Day 6 of Sudirman : Japan ready for challenge to China after beating Malaysia twice

スディルマン杯6日目、前日に続いて準々決勝が行われ、日本は2日前に顔を合わせたマレーシアを続けて破り、ベスト4入り。2大会連続となるメダルを確保した。準決勝では、前回決勝で敗れた6連覇中の中国に挑む

一次リーグ最終戦のリマッチとなったこの試合、日本は男女シングルス、マレーシアは女子2種目で出場選手を変更して臨んだ。各種目の試合順は同じで、両チームともに1種目目の男子ダブルスを取った方が勝利に大きく近づくと見ていたが、この日も、園田啓悟嘉村健士の2人がしっかり仕事をした

園田・嘉村組は、追いかける展開となった前回対戦時とは逆で、第1ゲームを先取するが第2ゲームを失う。ただ、ファイナルゲームに入ると、「サーブ周りを制することができた」(嘉村)のが奏功し、中盤以降大きく引き離して21-11と大勝した

園田・嘉村組に試合後、同じ相手と続けて対戦する場合、トップ選手でも「一度勝ったから次も勝てる」「次は負けるかもしれない」など、特に勝った方が色々考えてしまうことが多いが、と水を向けると、園田選手は「目の前の相手に挑むだけ」と、新たな気持ちで対戦したことを強調した。また嘉村選手は、「前回勝っていても、(今回も)ファイナルゲームまでしているわけで」と述べ、前回の結果がどうであれ、しっかりリセットして臨むことの重要性を説いた

2種目目、女子シングルスには、大会初日のドイツ戦から5日ぶりの試合となる奥原希望選手が登場。相手は、前日更新された世界ランキングでマレーシア1番手に上がったソニア・チア選手。互いにケガにより戦列を離れた時期があり、2012年以来の対戦となったが、奥原選手が終始圧倒し、ストレート勝ちを収めた

奥原選手はこの試合、自分のショットや動きを1つ1つ確認しながら、落ち着いて試合を進めていたように見えた。自国開催の2012年世界ジュニア選手権団体戦決勝をはじめ、これまでは日本代表の団体戦で非常に緊張すると話していたが、今回はどうだったか聞くと、「やはり緊張する。以前に比べると、だいぶ(気持ちを)コントロールできるようになったが、まだまだ」と答えながらも、表情は明るかった

3種目目の男子シングルスも、奥原選手と同じ中5日の西本拳太選手。4月末のアジア選手権に続き2度目のリー・チョンウェイ選手への挑戦となったが、頭が真っ白になったというドイツのマーク・ツイブラー選手との試合の入りとは一転、序盤からチョンウェイ選手の放つさまざまなショットに食らいつき、前半は離されずについていく。ただ後半に入ると徐々に離され、15-21で落とす。第2ゲームも前半9-8まではもみ合うが、ここからインターバルを挟んで9連続得点を決められ、勝敗は決した、

西本選手は試合後、BadPaL に対し、思うようなプレーができなかったドイツ戦の敗北を「2日ぐらいは引きずっていた」と認めた。ただそこからある程度開き直ってこの試合に臨み、「もちろん勝てればよかったが」としながらも、自らのパフォーマンスに一定の評価を下した。スディルマン杯という大舞台でも変わらぬプレーを見せるリー・チョンウェイ選手との力の差を真摯に受け止めた上で、「このレベルの対戦では、ただ返球するだけでなく、クオリティの高い球を返さないと」と自らにさらなる課題を課した

4種目目に登場の高橋礼華・松友美佐紀組は、一次リーグ最終戦には出てこなかったマレーシア1番手のウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン組と満を持して対峙した。しかし、マレーシアペアが試合後、「自分たちのプレーは読まれていて、攻め込まれると何もできなかった」と認めた通り、試合は一方的な展開に。リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダリストは結局、一度もリードを許さなかった

高橋・松友組に試合後、BadPaL が、隣のコートで試合をした中国が、先に準決勝進出を決めた後、移動してきて、2人の試合を視察していたことを伝えると、高橋選手は「途中から見られているのに気づいた。(彼らの前で)いい試合を見せてやろうという気持ちになった」とニヤリ。また、松友選手に、試合を見ながらとりわけしきりに話しあっていたバオ・イーシン、タン・ジンフア両選手について振ると、「2014年ユーバー杯決勝でストレート勝ちして以来、ペアを解消してしまっていた。準決勝でぜひ試合をしたい」と述べ、出場してくることに期待を示した

日本(C組1位)3―1マレーシア(C組2位)

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界5位)〈21-17,16-21,21-11〉ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(世界6位)

【女子シングルス】 奥原希望(世界13位)〈21-11,21-9〉ソニア・チア(世界32位)

【男子シングルス】 西本拳太(世界61位)〈15-21,13-21〉リー・チョンウェイ(世界2位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-7,21-14〉ウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン(世界13位)

【混合ダブルス】 渡辺勇大・東野有紗(世界22位)〈打ち切り〉タン・キアンメン/ライ・ペイジン(世界11位)

 

中国対インドは、中国が最初の種目、混合ダブルスでルー・カイ/ホワン・ヤチオン組が、今大会調子に乗ってるインドのサトウィクサイラジ・ランキレディ/アシュウィニ・ポンナッパ組に第1ゲームを先取され、やきもきさせる。しかし、世界ランク2位は徐々に地力の差を見せ、第2、第3ゲームを連取し、チームに白星をもたらす

すると続く2種目は、リオデジャネイロ五輪金メダリストのチェン・ロン選手、フー・ハイファン/ツァン・ナン組という最強の布陣で取り、女子2種目を残して、3対0で勝利。順当に準決勝へと進んだ

中国(A組1位)3―0インド(D組2位)

【混合ダブルス】 ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(世界2位)〈16-21,21-13,21-16〉サトウィクサイラジ・ランキレディ/アシュウィニ・ポンナッパ(世界ランクなし)

【男子シングルス】 チェン・ロン(世界12位)〈21-16,21-17〉キダンビ・スリカンス(世界24位)

【男子ダブルス】 フー・ハイファン/ツァン・ナン(世界40位)〈21-11,21-19〉シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(世界42位)

【女子シングルス】 ホー・ビンジャオ(世界7位)〈打ち切り〉プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(世界5位)

【女子ダブルス】 バオ・イーシン/タン・ジンフア(世界ランクなし)〈打ち切り〉アシュウィニ・ポンナッパ/ネラクリヒ・シキ・レディ(世界28位)

 

大会6日日の結果(※太字はこの日の勝者)

◆グループ1(決勝トーナメント)

【準々決勝3】 日本(C組1位)3―1マレーシア(C組2位)

【準々決勝4】 中国(A組1位)3―0インド(D組2位)

 

◆グループ2(順位決定戦)

【13~14位】 ベトナム(A組1位)3―1シンガポール(B組1位)

【15~16位】 カナダ(A組2位)2―3オーストラリア(B組2位)

【17~18位】 スコットランド(A組3位)3―0アメリカ(B組3位)

【19~20位】 ニュージーランド(A組4位)3―1オーストリア(B組4位)

 

◆グループ3(終了)

【21位】スリランカ【22位】マカオ【23位】スロバキア【24位】ニューカレドニア【25位】グアム【26位】 フィジー【27位】タヒチ

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