Sayaka, Ayako/Yukiko upset higher ranked opponents in opening round

デンマークオープン(SUPER750)は、15~16日で各種目1回戦を終えた。日本勢は台風19号の影響で現地入りが遅れ、コンディション調整の難しさもあってか初日、優勝実績のある山口茜と高橋礼華・松友美佐紀が敗れる波乱。ただ2日目には、高橋沙也加櫻本絢子・髙畑祐紀子が世界ランク上位者を倒し、気を吐いた

日本選手団は、大会1日目(15日)に試合を組まれた「先発組」で、いきなり第1シードの山口茜、第3シードの高橋礼華・松友美佐紀と渡辺勇大・東野有紗が敗退。波乱含みのスタートを切った。しかし、2日目(16日)にコートに立った「後発組」のうち、女子シングルスの高橋沙、女子ダブルスの櫻本・髙畑はいずれも世界ランク上位の相手に勝利。高橋沙は5年ぶり、櫻本・髙畑は初めて、デンマークオープン初戦突破を果たした

Sayaka TAKAHASHI @archives

高橋沙は前月、韓国オープン(SUPER500)をベスト8で終えた直後、BadPaL に対し、中国、韓国2連戦で、ラッチャノク・インタノン(タイ)から久々の勝利を挙げるなどいい形で試合ができ自信を持てたとする一方、「次のデンマークオープンはケガなく」と強調していた。背景には4年前、この会場で初戦、右ひざを故障し、五輪レース半ばでの戦線離脱を余儀なくされたことがある<https://badpal.net/2015/10/15/1-man3-women-and-6-pairs-of-japan-into-2nd-round-at-denmark-open/>。それでも、8月のタイオープン(SUPER500)に続いて、この大会、2012年に優勝実績のある世界ランク8位サイナ・ネワル(インド)を再び破り、好調を維持していることを証明した

Yukiko TAKAHATA / Ayako SAKURAMOTO @archives

世界バドミントン連盟(BWF)が上位大会への出場義務を課すペアの1つに入っているため、日本の独自規定に関係なく、B代表ながら「SUPER750」に参戦できる櫻本・髙畑。世界ランク上位ペアが顔をそろえた中、ベスト4に入った前月の韓国オープン(SUPER500)を「1つ壁を越えられた」大会と評し、格付けの上がるデンマークオープン以降も良い結果が出せるように、と話していた。その時点から、ストエバ姉妹(ブルガリア)との1回戦を厳しい戦いになるとみて警戒感を示していたが、試合に入ると、前週、ダッチオープン(SUPER100)で優勝し、勢いをつけて今大会に乗り込んできた世界11位を両ゲームとも後半突き放してストレート勝ち。初出場のデンマークオープンで初戦白星を飾った

さらに、混合ダブルスの保木卓朗・永原和可那が初日、世界ランク上位につけるインドネシア3番手のタントウィ・アーマド/ウィニー・オクタビナ・カンドウに第2ゲーム、マッチポイント(20-19)から逆転されながら、ファイナルゲームを取って勝利。この種目、唯一の勝ち残りとなった

日本勢はこのほか、シードの桃田賢斗奥原希望園田啓悟・嘉村健士遠藤大由・渡辺勇大永原和可那・松本麻佑福島由紀・廣田彩花、それに大堀彩が2回戦に進んだ

一方、今大会1回戦では、日本選手以外にも波乱。男子シングルス第8シードのアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)は、過去負けなしだったブリス・レベルデス(フランス)に初めて敗れ、早々に姿を消した

また、2016年優勝の山口、高橋・松友と同じく、この大会のタイトルホルダーである、◆リン・ダン(中国、07年優勝)◆ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、10年優勝)◆ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア、16年優勝)◆スリカンス・キダンビ(インド、17年優勝)――が初戦敗退に終わった

なお、7月の足首靭帯断裂から回復途中にある中国のエース、シー・ユーチは、9月中国オープン(SUPER1000)に半ば強行出場するも動けず、続く韓国オープン(SUPER500)への出場を取りやめたが、今大会も回復が十分でないとして見送り。次週フレンチオープン(SUPER750)も回避して、次々週29日開幕のマカオオープン(SUPER300)での復帰を視野に置いているとされる

日本選手1回戦の結果

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)<21-15,21-17>ウォン・ウィンキ(香港)

ビクター・アクセルセン(デンマーク、第7シード)<21-19,21-19>西本拳太

常山幹太<11-21,11-21>サミール・ヴェルマ(インド)

【女子シングルス】

山口茜’(第1シード)<19-21,18-21>チュン・ガンイ(香港)

奥原希望(第3シード)<18-21,21-9,21-16>ブサナン・ウンバンルンパン(タイ)

サイナ・ネワル(インド、第8シード)<15-21,21-23>高橋沙也加

大堀彩<21-14,16-21,21-18>エフゲニヤ・コセツカヤ(ロシア)

【男子ダブルス】

園田啓悟・嘉村健士(第4シード)<21-14,21-19>チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ(韓国)

遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)<21-9,21-14>マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ(タイ)

小林優吾・保木卓朗<14-21,17-21>ショーン・ベンディ/ベン・レーン(イングランド※リザーブ繰り上がり)

マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ)<21-19,21-18>金子祐樹・井上拓斗

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)<25-23,21-18>アシュウィニ・ポンナッパ/ネラクリヒ・シキ・レディ(インド)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-9,21-10>サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール(デンマーク)

高橋礼華・松友美佐紀(第3シード)<12-21,21-17,17-21>サプシリー・テラッタナチャイ/プティッタ・スパジラクン(タイ)

ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ(ブルガリア)<13-21,12-21>櫻本絢子・髙畑祐紀子

【混合ダブルス】

渡辺勇大・東野有紗(第3シード)<19-21,21-13,19-21>トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(フランス)

タントウィ・アーマド/ウィニー・オクタビナ・カンドウ(インドネシア)<17-21,22-20,17-21>保木卓朗・永原和可那

金子祐樹・松友美佐紀<17-21,17-21>ワン・チリン/チェン・チヤ(台湾※リザーブ繰り上がり)

チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第4シード)<21-17,21-14>権藤公平・栗原文音

日本選手2回戦の対戦カード

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)対バーミディパティ・サイ・プラニース(インド)

【女子シングルス】

奥原希望(第3シード)対ハン・ユエ(中国)

高橋沙也加対キム・ガウン(韓国)

ラッチャノク・インタノン(タイ、第6シード)対大堀彩

【男子ダブルス】

園田啓悟・嘉村健士(第4シード)対リー・ヤン/ワン・チリン(台湾)

遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)対マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)対シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)対セリーナ・ピーク/シェリル・セイネン(オランダ)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)対櫻本絢子・髙畑祐紀子

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対保木卓朗・永原和可那

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