全英オープン(SUPER1000)準々決勝、男子シングルスを除く4種目で、4年前の優勝者が勝ち上がり、準決勝に顔を連ねた
これらは、◆女子シングルス:奥原希望◆男子ダブルス:ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ◆女子ダブルス:高橋礼華・松友美佐紀◆混合ダブルス:プラビーン・ジョーダン(※パートナーは当時と異なる)――

このうち高橋・松友は、連覇を狙う第1シードのチェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国)と対戦。第1ゲーム先取後、第2ゲームはマッチポイント(20-19)をつかみながら逆転されるが、崩れることなく、ファイナルゲーム後半、8連続得点を決め勝利。2017年以降、勝ち負けを繰り返してきている現世界1位のライバルに、前回、昨年9月中国オープン(SUPER1000)決勝での敗戦の借りをきっちり返した
女子ダブルスではほかに、18年準優勝、19年ベスト4の福島由紀・廣田彩花が韓国1番手のキム・ソヨン/コン・ヒヨンをストレートで破って、3年連続のベスト4入り。準決勝で高橋・松友と対戦する
奥原は、現世界女王プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド)を相手に、オープニングゲームを一方的な展開で落とすも、続く2ゲームを奪い返して逆転勝ち。前回、昨年8月の世界選手権決勝で大敗を喫した世界トップの1人を、同じく大舞台の位置付けにある全英オープンで攻略してみせた

また、2016年ファイナリストの1人、遠藤大由(※当時のパートナーは早川賢一)も渡辺勇大とのペアで、連覇のかかるヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサンを18年12月ワールドツアーファイナルで挙げた初勝利以来、1年3カ月ぶりに破り、勝ち上がった。準決勝では、遠藤が16年の決勝で敗れた相手、イワノフ/ソゾノフと、バーミンガムでは4年ぶりに対峙する
一方、2019年の女子ダブルス準優勝、永原和可那・松本麻佑と、女子シングルスベスト4の山口茜は、中国2番手リ・インフェイ/ドゥ・ユエ、リオ五輪金メダリストのカロリナ・マリン(スペイン)にそれぞれ敗れ、昨年の成績に届かずベスト8で今年の全英を終えた
日本勢不在の2種目を見ると、混合ダブルスで、前日の第1シード、ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオンに続いて、この日は第2シードのワン・イーリュ/ホワン・ドンピンが、プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア)に逆転負けを喫し、敗退。優勝の行方は混とんとしてきた
そんな中、2回戦で渡辺勇大・東野有紗を破った開催国イングランドのマーカス・エリス/ローレン・スミスが、世界ランク上位のタン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港)に第2ゲーム、3つのマッチポイント(17-20)を握られる絶対的不利な状況をひっくり返して逆転勝ち。勢いに乗ってきている
男子シングルスでは、全英オープン初出場のリー・ヅージア(マレーシア)が、2013年と15年優勝のチェン・ロン(中国)にストレート勝ち。ノーシードから4強の一角を占めた
準々決勝の結果
【男子シングルス】
チョウ・ティエンチェン(台湾、第1シード)<21-11,21-12>(台湾)ワン・ツーウェイ
アナース・アントンセン(デンマーク、第5シード)<21-10,21-13>(デンマーク)ラスムス・ゲムケ
(中国、第3シード)<12-21,18-21>リー・ヅージア(マレーシア)チェン・ロン
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第2シード)<21-15,21-7>(中国、第7シード)シー・ユーチ
【女子シングルス】
チェン・ユーフェイ(中国、第1シード)<17-21,21-15,21-17>(タイ、第5シード)ラッチャノク・インタノン
奥原希望(第4シード)<12-21,21-15,21-13>(インド、第6シード)プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ
(第3シード)<15-21,12-21>カロリナ・マリン(スペイン、第8シード)山口茜
タイ・ツーイン(台湾、第2シード)<21-9,21-11>(タイ)ポーンパウィー・チョチュウォン
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<21-17,21-19>(マレーシア、第8シード)アーロン・チア/ソー・ウーイイク
リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第7シード)<18-21,21-18,21-14>(中国)リュウ・チェン/ホワン・カイシアン
(イングランド)<18-21,21-11,8-21>ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア)クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス
(インドネシア、第2シード)<19-21,18-21>遠藤大由・渡辺勇大(第6シード)ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン
【女子ダブルス】
(中国、第1シード)<12-21,22-20,12-21>高橋礼華・松友美佐紀(第7シード)チェン・チンチェン/ジア・イーファン
福島由紀・廣田彩花(第3シード)<21-17,23-21>(韓国、第5シード)キム・ソヨン/コン・ヒヨン
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第4シード)<21-17,21-23,21-11>(韓国)チャン・イエナ/キム・ヘリン
(第2シード)<21-14,18-21,13-21>リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第6シード)永原和可那・松本麻佑
【混合ダブルス】
ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第6シード)<21-16,21-19>(オランダ)ロビン・タベリング/セリーナ・ピーク
デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第3シード)<21-17,21-11>(インドネシア、第8シード)ハフィズ・ファイザル/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャ
(香港)<26-24,20-22,11-21>マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド)タン・チュンマン/ツェ・インシュー
(中国、第2シード)<21-15,19-21,19-21>プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第5シード)ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン
準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
チョウ・ティエンチェン(台湾、第1シード)対アナース・アントンセン(デンマーク、第5シード)
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第2シード)対リー・ヅージア(マレーシア)
【女子シングルス】
チェン・ユーフェイ(中国、第1シード)対奥原希望(第4シード)
タイ・ツーイン(台湾、第2シード)対カロリナ・マリン(スペイン、第8シード)
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第7シード)
遠藤大由・渡辺勇大(第6シード)対ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア)
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第3シード)対高橋礼華・松友美佐紀(第7シード)
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第4シード)対リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第6シード)
【混合ダブルス】
デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第3シード)対ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第6シード)
プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第5シード)対マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド)