Young but experienced Akane becomes first Japanese to win China Open

Akane is standing strong through a whole 2017 season

中国オープンSSプレミア決勝、山口茜選手は、3年前の自分と同じく予選エントリーから決勝まで駆け上がってきた中国の若手ガオ・ファンジエ選手の勢いを、経験と実力で封じ込め、今シーズン初、通算では2013年ジャパンオープンから数えて4つ目となるSSのタイトルを手にした。日本選手の中国オープン制覇は、山口選手が史上初

今大会、予選から決勝までたどりついた中国の19歳を、女子シングルスで過去に1人だけ、予選勝ち上がりでSS優勝<https://badpal.net/2013/09/22/its-akane-the-youngest-champion-in-ss-history/>を遂げている日本の20歳が止めた

山口選手は2014年、17歳の時、ここ福州でガオ選手と同じく予選エントリーで決勝まで勝ち進んだ経験を持つ<https://badpal.net/2014/11/17/akane-loses-in-the-final-but-earns-valuable-experience/>。ロンドン五輪金メダリストのリ・シュエリ選手との類似点が指摘される長身のガオ選手に対し、オープニングゲームは前半こそ競り合うが、中盤以降、効果的に連続得点を決めて引き離し、21-13で取る。続く第2ゲーム、前半を2点差(11-9)で折り返すと、後半早々に4連続得点(15-9)。その後、いったんは2点差(15-13)まで詰められるが、3連続得点(18-13)で突き放す。直後に2点を失う(18-15)も、再度3連続得点(21-15)を決め、経験と力の差を見せ快勝した

Once again, height does not matter for Akane

6月のオーストラリア、10月のデンマークとフランスに次ぐ、3大会連続4度目のSS決勝でようやく、2017年最初のSSタイトルを手にしたわけだが、終わってみれば、今大会は1回戦から1ゲームも落とさぬ安定感を示した優勝だった

これで山口選手は今シーズンのSS、第11戦まで終え、◆ベスト8:4回◆ベスト4:3回◆準優勝:3回◆優勝;1回――と他の追随を許さぬ好成績で、SSランキング1位を堅持。仮に最終戦となる香港オープンの初戦で敗れたとしても、トップシードとして12月のSSファイナルを迎える

また、SS以外の大会の結果を含む通常の世界ランキングでも、今回の優勝で昨年のベスト8(6,050点)を大きく上回るポイント11,000点を得て、23日付で更新される世界ランクは、現在3位のソン・ジヒョン選手、2位のプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手を抜き、2位に浮上する

一方、1986年にスタートした中国オープンで、中国勢は昨年、30年の歴史で初めて、タイトルなしに終わる屈辱を味わった。しかし今年は、5種目中、男子ダブルスを除く4種目の決勝に中国選手が残り、結果として、中国勢の自国優勝を阻止できたのは、最初に試合の行われた女子シングルスの山口選手だけだった

CHEN Long is back on the podium

現五輪金メダリストと現世界選手権チャンピオンの対決となった男子シングルス決勝は、8月の世界選手権準決勝では敗れたものの<https://badpal.net/2017/08/27/day-6-in-glasgow-nozomi-and-yukisayaka-make-finals-by-beating-former-finalists/>、依然、対戦成績で9勝2敗と大きく勝ち越しているチェン・ロン選手がビクター・アクセル選手(デンマーク)に勝利。2015年デンマークオープン以来2年ぶりのSS優勝を飾ると同時に、ここ3年間、他国選手に奪われていたタイトルを中国に取り戻した

自国開催の上位大会で中国のエース、チェン・ロン選手はこれまで、2010、12、13年の3度優勝している。しかし、14年は第1シードで連覇を期待されながら2回戦敗退(優勝は、決勝で中国リン・ダン選手を破ったインドのキダンビ・スリカンス選手)。15年と16年は決勝まで進むも、リー・チョンウェイ選手(マレーシア)、ヤン・ヨルゲンセン選手(デンマーク)に敗れ、タイトルを守れなかった。しかし今年は、この大会5度の優勝を誇るリン・ダン選手が初戦で姿を消す中、エースとして中国の牙城を守った

女子ダブルスは、世界選手権を制した中国のエースペア、チェン・チンチェン/ジア・イーファン組が、昨年、四半世紀ぶりにこの種目のタイトルを中国から奪い取った韓国のイ・ソヒ選手が、キム・ヘリン選手と組む新たなペアに、ファイナルゲーム序盤まで苦戦を強いられる。しかし最後はしっかり勝って、インドネシアオープンに次ぐ今シーズンSS2勝目。2016年からの通算では4勝目を挙げた

混合ダブルスでは、世界ランク1位ツェン・シウェイ選手(20)と、同2位ホワン・ヤチオン選手(23)のスペシャリスト2人を掛け合わせた中国ペアが、こちらも前月のデンマークオープンから国際大会参戦を始めたマシアス・クリスチャンセン選手(23)とクリスティナ・ペダーセン選手(31)の組むデンマークペアにストレート勝ち。マカオオープングランプリ(GP)ゴールドに次ぐ2週連続優勝を遂げた

 

中国選手が唯一、決勝に残らなかった男子ダブルスは、昨年の決勝と同じ、世界1位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(インドネシア)と、同2位のマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク)の顔合わせとなった

第1ゲームは最後までどちらが勝ってもおかしくない競り合いだったが、第2ゲームに入ると、第1ゲームを21-19で取ったインドネシアペアが抜けだし、21-11と快勝。大会連覇を果たすとともに、◆全英オープン◆インドオープン◆マレーシアオープン◆ジャパンオープン――に続く、今シーズンSS5勝目を挙げた

決勝の結果

【男子シングルス】 ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界1位)<16-21,21-14,13-21チェン・ロン(中国、世界5位)

【女子シングルス】 山口茜(世界4位)<21-13,21-15>ガオ・ファンジエ(中国、世界89位※予選勝ち上がり)

【男子ダブルス】 マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界1位)<21-19,21-11>マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)

【女子ダブルス】 チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界4位)<21-7,18-21,21-14>イ・ソヒ/キム・ヘリン(韓国、世界328位)

【混合ダブルス】 マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界118位)<15 –21,11-21ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界160位)

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