Step by Step

USオープングランプリ(GP)ゴールド最終日、参加した日本選手の中で唯一勝ち残った女子ダブルス、脇田侑・江藤理恵組(世界ランク26位)が、初のGP決勝戦に臨んだ 対戦相手は、前週のカナダGP準決勝で1―2(21-19,17-21,16-21)と惜敗した台湾のチェン・ウェンシン/チェン・ユーチン組(世界4位)。第1ゲームは8-21と大差で落とすが、第2ゲームは終盤まで追いつ追われつの緊迫した展開。19-20と先にマッチポイントを握られるも、いったん20-20に追いつく。ただそこから2連続ポイントを奪われ20-22で敗れた。データからは、スマッシュによる得点力の差が見て取れる 日本リーグ初のクラブチーム、トリッキーパンダース(Tri-Pan)に所属する脇田・江藤組は、ジョホールバルで開催されたマレーシアオープンGPゴールドを皮切りに、カナダ、米国と3週連続の国際大会出場で、それぞれベスト8、ベスト4、準優勝という好成績を残した。また、各大会で敗れた相手がいずれも優勝を遂げている この結果を受け世界ランクの上昇が期待される。ただ同組は、日本バドミントン協会の規定により、1つの大会でより多くのポイントを稼げる、ジャパンオープンを含むスーパーシリーズ(SS)12戦への参加が認められておらず、今後もGPへの参戦を繰り返して地道にポイントを積み重ねていくことになりそうだ

Play with Pro

いつも誘われているフィリピンのカントリークラブに週末、バドミントンをしに行くと、見慣れたメンバー以外に、国際大会でしばしば目にする顔触れが。ヘンドラアプリダ・グナワン、ビタ・マリッサ、リタ・ヌルリタの3選手で、いずれも第1線で活躍するインドネシアのトッププレーヤーだ 次週のマカオオープン・グランプリ(GP)ゴールド参戦で、フィリピンの娯楽企業ビンゴボナンザのアルフレド・ベニテス最高経営責任者(CEO)がスポンサーに付いている関係でフィリピンを訪れているとのこと。5月の選挙で下院議員に初当選したばかりの同CEO、自らも定期的にプレーするバドミントン愛好家で、企業としては2006、07、09年に開催されたフィリピンオープンGPゴールドの冠スポンサーを務めた このような状況下で、まったく期せずして3人の世界トップ選手とゲームをする好機に恵まれた。とりわけ25日には、北京五輪男子ダブルス金メダリストのマルキス・キド選手とミックスダブルスを組むヌルリタ選手とのダブルスで、フィリピンの元ナショナル選手などを加えた残り8組のペアと総当たりの試合を行い、グナワン選手、マリッサ選手とネットを挟んで対峙する緊張感も味わった