Tokyo chosen as host for World C’ships 2022

世界バドミントン連盟(BWF)は29日、2025年までのメジャー大会の開催都市を選定し、22年世界選手権の東京開催が決まった。ただ、今回のプロセスでは候補都市が十分集まらない大会もあり、BWFの今のやり方に対する主要国の反発が露呈している

Japan BA is glad to become the host for World chamionships ~photo courtesy of Cheesen LIM

日本バドミントン協会は、プレ五輪イベントととして2017年3月、19年世界選手権の東京開催を狙ったが、スイス・バーゼルとの一騎打ちに敗れた<https://badpal.net/2017/03/19/tokyo-loses-bid-to-host-2019-world-championships-to-basel/>。あれから1年8カ月後、「再挑戦」で開催権を得た

ただ今回、22年の世界選手権開催を目指す強豪都市はなし。BWFが設定した正式な立候補締切日(10月19日)時点では、日本協会も対外的に開催権獲得に乗り出す意向を示していなかった。しかし11月26日、日本のメディアを通じて、理事会の決定事項としてその意向を明示し、3日後の決定となった

この背景には、開催権を得たいと考えても、地場スポンサー探しの難航を余儀なくされるBWFの現行規定を嫌気し、立候補に二の足を踏む各国・地域の競技団体が出てきていることがある

インドネシアバドミントン協会(PBSI)は、ホストに負担を強いるBWFのポリシー、「80-20」(=スポンサー表示の8割をBWFが掌握。ホストは2割)に反発。度重なる要請にも、今回、いずれの大会にも開催都市として名乗りを上げないことを明言した。その上で、BWFに対し、「40-60」(=ホストが6割)への変更を求めている

バドミントン主要国の1つ、インドネシアはここ数年だけ見ても、2015年世界選手権(ジャカルタ)、17年世界ジュニア選手権(ジョグジャカルタ)と、メジャー大会のホストを務めた

マレーシアバドミントン協会(BAM)も同様に、現行規定ではホストに益がもたらされないなどの理由を挙げ、今回、立候補を見送った

一方で、強豪都市が立った大会もある。2020年トマス・ユーバー杯の開催は、韓国とマカオが狙ったが、デンマークに敗れた。また19年世界ジュニア選手権は、昨年11月にジャマイカで開かれたBWF会合でいったんチェコ・プラハに決定していた。ところが今年になってプラハ側が開催に難色を示したため、再度、開催候補地を募り選定を行った結果、ロシアがインドを抑えた

 

29日に決まったBWFメジャー大会の開催都市(2019~25年)

【世界選手権】(2021)スペイン※都市未定(22)日本・東京(23)デンマーク・コペンハーゲン(25)フランス・パリ

※五輪開催年(2020、24年)は世界選手権の開催なし

【トマス・ユーバー杯】(2020)デンマーク・オーフス(22)タイ・バンコク(24)中国※都市未定

【スディルマン杯】(2021)中国※都市未定(23)インド・ニューデリー(25)中国※都市未定

【世界ジュニア】(2019)ロシア・カザン(20)ニュージーランド・オークランド(21)中国※都市未定(22)スペイン※都市未定(23)アメリカ・ホノルル

【世界シニア】(2021)スペイン※都市未定(23)韓国・ソウル(25)ニュージーランド・オークランド

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