Nozomi to face Carolina again in SF at Denmark Open

デンマークオープン(SUPER750)準々決勝、ベスト8に日本から3人が残っていた女子シングルスで唯一、勝ち上がった奥原希望。前月中国オープン初戦で敗れた、ひざの大けがから完全復帰してきたカロリナ・マリンとの再戦機会を得た

Nozomi OKUHARA @archives

上位陣を倒し、揃って「SUPER750」でベスト8まで上がってきた、日本3番手の高橋沙也加と同4番手の大堀彩がこの日敗れ、ベスト4に残った日本選手は、奥原ただひとり

ツァン・ベイウェン(アメリカ)をストレートで退け、上位大会「SUPER750」と「SUPER1000」では、◆全英オープン◆マレーシアオープン◆ジャパンオープン――に次ぐ、今シーズン4度目の準決勝進出を決めた

準決勝の相手は、勢いに乗る韓国の17歳アン・セヨンを止めたカロリナ・マリン(スペイン)。1月に負った右ひざ前十字靭帯断裂の大けがから9月に復帰を果たしたばかりのリオデジャネイロ五輪金メダリストに、奥原は同月の中国オープン(SUPER1000)1回戦でストレート負け<16-21,18-21>。今回はその雪辱に挑む

準決勝もうひと試合も、高橋沙に圧勝したチェン・ユーフェイ(中国)と大堀を跳ね返したタイ・ツーイン(台湾)、トップ2人による好カードとなった

女子ダブルスは、日本1番手の永原和可那・松本麻佑、2番手の福島由紀・廣田彩花がそれぞれ、韓国1、2番手と対戦。ともにフルゲームを戦う試合になるも、最後に勝ちをつかんで、準決勝へ駒を進めた

Wakana NAGAHARA / Mayu MATSUMOTO @archives

このうち永原・松本は、過去1勝5敗と負け越しているシン・スンチャン/イ・ソヒにファイナルゲーム、序盤からリードを許し、16-20と4つのマッチポイントを握られる。しかし、後がない状況から、起死回生の6連続得点を決め、逆転勝ちした

韓国勢はこの種目、出場4ペアすべてが準々決勝に残っていたが、準決勝に進めたのは、チョン・ギョンウン/ペク・ハナだけとなった

Takeshi KAMURA /Keigo SONODA @archives

一方、男子は、シングルスで桃田賢斗が、開催国デンマークのラスムス・ゲムケ相手に今大会初めて1ゲーム落とすも、大勢には影響なく、順当にベスト4入り

ダブルスは、園田啓悟・嘉村健士がインドネシア3番手のムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアンをしっかり抑え込んで、ストレート勝ち。前回、韓国オープン決勝で喫したストレート負けの借りを返した

日本のもうひとペア、遠藤大由・渡辺勇大は、インドネシア2番手ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサンに前回、中国オープンに続いてストレートで敗れた

HUANG Yaqiong / ZHENG Siwei @archives

日本ペア不在の混合ダブルス準々決勝では、世界ランク1位、第1シードのツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国)が、今大会第6シードに入ったプラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア)に、初めて敗れる波乱があった。スコアは、ファイナルゲーム20-22の僅差だった

今シーズンここまで、◆「SUPER1000」3大会(全英、インドネシア、中国)◆アジア選手権◆世界選手権――を制するなど、絶対的な強さを誇るシウェイ/ヤチオンが今年、準決勝に届かず大会を追えたのは、ジャパンオープンとデンマークオープンの2回だけ

また、この日は台湾勢が活躍。男子シングルスのチョウ・ティエンチェンはチェン・ロン(中国)に敗れたが、女子シングルスのタイ・ツーイン以外に、男子ダブルスのヤン・ポハン/ルー・チンヤオと混合ダブルスのワン・チリン/チェン・チヤが、世界ランク上位のペアを破り、準決勝に進んだ

準々決勝の結果

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)<21-14,21-23,21-13>ラスムス・ゲムケ(デンマーク)

トミー・スギアルト(インドネシア)<21-17,21-19>シッティコム・タマシン(タイ)

アナース・アントンセン(デンマーク、第4シード)<22-24,12-21>ビクター・アクセルセン(デンマーク、第7シード)

チョウ・ティエンチェン(台湾、第2シード)<17-21,17-21>チェン・ロン(中国、第5シード)

【女子シングルス】

アン・セヨン(韓国)<21-18,19-21,18-21>カロリナ・マリン(スペイン)

奥原希望(第3シード)<21-17,21-8>ツァン・ベイウェン(USA)

タイ・ツーイン(台湾、第4シード)<21-16,21-12>大堀彩

チェン・ユーフェイ(中国、第2シード)<21-9,21-7>高橋沙也加

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<21-16,21-14>ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第6シード)

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第3シード)<21-17,14-21,14-21>ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾)

園田啓悟・嘉村健士(第4シード)<21-15,21-19>ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第7シード)

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第2シード)<21-15,21-14>遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)<18-21,21-13,22-20>シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第6シード)

サプシリー・テラッタナチャイ/プティッタ・スパジラクン(タイ)<13-21,16-21>チョン・ギョンウン/ペク・ハナ(韓国)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)<21-16,21-11>チャン・イエナ/キム・ヘリン(韓国)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-18,18-21,21-18>キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第8シード)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-18,16-21,20-22>プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第6シード)

タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第8シード)<11-21,21-16,18-21>ワン・チリン/チェン・チヤ(台湾※リザーブ繰り上がり)

チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第4シード)<18-21,18-21>ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第5シード)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<21-13,21-13>ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国)

準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)対トミー・スギアルト(インドネシア)

チェン・ロン(中国、第5シード)対ビクター・アクセルセン(デンマーク、第7シード)

【女子シングルス】

奥原希望(第3シード)対カロリナ・マリン(スペイン)

チェン・ユーフェイ(中国、第2シード)対タイ・ツーイン(台湾、第4シード)

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾)

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第2シード)対園田啓悟・嘉村健士(第4シード)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)対チョン・ギョンウン/ペク・ハナ(韓国)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)対チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)

【混合ダブルス】

プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第6シード)対ワン・チリン/チェン・チヤ(台湾※リザーブ繰り上がり)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第5シード)

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