Determined Olympic champ takes step forward by winning first title of season

インドネシアマスターズ(SUPER500)決勝、高橋礼華・松友美佐紀組が、気持ちを新たに迎えた今年、2戦目にしてシーズン初タイトルを手にした

前週のマレーシアマスターズに続き、試合に臨む2人の気持ち、プレー、顔つきに至るまで明確な変化が確認できた大会だった。決勝はアウェーの雰囲気の中、サーブとサーブレシーブの両面で揺さぶられた。しかし、互いに声を掛け合い、カバーし合って動じず、第1ゲームはリードを保ったまま押し切り21-17、第2ゲームは後半抜け出し21-12でストレート勝ち。あらためてペアとしての強さを示し、今シーズン初優勝を遂げた

高橋選手は、今シーズンの初戦、マレーシアマスターズの準々決勝で敗れた直後、いたって穏やかな表情で、「次につながる負けになったと思う」と語っていた<https://badpal.net/2018/01/20/kenta-into-semis-along-with-akane-and-yuki-sayaka/>が、早速、結果で自身の言葉を実証してみせた

高橋・松友組は表彰式を終えた後、BadPaL の取材に応じ、対戦相手のインドネシアペアに関し、「風のある体育館に慣れていて、今大会対戦した中で、(風の影響を受けにくいプレースタイル)ノーロブが一番うまい相手だった」と述べた

ただ、今シーズン初戦を迎えるに当たり、「昨年末、スーパーシリーズ(SS)ファイナルに出られなかったことで、逆にたくさん練習して追い込むことができ、自信があった」と語っていた高橋、松友両選手。先週、今週と自分たちのプレーに手応えを強めていて、「日本ペアを除き、世界トップが出場してきた今大会、シーズン2戦目で優勝できたことは上出来」(高橋)。「久しぶりにいい試合ができてうれしい」(松友)と胸を張った

決勝も含めた今大会、試合中に2人がコート内で言葉を交わす機会が増えた点を指摘すると、高橋選手は「後ろからの視点と前からの視点は違う。意識してというより自然に、気づいたことをお互い声掛け合っていた」と説明した

また、決勝のコートに入る際、マレーシアマスターズで優勝したデンマークペアに抜かれ世界ランクを落とし、「世界3位」とコールされたことにどういう印象を受けたか聞くと、「以前より順位を下げたから、また上がれるようにがんばろうというモチベーションにはなるが、順位そのものはそれほど気にしていない」(松友)と答えた

今回の勝利はもうひとつ大きな意味を持つ。高橋・松友組にとって、恐らく最後の挑戦機会となる4年に一度の「アジア競技大会」も8月、同じ会場「イストラセナヤン」で行われるが、松友選手は「改装されて、以前ほどの苦手意識はない」と話した。前回、この会場で試合をした2016年インドネシアオープン(当時のスーパーシリーズプレミア)に次いで連続優勝を果たしたことで、好感触を得ているようだ

一方、敗れたインドネシアのグレイシア・ポリー選手は、「第1ゲーム、プレッシャーもあり相手のリズムで試合に入ってしまい、第2ゲームはこちらのプレーを見切られていた」と敗戦の弁を述べた。また、「相手は五輪チャンピオンで経験豊富。浮き沈みも経験し、それらを潜り抜けてきている」と高橋・松友組を評した。その上で19歳のパートナー、アプリヤニ・ラハユ選手に対し、「自分に(現役選手として)残された時間は限られている。1、2回戦と決勝のプレーは違う。この経験から学んでほしい」と言葉をかけた

高橋・松友組はこの後、2月にS/Jリーグ最終節(3~4日)、アジアチーム選手権(6~11日)と団体戦2つに臨んだ後、3月にはドイツオープン(SUPER300、6~11日)と全英オープン(SUPER1000、13~18日)が控える

日本から決勝に進んだもう1人、男子シングルスの坂井一将選手は、2年ぶり2度目の対戦となるインドネシアのアンソニー・シンスカ・ギンティン選手との第1ゲーム、前半は競り合うが、中盤以降じりじりと引き離され13-21で落とす。第2ゲームも相手に先行を許し、準決勝まで好調だったネット際まで制されると、打つ手なし。12-21で敗れ、上位大会で初めて決勝に進んだ昨年6月のインドネシアオープン(当時のスーパーシリーズプレミア)に続き、準優勝に終わった

坂井選手は  BadPaL に対し、まず「完敗」とひとこと。「決勝に進んで満足した部分があった前回、インドネシアオープンの時とは異なり、今回は勝ちたい気持ちが強かったが、空回りした」と述べた。ストレート勝ち目前までいきながら、ファイナルゲーム突入を許した前日の準決勝の疲れもあり、ギンティン選手のスピードに得意のネット前でも後手に回ってしまい、一発で決めようとする焦りも生じ、思うようなプレーができなかったと明かした

高校卒業後、インドネシアに渡りトレーニングを行っていた際、教えを受けた指導者の1人、ヘンドリ・サプトラ・ホ氏が相手コーチ席にいたことについては、「彼の教え子(ギンティン、ジョナタン・クリスティ、イーサン・マウラナ・ムストファ)には一度も勝てていない。自分のことが見透かされている感じがする」と苦笑し、やりづらさを否定しなかった

それでも、今大会全体を振り返ってもらうと、「ビクター・アクセルセン選手、ソン・ワンホ選手と、シード勢に久しぶりに勝てた。自信になる」と強調。今シーズンの目標に掲げる「ワールドツアー優勝」に向け、「こうした経験を積み重ねていく。次は無風の大会でも勝てるように」と前を向いた。世界ランクは、五輪出場権獲得の条件を意識し、まず16位内に入り、それを維持しながらさらに上位(シード権)をうかがう考えを示した

インドネシアマスターズ終了後、A代表男子シングルスコーチの中西洋介氏に BadPaL が話を聞くと、ともに上位大会で2度目となる決勝に進んだ前週の西本拳太選手と、今週の坂井選手の活躍を評価した。リオデジャネイロ五輪で唯一、決勝トーナメント進出を逃すなど、日本では他の種目に比べ後れをとる男子シングルスだが、出場選手が最も多く競争が一番激しいなどと言っていてはだめで、世界ランク上位を占める女子種目と並び評されるよう、さらなる躍進に期待を寄せた

一方で、2人がタイトルにあと一歩及ばなかった要因の1つに挙げたのが、「優勝経験の不足」。そのため、決勝で普段ならやらない(消極的な)プレーをしてしまう、と指摘する。インターハイの成績を見ても、西本選手は同世代に桃田賢斗選手がいてベスト4(2012年)、坂井選手は田児賢一、園田啓悟、嘉村健士の3選手と同じ代でベスト16(2007年)どまり。「優勝街道を走ってきた女子シングルスの山口茜選手や奥原希望選手らとは違う」とし、決勝進出の経験を積み重ね自信をつけていくことが、タイトル獲得につながるとの見方を示す。また、2人に続く同じA代表の若い常山幹太選手には、先輩の背中(成功例)を見て、と奮起を促した

女子シングルスは、第1シードの台湾タイ・ツーイン選手が、ノーシードから、◆チェン・ユーフェイ(中国)◆プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド)◆ラッチャノク・インタノン(タイ)――を連破し勝ち上がったインドのサイナ・ネワル選手を寄せつけず、圧勝

今シーズン2大会連続の決勝進出で、早くも初タイトル獲得と、世界ランク1位がその実力を見せつけた

男子ダブルス決勝には、会場に訪れた観客が最も期待を見せるマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組が登場。対するは中国リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ組で、第1、第2シードによる頂上対決となった

過去の対戦成績は1勝5敗と下回る中国ペアだが、今大会は強豪との接戦を幾つか潜り抜けてきた勢いがあり、オープニングゲームを21-11と圧倒する。ただ自国開催の大会で、「このまま負けたくなかった」(スカムルジョ)という世界1位のインドネシアペアがすぐに反撃。第2ゲームを21-10で取り返すと、ファイナルゲームも追いつかれることはあっても追い抜かせない、現在ナンバーワンの実力を存分に発揮し、文字通り会場を揺るがす大声援を背に21-16で振り切り、インドネシアに今大会2つ目のタイトルをもたらした

混合ダブルスは、今大会第1シードに入った2016年リオデジャネイロ五輪と17年世界選手権・グラスゴー大会の金メダリスト、タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組の自国優勝に期待が高まった

しかし、前週マレーシアマスターズの決勝で香港タン・チュンマン/ツェ・インシュー組に敗れ、ペアとして国際大会初黒星を喫した中国ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン組が、この日は完全アウェーの環境をものともせず、安定した強さを見せストレート勝ち。これまで5大会に出場し優勝4回、準優勝1回と、この種目で盤石の基盤を築きつつある

決勝の結果

【男子シングルス】アンソニー・シンスカ・ギンティン(インドネシア)<21-13,21-12>坂井一将

【女子シングルス】タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<21-9,21-13>サイナ・ネワル(インド)

【男子ダブルス】マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<11-21,21-10,21-16>リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第2シード)

【女子ダブルス】高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)<21-17 ,21-12>グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第8シード)

【混合ダブルス】タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、第1シード)<14-21,11-21>ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第6シード)

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