
チャイナオープンSSプレミア準決勝、中国の19歳リ・インフェイ選手が、女子ダブルスと混合ダブルスの2種目で決勝に進んだ。五輪、世界選手権をはじめ幾多のタイトルを総なめにし、先ごろ引退した偉大なツァオ・ユンレイ選手の有力な後継者候補として、俄然注目を集めてきた
リオデジャネイロ五輪までユンレイ選手のパートナーだったツァン・ナン選手(26)と組む混合ダブルスでは、2回戦でリオ五輪銀メダルの世界ランク4位マレーシアのチャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン組、準々決勝でSS5大会連続で決勝進出を果たしていた世界2位中国ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン組を撃破。そしてこの日は、世界1位の韓国コ・ソンヒョン/キム・ハナ組にもフルゲームの末に競り勝った
2歳年上のホワン・ドンピン選手をパートナーとする女子ダブルスは、2回戦のリオ五輪金メダルの世界1位高橋礼華・松友美佐紀組に続いて、準決勝では銀メダルの世界3位クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組を破り、大会最終日のコートに立つ
中国勢は、これに男女シングルスを加えた4種目で決勝に進んだ。リオ五輪で金メダル獲得後、日本、韓国、デンマーク、フランスと4つのSSへの出場を見送ってきたチェン・ロン選手は、デンマークのビクター・アクセルセン選手とのメダリスト対決に勝利。自国開催のSSで、3年ぶり4度目の優勝を狙う
中国以外では、インドネシアがダブルス2種目で決勝進出。第1シードの中国ペアとの激戦を制した男子ダブルスのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組は、今年いっぱいで代表を離れる意向を示しているベテラン、ヘンドラ・セティアワン選手の抜けるダブルス陣のけん引役となれるか、決勝でその真価が試される
準決勝の結果
【男子シングルス】
ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界6位)〈22-20,20-22,21-7〉イスカンダー・ズルカルナイン・ザイヌディン(マレーシア、世界33位)
チェン・ロン(中国、世界2位)〈21-18,9-21,21-14〉ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界4位)
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、世界5位)〈8-21,21-23〉スン・ユ(中国、世界9位)
ソン・ジヒョン(韓国、世界7位)〈21-11,21-23,19-21〉プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界11位)
【男子ダブルス】
ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界2位)〈21-16,24-26,19-21〉マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界7位)
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界3位)〈23-21,21-17〉ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界327位)
【女子ダブルス】
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)〈16-21,18-21〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界58位)
ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、世界5位)〈14-21,22-24〉チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界6位)
【混合ダブルス】
コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界1位)〈19-21,21-10,15-21〉ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界142位)
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界7位)〈21-17,25-23〉チェ・ソルギュ/チェ・ユジョン(韓国、世界106位)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 チェン・ロン(中国、世界2位)対ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界6位)
【女子シングルス】 スン・ユ(中国、世界9位)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界11位)
【男子ダブルス】 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界3位)対マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界7位)
【女子ダブルス】 チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界6位)対ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界58位)
【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界7位)対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界142位)