Aya,Seyoung reach last 8 by beating world c’ships gold medalists

デンマークオープン(SUPER750)2回戦、女子シングルスで大堀彩が同世代の元世界選手権覇者に初勝利し、奥原希望、高橋沙也加とともに準々決勝に進んだ。韓国の17歳アン・セヨンも、現世界女王を破り8強の1角に食い込んできた

奥原と高橋沙はそれぞれ、中国、韓国の3番手をストレートで退け、前月の韓国オープン(SUPER500)に続き、揃ってベスト8に入った

Aya OHORI @archives

この種目、日本勢最後に登場した大堀の相手は、韓国オープンでシニアに上がって初めて対戦し、ベスト8入りを阻まれたラッチャノク・インタノン(タイ)。23歳と24歳、同世代の2人だが、対戦機会はそれまで、2011年世界ジュニア選手権の1度きりだった

その韓国で4-21,13-21と圧倒されていたこともあり、大堀は苦戦が予想されたが、試合が始まってみると、攻守ともに積極的な動きを見せオープニングゲームを競り勝つ。第2ゲームは後半振り切られて落とすが、ファイナルゲームに入っても動きの落ちない大堀は、ミスも出だしたラッチャノクから前半につかんだ点差を保って走り切り、韓国オープン敗戦の雪辱を果たし、2013年世界チャンピオンに初めて勝利した

大堀が「SUPER750」以上の上位大会でベスト8に入るのは、準決勝まで進んだ昨年のジャパンオープン以来、約1年ぶり

AN SeYoung @archives

女子シングルスではほかに、韓国期待のアン・セヨンが、初対戦で現世界チャンピオンのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド)をストレート<21-14,21-17>で破る、番狂わせを演じた

シニア大会への参戦を始めて約1年。一巡目ということもあり、真の実力は未知数だ。それでも、2002年2月光州生まれの現役高校生はこれまでに、現世界ランク1位タイ・ツーイン(台湾)からも白星を挙げている

LI Xuerui @archives

ワールドツアーでは既に3勝(SUPER3001回、SUPER1002回)。最初の優勝は、この日、国際大会からの引退を表明したことが明らかになったロンドン五輪金メダリスト、リ・シュエリ(中国、28)を決勝で降した5月のニュージーランドオープン(SUPER300)。同じ日に世界チャンピオン破った17歳の衝撃は、去りゆくかつて最強を誇った中国女子チーム最後の1人との対比で、世代交代を強く印象付けた

現在、世界19位のアンがあこがれ、いつか追い越したいと話すエースのソン・ジヒョン(世界10位)はこの日、試合途中に足を痛めて棄権。3番手キム・ガウン(世界24位)も高橋沙に敗れたため、韓国女子シングルス陣唯一の勝ち残りとして、次戦、現五輪チャンピオンのカロリナ・マリン(スペイン)に挑む

男子シングルスでは、第1シードの桃田賢斗が盤石な強さを見せ、世界選手権銅メダルのバーミディパティ・サイ・プラニース(インド)を圧倒。第1ゲームはわずか6点しか与えなかった

桃田以外では、開催国デンマーク勢が奮起し、アナース・アントンセンビクター・アクセルセンラスムス・ゲムケが揃って勝ち、準々決勝8枠のうち3枠を占めた。中でもゲムケはノーシードながら、第6シードのジョナタン・クリスティ(インドネシア)を初めて打ち破った

日本のダブルス陣は男女とも、上位2ペア揃って勝ち上がった。唯一のB代表である櫻本絢子・髙畑祐紀子は、中国のエースペア、チェン・チンチェン/ジア・イーファンと初対戦。第1ゲームを落とした後、第2ゲームを奪い返してみせたが、ファイナルゲーム後半に突き放され、敗れた

混合ダブルスでは、保木卓朗・永原和可那が世界1位の壁に挑んだ。しかし、4月シンガポールオープン(SUPER500)、9月中国オープン(SUPER1000)に続いて3たび跳ね返され、この種目の日本勢はすべて姿を消した

2回戦を終えて、男子シングルスはデンマーク、女子シングルスは日本、男子ダブルスはインドネシア、女子ダブルスは韓国、混合ダブルスは中国が、ベスト8の3枠以上を占める結果となった

日本選手2回戦の結果

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)<21-6,21-14>バーミディパティ・サイ・プラニース(インド)

【女子シングルス】

奥原希望(第3シード)<21-10,21-10>ハン・ユエ(中国)

高橋沙也加<21-16,21-14>キム・ガウン(韓国)

ラッチャノク・インタノン(タイ、第6シード)<19-21,21-12,15-21>大堀彩

【男子ダブルス】

園田啓悟・嘉村健士(第4シード)<18-21,21-17,21-19>リー・ヤン/ワン・チリン(台湾)

遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)<19-21,22-20,21-11>マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)<21-17,21-15>シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-18,21-14>セリーナ・ピーク/シェリル・セイネン(オランダ)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)<21-17,16-21,21-16>櫻本絢子・髙畑祐紀子

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-15,23-21>保木卓朗・永原和可那

準々決勝の対戦カード

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)対ラスムス・ゲムケ(デンマーク)

トミー・スギアルト(インドネシア)対シッティコム・タマシン(タイ)

アナース・アントンセン(デンマーク、第4シード)対ビクター・アクセルセン(デンマーク、第7シード)

チョウ・ティエンチェン(台湾、第2シード)対チェン・ロン(中国、第5シード)

【女子シングルス】

アン・セヨン(韓国)対カロリナ・マリン(スペイン)

奥原希望(第3シード)対ツァン・ベイウェン(USA)

タイ・ツーイン(台湾、第4シード)対大堀彩

チェン・ユーフェイ(中国、第2シード)対高橋沙也加

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第6シード)

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第3シード)対ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾)

園田啓悟・嘉村健士(第4シード)対ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第7シード)

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第2シード)対遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)対シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第6シード)

サプシリー・テラッタナチャイ/プティッタ・スパジラクン(タイ)対チョン・ギョンウン/ペク・ハナ(韓国)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)対チャン・イエナ/キム・ヘリン(韓国)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)対キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第8シード)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第6シード)

タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第8シード)対ワン・チリン/チェン・チヤ(台湾※リザーブ繰り上がり)

チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第4シード)対ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第5シード)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国)

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