
入口をくぐると、受付に座っているのは元世界ランク1位。コートに併設されたショップ内にはガット張り真っ最中の別の元世界1位が――。プタリンジャヤに7月1日ソフトオープンしたばかりの真新しいバドミントン場「サンスリア・パイオニア・バドミントンセンター(Sunsuria-Pioneer Badminton Center)」。現在も国際大会で活躍する、マレーシアを代表するトッププレーヤー、チャン・チョンミン選手、チュー・チューンエン選手、リー・ワンワー選手、ウォン・チューハン選手らが所属する「パイオニア・スポーツ・アカデミー」の待望のホームコートだ
スタッフの充実ぶりに加えて、特筆すべきはその立地。マレーシアにはバドミントン専用コートが点在するが、地元の人でなければ分かりにくい入り組んだ場所にあることが多く、たとえ住所を聞いても、ビジターにとってたどりつくのはひと苦労だった。しかしこの新しいバドミントン場は主要幹線通り沿いで、しかも、ランドマークとなる6月に開業したバジェットホテル「Tune Hotel」が入った商業施設の一部に位置しているため、誰でも容易にアクセスできる

建物は縦に長い作りで、タラフレックスコート10面が一直線に並ぶ。内部にはラケットやウェアをはじめとするバドミントングッズを置くショップがあり、ガット張りを依頼することもできる。営業時間は午前1時まで(日曜は午前零時)
パイオニア・スポーツ・アカデミーは、自国民のみならず外国人も受け入れ、それぞれのレベルに応じ、長期・短期のバドミントントレーニングを提供してきた実績を有する。この中には、日本からの学生を中心とした団体も含まれる。これまでは学校の体育館など公共施設を借用して会場としてきたが、今後は自前のコートを持ったことで、より充実したサービスが可能になる

またホテルが隣接されていることは、とりわけ海外からのトレーニング生にとって利便性が高まる。以前は宿泊先と練習場の往復にはバスなどを利用せざるを得なかったが、今後は徒歩数分で練習場への行き来ができる。また近くには商業施設があり、滞在中の食事も数あるレストランの中から自由に選べるようになりそうだ