
女子国・地域別対抗戦ウーバー杯決勝、世界ランク1位ワン・イーハン選手の前回大会で敗れた悪夢を振り払う逆転勝ちで勢い付いた中国が、韓国へのリベンジに成功。通算12度目の栄冠に輝いた
第1シングルスのオープニングゲームは大方の予想通り、ワン・イーハン選手のリードで進む。しかし韓国の若きエース、ソン・ジヒョン選手も落ち着いたプレーで離されずについていき、ワン選手のミスも誘って14-12とリードされた場面から9連続得点でひっくり返し、先制する

第2ゲームも普段通りのプレーができないワン選手を尻目にソン選手が着実に点数を重ね、20-16と4つのマッチポイントを握る。先鋒のワン選手が敗れ、中国チームが崩壊した前回クアラルンプール大会の再現かと思われたが、今度はソン選手が「ナーバスになりすぎた」と試合後に語ったように、勝利まであと1点のところでミスを連発。敗戦濃厚だったワン選手にみすみす追い付く機会を与え、そのまま20-22で押し切られてしまう。ファイナルゲームは自信を取り戻したワン選手が、勢いにも乗ってゲームを完全に掌握。一度もリードを譲らないまま21-13で勝利し、チームに貴重な1勝をもたらした
続く第1ダブルスは、世界1位の中国ユー・ヤン/ワン・シャオリ組が同3位の韓国キム・ミンジョン/ハ・ジョンウン組を圧倒。韓国ペアはワン選手の強打を回避するため、ユー選手に球を集める戦略をとるが、攻守ともに優れた中国ペアを崩すまでには至らず、ストレート負けした
第2シングルスでは、前回大会決勝で韓国から中国唯一の1勝を挙げたワン・シン選手が得意のラウンドからのクロスショットが冴え、韓国優勝チームのメンバーだったベ・ヨンジュ選手を翻弄。危なげなく勝ち、6連覇の後、韓国に渡っていたウーバー杯タイトルを再び取り戻した
◆中国〈3-0〉韓国
(第1シングルス)ワン・イーハン〈14-21,22-20,21-13〉ソン・ジヒョン
(第1ダブルス)ユー・ヤン/ワン・シャオリ〈21-15,21-13〉キム・ミンジョン/ハ・ジョンウン
(第2シングルス)ワン・シン〈21-10,21-16〉ベ・ヨンジュ
ウーバー杯の最終順位は以下の通り
【1位】中国【2位】韓国【3位】日本、タイ
