世界ジュニア選手権・個人戦準々決勝、女子シングルスの大家夏稀選手が中国2番手から逆転勝利を収め、女子ダブルスに続く日本2つ目のメダルを確定させた。日本がこの種目でメダリストを輩出するのは、2010年から7年連続

前回覇者を破って勝ち上がった大家選手は、アジアジュニア選手権銅メダルのガオ・ファンジエ選手に序盤からリードを許すが、13-18の劣勢から6連続得点を決め逆転に成功、第1ゲームを奪う。第2ゲームも先行するガオ選手を追いかける展開ながら、11-15から追い上げ16-16で並ぶとそのまま競り勝って、ベスト4入り。銅メダル以上を確定させた
これで日本は、◆2010年:松友美佐紀(銀)、福万尚子(銅)◆11年:奥原希望(銅)◆12年:奥原(金)、山口茜(銀)、大堀彩(銅)◆13年:山口(金)、大堀(銀)◆14年:山口(金)、大堀(銅)◆15年:荒木萌恵、仁平菜月(ともに銅)――と続いてきた世界ジュニア女子シングルスのメダルを、今年も守った
女子ダブルスでは、今大会第2シードに入った松山奈未・保原彩夏組が曽根夏姫・小田菜摘組との同国対決に臨み、優位に試合を進めながら、最大7点(16-9)まで開いた点差を守れず逆転され第1ゲームを落としてしまう。それでも、第2、第3ゲームをしっかり取り返して、準決勝進出を決めると同時に、メダルを手元に引き寄せた
もう1つの日本ペア、川島美南・上杉夏美組は、この種目日本2つ目のメダルを目指し、7月のアジアジュニア選手権で決勝進出を阻まれた中国ドゥ・ユエ/シュー・ヤ組に挑んだ。第1ゲーム18-19、第2ゲーム15-17まで詰め、15-21,17-21で敗れたアジアジュニア対戦時より差は縮めまったが、またも及ばず。アジアジュニアの銅に続く、メダル獲得はならなかった
男子シングルスは、渡邉航貴選手が昨年ペルー・リマ大会の銅を上回るメダル獲得を狙った。しかし、男女混合団体戦の優勝をけん引した中国のエース、アジアジュニアチャンピオンのスン・フェイシアン選手にストレートで敗れ、ジュニアでは最後となる国際大会をベスト8で終えた
一方、混合ダブルス第3シードでメダルが期待された岡村洋輝・松山奈未組は、中国2番手のツォウ・ハオドン/ホゥ・ユーシアン組と対戦。第1ゲームを先取されるが、第2ゲームを奪い返すと、ファイナルゲームも19-16とリードし、勝利まであと一歩のところまで迫った。しかしここから連続得点を決められ、最終盤の逆転負けで涙をのんだ
準々決勝の結果
【男子シングルス】
カンタポン・ワンチャロエン(タイ、第1シード)〈21-11,21-9〉ウ・スンフン(韓国)
スン・フェイシアン(中国、第5シード)〈21-17,21-11〉渡邉航貴(第9シード)
ウン・ライアン・ジンレイ(シンガポール、第8シード)〈18-21,14-21〉チコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシア、第14シード)
リー・ヅージア(マレーシア、第2シード)〈21-12,21-18〉トマ・ジュニオール・ポポフ(フランス、第7シード)
【女子シングルス】
ガオ・ファンジエ(中国、第9シード)〈20-22,18-21〉大家夏稀
ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ、第3シード)〈21-11,21-11〉ヨー・ジアミン(シンガポール、第6シード)
キム・ガウン(韓国、第5シード)〈21-17,21-11〉ツァイ・ヤンヤン(中国)
チェン・ユーフェイ(中国、第2シード)〈21-16,21-15〉ハン・ユエ(中国)
【男子ダブルス】
ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第1シード)〈21-8,21-10〉リョン・ジュンハオ/ウーイ・ジヘン(マレーシア、第6シード)
パキン・クナ・アヌヴィット/ナタパット・トリンカジー(タイ、第3シード)〈21-19,21-13〉トマ・ジュニオール・ポポフ/トム・ジケル(フランス、第5シード)
リノヴ・リヴァルディ/アンディカ・ラマディアンシャー(インドネシア、第7シード)〈18-21,17-21〉ファン・チュウユエ/レン・シャンユ(中国、第13シード)
ホー・ジティン/タン・チアン(中国、第2シード)〈21-14,16-21,19-21〉イ・ホンソブ/イム・スミン(韓国)
【女子ダブルス】
ドゥ・ユエ/シュー・ヤ(中国、第1シード)〈21-18,21-17〉川島美南・上杉夏美
ウン・ツーヤウ/ユン・ガティン(香港、第3シード)〈17-21,17-21〉キム・ガウン/キム・ヒャンイム(韓国、第5シード)
ジャウザ・ファディラ・スギアルト/ユルフィラ・バルカー(インドネシア、第8シード)〈18-21,21-16,22-20〉ソン・アヨン/ソン・ナヨン(韓国)
松山奈未・保原彩夏(第2シード)〈19-21,21-15,21-16〉曽根夏姫・小田菜摘
【混合ダブルス】
ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国、第1シード)〈21-11,21-11〉アムリ・シャーナウィ/ヴァニア・アリアンティ・スココ(インドネシア、第9シード)
チェン・タンジエ/トウ・イーウェイ(マレーシア、第16シード)〈13-21,21-12,21-19〉サトウィクサイラジ・ランキレディ/クフー・ガルグ(インド)
岡村洋輝・松山奈未(第3シード)〈14-21,21-19,20-22〉ツォウ・ハオドン/ホゥ・ユーシアン(中国、第7シード)
リノヴ・リヴァルディ/アプリアニ・ラハユ(インドネシア、第2シード)〈18-21,21-15,14-21〉パク・キョンフン/キム・ヘジョン(韓国)
準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
カンタポン・ワンチャロエン(タイ、第1シード)対スン・フェイシアン(中国、第5シード)
リー・ヅージア(マレーシア、第2シード)対チコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシア、第14シード)
【女子シングルス】
ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ、第3シード)対大家夏稀
チェン・ユーフェイ(中国、第2シード)対キム・ガウン(韓国、第5シード)
【男子ダブルス】
ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第1シード)対パキン・クナ・アヌヴィット/ナタパット・トリンカジー(タイ、第3シード)
ファン・チュウユエ/レン・シャンユ(中国、第13シード)対イ・ホンソブ/イム・スミン(韓国)
【女子ダブルス】
ドゥ・ユエ/シュー・ヤ(中国、第1シード)対キム・ガウン/キム・ヒャンイム(韓国、第5シード)
松山奈未・保原彩夏(第2シード)対ジャウザ・ファディラ・スギアルト/ユルフィラ・バルカー(インドネシア、第8シード)
【混合ダブルス】
ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国、第1シード)対チェンタンジエ/トウ・イーウェイ(マレーシア、第16シード)
ツォウ・ハオドン/ホゥ・ユーシアン(中国、第7シード)対パク・キョンフン/キム・ヘジョン(韓国)