
チャイナオープンSSプレミア準々決勝、ベスト8に残った日本勢シングルス2人、ダブルス5ペアはすべて敗れ、誰も準決勝に進めなかった。ただ、このうち女子シングルスの山口茜選手は今大会の結果を踏まえ、次週の今シーズンSS最終戦、香港オープンの結果を待たずに、SSランキング3位内での年末のSSファイナル出場を確定させた
ベスト8に終わったリオデジャネイロ五輪の後、「ベスト8に入ってそこから先」を自らの課題としてきた山口選手。この日は、韓国オープン決勝で破った韓国のエース、ソン・ジヒョン選手からファイナルゲーム、14-6と大量8点のリードを奪いながら、逆転で敗れるという悔しい結果に終わった
それでも、五輪後のSS5大会で◆優勝2回◆ベスト4が1回◆ベスト8が2回――という好成績。12月14~18日にアラブ首長国連邦・ドバイで開催されるSSファイナルへの2度目の出場は、今大会に入る前に既に確定していたが、今回さらに、準々決勝終了時点で、年間12大会あるSSの結果のみで算定されるSSランキングで暫定2位につけている山口選手を、香港オープン後に上回れる可能性のある選手が同1位台湾タイ・ツーインと3位中国スン・ユの2人だけとなり、仮に香港で初戦敗退だったとしても、SSランクのトップ3を確保できることになった
◆女子シングルス暫定SSランキング(※SS第11戦チャイナオープン準々決勝終了時点)
1) タイ・ツーイン (Taiwan) 69700 pts
2) 山口茜 (Japan-1) 64070 pts
3) スン・ユ (China-1) 54500 pts
4) ラッチャノク・インタノン (Thailand-1) 54450 pts
5) ソン・ジヒョン (Korea) 52740 pts
6) ホー・ビンジャオ (China-2) 52030 pts
7) 奥原希望 (Japan-2) 40940 pts
8) カロリナ・マリン (Spain) 40240 pts
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9) 佐藤冴香 (Japan-3) 38570 pts
10) サイナ・ネワル (India-1) 38080 pts
11) 三谷美菜津 (Japan-4) 36900 pts
12) プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ (India-2) 35190 pts
13) ポーンティップ・ブラナプラサーツク (Thailand-2) 32090 pts
日本勢はこの日、山口選手のほか、女子ダブルスの松尾静香・内藤真実組が昨年のSSファイナル覇者、中国ルオ姉妹から1ゲームを奪いファイナルゲームまでもつれた以外はすべてストレート負け。SSプレミア・ベスト8はSSベスト4に相当し、決して悪い結果ではない。ただ、準決勝進出者なしは、リオ五輪を含む昨今の国際舞台での日本選手の活躍に照らすと物足りなさがぬぐえず、次週、今シーズン最終戦の地、香港でさらなる奮起を見たい
日本選手以外では、男子シングルスで、リー・チョンウェイ選手の後継者と期待されながらなかなか結果の出ないマレーシアのイスカンダー・ズルカルナイン・ザイヌディン選手が、韓国オープンでSS初優勝を遂げた中国チャオ・ビン選手にストレート勝ち。今大会第1シードながら出場を辞退したチョンウェイ選手に代わって、チェン・ロン選手(第2シード)、ビクター・アクセルセン選手(第3シード)、ヤン・ヨルゲンセン選手(第4シード)とともにベスト4入りを果たした

混合ダブルスでは、オーストラリア、日本、韓国、デンマーク、フランスに続くSS6大会連続決勝進出(うち優勝2回)を目指した中国の19歳ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン組を、7つ年上の先輩でリオ五輪銅メダルのツァン・ナン選手が、19歳のパートナー、リ・インフェイ選手と止めた
準々決勝の結果
【男子シングルス】
チャオ・ビン(中国、世界26位)〈19-21,7-21〉イスカンダー・ズルカルナイン・ザイヌディン(マレーシア、世界33位)
ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界6位)〈14-21,21-16,21-14〉ティエン・ホウウェイ(中国、世界7位)
ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界4位)〈21-11,21-6〉上田拓馬(世界52位※予選繰り上がり)
チェン・ロン(中国、世界2位)〈21-15,21-14〉アジャイ・ジャヤラム(インド、世界23位)
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、世界1位)〈10-21,20-22〉タイ・ツーイン(台湾、世界5位)
スン・ユ(中国、世界9位)〈21-19,21-3〉リネ・ケアースフェルト(デンマーク、世界25位)
ホー・ビンジャオ(中国、世界10位)〈20-22,10-21〉プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界11位)
ソン・ジヒョン(韓国、世界7位)〈22-20,10-21,21-18〉山口茜(世界8位)
【男子ダブルス】
ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界2位)〈20-22,21-19,21-18〉マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界12位)
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界7位)〈21-13,21-17〉小林優吾・保木卓朗(世界26位)
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界3位)〈21-14,21-16〉園田啓悟・嘉村健士(世界11位)
アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、世界13位)〈21-23,21-11,19-21〉ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界327位)
【女子ダブルス】
ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、世界14位)〈16-21,10-21〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界58位)
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)〈21-17,21-18〉米元小春・田中志穂(世界26位)
ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、世界5位)〈13-21,21-12,21-16〉松尾静香・内藤真実(世界9位)
チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(韓国、世界2位)〈16-21,14-21〉チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界6位)
【混合ダブルス】
コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界1位)〈21-17,21-10〉渡辺勇大・東野有紗(世界64位)
ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界2位)〈21-18,20-22,17-21〉ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界142位)
プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)〈15-21,13-21〉チェ・ソルギュ/チェ・ユジョン(韓国、世界106位)
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界7位)〈19-21,21-14,21-18〉ユ・ヨンソン/チャン・イエナ(韓国、世界26位)
準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界6位)対イスカンダー・ズルカルナイン・ザイヌディン(マレーシア、世界33位)
チェン・ロン(中国、世界2位)対ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界4位)
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、世界5位)対スン・ユ(中国、世界9位)
ソン・ジヒョン(韓国、世界7位)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界11位)
【男子ダブルス】
ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界2位)対マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界7位)
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界3位)対ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界327位)
【女子ダブルス】
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)対ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界58位)
ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、世界5位)対チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界6位)
【混合ダブルス】
コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界1位)対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界142位)
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界7位)対チェ・ソルギュ/チェ・ユジョン(韓国、世界106位)