デンマークオープン(SUPER750)2回戦、シード選手の敗退が相次ぎ、2016年優勝の山口茜と高橋礼華・松友美佐紀を含む、各種目の世界ランク2位が揃って姿を消した
1回戦敗退となった男子シングルスのシー・ユーチ(中国)に続いて、2回戦では、◆女子シングルス:山口◆男子ダブルス:リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国)◆女子ダブルス:高橋・松友◆混合ダブルス:ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国)――と、この日、世界バドミントン連盟(BWF)が更新した世界ランキングで2位の選手がすべて敗れた

このうち山口は、6連勝中だったインドのサイナ・ネワルに、初めて対戦して敗れた2014年チャイナオープンの決勝<https://badpal.net/2014/11/17/akane-loses-in-the-final-but-earns-valuable-experience/>以来、実に約4年ぶりの敗北。17年世界選手権・グラスゴー大会の後、1年以上続けてきたベスト8入りを逃す結果となった
高橋・松友は、中国オープン(SUPER1000)、韓国オープン(SUPER500)と続いた連勝が止まり、デンマークオープンでは、2016年優勝の後、2年連続でベスト16に終わった
同様に、◆ビクター・アクセルセン(デンマーク)◆プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド※1回戦負け)◆ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国)◆チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国)――と、混合ダブルス以外の4種目では世界3位もいなくなった
日本勢でベスト8に残ったのは、同国対決を制した奥原希望、米元小春・田中志穂と、世界ランク1位の桃田賢斗、福島由紀・廣田彩花。桃田は全種目を通じ、「第2シード」では唯一の勝ち残りとなった
さらに男子ダブルスで、園田啓悟・嘉村健士、金子祐樹・井上拓斗、小林優吾・保木卓朗の3ペアが勝ち上がった。準々決勝では、小林・保木が第1シードのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組に8度目の挑戦。園田・嘉村と金子・井上は同国対決でつぶし合う
外国勢では今大会、中国とデンマークの男子の不振が顕著だ。中国男子シングルス陣は、1回戦のシー・ユーチ、チェン・ロンに続いて、この日はリン・ダンがインドのキダンビ・スリカンスに屈し、残ったのは、西本拳太に勝利した4番手に位置する25歳ホワン・ユーシアンのみ。男子ダブルス陣もここまで、リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ、ツァン・ナン/リュウ・チェン、タン・チアン/ホー・ジティンの上位3ペアが敗れ、ベスト8に届いたのは4番手のツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ
デンマークは男子ダブルス陣が、1回戦のマッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディングに続いて、2回戦でアナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン、マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン、ニクラス・ノール/カスパー・アントンセンが消え、全滅した。男子シングルスも、勝ち残りはビクター・アクセルセンに勝ったアナース・アントンセンただ1人という厳しい状況だ
日本選手2回戦の結果
【男子シングルス】
桃田賢斗(第2シード)<21-14,21-13>(タイ)スッパンユ・アビヒンサノン
(第8シード)<20-22,12-21>ホワン・ユーシアン(中国)西本拳太
チョウ・ティエンチェン(台湾、第4シード)<21-18,21-16>常山幹太
【女子シングルス】
(第2シード)<15-21,17-21>サイナ・ネワル(インド)山口茜
奥原希望(第8シード)<21-15,21-14>川上紗恵奈
【男子ダブルス】
園田啓悟・嘉村健士(第4シード)<21-16,21-16>(台湾)チェン・フンリン/ワン・チリン
金子祐樹・井上拓斗(第8シード)<21-11,21-10>(デンマーク)ニクラス・ノール/カスパー・アントンセン
(インドネシア)<12-21,18-21>小林優吾・保木卓朗ハルディアント/ベリー・アングリアワン
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第1シード)<21-9,21-14>(デンマーク)サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール
(第4シード)<18-21,14-21>コン・ヒヨン/キム・ヘジョン(韓国)高橋礼華・松友美佐紀
米元小春・田中志穂(第5シード)<21-18,21-15>福万尚子・與猶くるみ
【混合ダブルス】
チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第6シード)<21-18,21-16>渡辺勇大・東野有紗
準々決勝の対戦カード
【男子シングルス】
アナース・アントンセン(デンマーク)対ホワン・ユーシアン(中国)
チョウ・ティエンチェン(台湾、第4シード)対ソン・ワンホ(韓国、第6シード)
キダンビ・スリカンス(インド、第7シード)対サミール・ヴェルマ(インド)
桃田賢斗(第2シード)対コシット・ペトプラダブ(タイ)
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対チェン・ユーフェイ(中国、第6シード)
ホー・ビンジャオ(中国、第7シード)対ツァイ・ヤンヤン(中国)
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)対リネ・ケアースフェルト(デンマーク)
奥原希望(第8シード)対サイナ・ネワル(インド)
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対小林優吾・保木卓朗
ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア)対ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国)
園田啓悟・嘉村健士(第4シード)対金子祐樹・井上拓斗(第8シード)
リャオ・ミンチュン/スー・チンヘン(台湾)対クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド)
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第1シード)対アシュウィニ・ポンナッパ/ネラクリヒ・シキ・レディ(インド)
グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第3シード)対リズキ・アメリア・プラディプタ/ニ・ケトゥット・マハデウィ・イスティラニ(インドネシア)
ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第8シード)対コン・ヒヨン/キム・ヘジョン’(韓国)
米元小春・田中志穂(第5シード)対リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、第8シード)
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、第3シード)対マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、第5シード)
チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第6シード)対ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国)
ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア、第7シード)対デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ)