マレーシアオープンGPゴールド決勝、女子シングルスの髙橋沙也加選手は、世界ランク下位のタイのブサナン・ウンバンルンパン選手にストレートで敗れ、スーパーシリーズ(SS)の次に位置するGPゴールド制覇の絶好の機会を逸した
とりわけ第2ゲーム、19-12と完全に勝ちゲームだった状況から、何と7連続失点で追いつかれる。先にゲームポイントは握ったものの、ここでも逆転を許して20-22で敗退。準優勝という結果を残しながらも、最後は課題の残る試合となってしまった
その他の4種目はすべて、地元マレーシアの選手がタイトルを奪った。このうち男子ダブルスのクー・ケンケット/タン・ブンヒョン組は、昨年のこの大会以来、実に1年ぶりの国際大会優勝。混合ダブルスのチャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン組は、レース直後で強豪不在だったとはいえ、昨年の準優勝から優勝へステップアップを果たした
一方、女子ダブルスでは、オリンピックレース最終戦でロンドン五輪出場を逃したマレーシアのエースペア、ウォン・ペイティ/チン・イエイフイ組が、こちらは五輪出場権を獲得した隣国シンガポールのシンタ・ムリア・サリ/ヤオ・レイ組をストレートで下し、気を吐いた
男子シングルスは、ジュニア時代からのライバルであるリー・チョンウェイ選手(マレーシア)とソニー・ドゥイ・クンチョロ選手(インドネシア)選手が約2年ぶりに対戦。ケガからの回復が遅れ大きく世界ランクを落とし、ロンドン五輪出場に遠く及ばなかったクンチョロ選手が、五輪の金メダル獲得に向け調整に入っている世界ランク1位相手にどこまでやれるかが注目された。しかし、現在の実力差は明白で、リー選手が、今大会がGPゴールドとしてスタートした2009年以降、4連覇を達成した
各種目決勝の結果
【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈17-21,21-8,21-10〉ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界79位)
【女子シングルス】 髙橋沙也加(世界100位)〈17-21,20-22〉ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、世界157位)
【男子ダブルス】 クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界8位)〈21-15,21-19〉チューイ・カーミン/オウ・ヤオハン(マレーシア、世界256位)
【女子ダブルス】 シンタ・ムリア・サリ/ヤオ・レイ(シンガポール、世界13位)〈18-21,18-21〉ウォン・ペイティ/チン・イエイフイ(マレーシア、世界21位)
【混合ダブルス】 チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、世界9位)〈21-12,21-14〉ファディラ・イルハン/アングライニ・ウェニ(インドネシア、世界38位)