世界ジュニア選手権は、男女混合団体戦に続いて個人戦がスタート。2日目(9日)まで終えて、日本勢はシングルスが全員(8人)、ダブルスは出場10ペア中8ペアが勝ち残っている。中学生ながら実力が認められ今回初めてメンバーに入った奈良岡功大選手もここまで、シード選手を含む2人を勝ち抜き、先輩らに続いている

世界ジュニアへの派遣選手は、出場可能な年齢上限の18歳が主体。それに翌年を見据え経験を積ませる意味あいもあり、17歳を加えるのがかつての「通例」だった。しかし近年、◆2009年ラッチャノク・インタノン選手(当時14歳)◆13年山口茜選手(当時16歳)◆15年ゴー・ジンウェイ選手(当時15歳)――ら、さらに若い世代が力をつけ相次ぎ優勝。シニアの大会でも活躍している現状に照らし、年齢による「順番待ち」をさせるのでなく、年齢とは関係なく実力ある若手にさらに力をつけさせるため早いうちから大きな国際舞台を踏ませる。そういう傾向が、世界的にある
日本の中学生派遣は、2009年桃田賢斗選手、11年大堀彩選手、12年山口茜選手に続くもの。ジュニアの時から、世界で「戦える」ではなく「勝てる」選手を育成する、日本のバドミントンがそういったステージに上がってきたことの証しでもある。ただ、その機会を後に活かせるかどうかは、選手の意識次第だ
日本選手2日目(9日)終了時の結果
【男子シングルス3回戦】 渡邉航貴(第9シード)〈21-12,21-10〉コー・シンヘイ(香港)、小野寺雅之〈21-11,21-11〉ニクス・ポドシノビクス(ラトビア)、チャン・インチャク(香港)〈22-24,10-21〉山澤直貴、コリンズ・バレンタイン・フィリモン(ルーマニア、第15シード)〈9-21,10-21〉奈良岡功大
【女子シングルス3回戦】 仁平菜月(第4シード)〈21-12,21-10〉マヤ・チェン(マレーシア)、海老原詩織〈21-12,21-16〉リョン・ユエットイー(香港)、大家夏稀〈21-17,21-17〉リン・シアンティ(台湾)、髙橋明日香〈21-6,21-6〉ブソミ・アシニ・ガラガマゲ(スリランカ)
【男子ダブルス2回戦】 小野寺雅之・岡村洋輝〈21-12,15-21,21-16〉山澤直貴・仁平澄也、金子真大・久保田友之祐〈21-15,21-13〉ヤン・コリン・フォルカー/ダニエル・ヘス(ドイツ)
【女子ダブルス2回戦】 松山奈未・保原彩夏(第2シード)〈21-14,21-9〉レカ・マダラス/ビビエン・サンドラージ(ハンガリー)、マイシェル・クリスティン・バンダソ/セレナ・カニ(インドネシア、第6シード)〈10-21,21-19,10-21〉川島美南・上杉夏美、曽根夏姫・小田菜摘〈21-14,21-11〉サリー・フー/タマラ・オテネ(ニュージーランド)
【混合ダブルス3回戦】 岡村洋輝・松山奈未(第3シード)〈21-10,21-9〉ダニエル・ヘス/エマ・モスクジンスキ(ドイツ)、パキン・クナ・アヌヴィット/クワンチャノク・スジャイプラパラット(タイ、第4シード)〈21-23,9-21〉金子真大・川島美南、久保田友之祐・曽根夏姫〈23-21,21-16〉サミー・コルヴェ/レオニース・ユエ(フランス)
※仁平澄也・保原彩夏組は1回戦敗退
日本選手3日目(10日)前半の対戦カード
【男子シングルス4回戦】 渡邉航貴(第9シード)対シム・フォンハウ(マレーシア)、ミハ・イワニク(スロベニア、第10シード)対小野寺雅之、トマ・ジュニオール・ポポフ(フランス、第7シード)対山澤直貴、奈良岡功大対クリストファー・グリムリー(スコットランド)
【女子シングルス4回戦】 仁平菜月(第4シード)対エマ・シゼリ(スロベニア)、ガオ・ファンジエ(中国、第9シード)対海老原詩織、アアカルシ・カシャップ(インド)対大家夏稀、ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ、第3シード)対髙橋明日香
【男子ダブルス3回戦】 小野寺雅之・岡村洋輝対マシュー・モルノー/ニコラス・グエン(カナダ)、パキン・クナ・アヌヴィット/ナタパット・トリンカジー(タイ、第3シード)対金子真大・久保田友之祐
【女子ダブルス3回戦】 松山奈未・保原彩夏(第2シード)対ホゥ・ユーシアン/シェン・リンジエ(中国)、川島美南・上杉夏美対マリ・アン・カルジュス/カティ・クリート・マラン(エストニア)、エマ・カリソン/ヨハナ・マグヌッソン(スウェーデン、第7シード)対曽根夏姫・小田菜摘
【混合ダブルス4回戦】 岡村洋輝・松山奈未(第3シード)対ダニエル・ルンゴー/アマリー・マゲルン(デンマーク)、金子真大・川島美南対エリアス・ブラック/リサ・ジャケス(ベルギー)、チャン・インチャク/ウン・ツーヤウ(香港、第14シード)対久保田友之祐・曽根夏姫