独ビットブルガーオープングランプリ(GP)ゴールドが1~6日に行わ開催され、「元アジアジュニアチャンピオン」を共通の肩書に持つ中国の若手5人が、前週のフレンチオープンスーパーシリーズ(SS)に続き、そろって優勝した
2週連続優勝を飾った中国勢は、いずれもジュニア時代から頭角を現していた逸材で、◆男子シングルスのシー・ユーチ選手は2013年◆女子シングルスのホー・ビンジャオ選手は15年◆女子ダブルスのチェン・チンチェン/ジア・イーファン組は14年◆混合ダブルスのツェン・シウェイ/チェン・チンチェン組は15年――にそれぞれアジアジュニアのタイトルを手にしている。さらに世界でも、男女シングルスのシー、ホー両選手は14年ユース五輪金メダル。女子ダブルスのチェン/ジア組は世界ジュニア2連覇(14,15年)、混合ダブルスのツェン/チェン組はペアとして15年世界ジュニア優勝(※チェン選手は13~15年連続)と、輝かしい実績を上げた
そして踏み込んだシニアの大会でも、今回の優勝で既に全員がGPゴールド2勝以上。上位大会スーパーシリーズ(SS)においても、男子シングルスのシー選手がフレンチオープンの1勝、そのほかはジャパンオープンとフレンチオープンの2勝と、世界トップに向けて着実に前進している

とりわけ混合ダブルスのツェン/チェン組は今年、10の国際大会に出場し決勝進出9回。そのうち優勝5回(SS2回、GPゴールド3回)という驚異的な勝率で快進撃を続けている。世界ランクも、ビットブルガー優勝で、現在の5位から2位に躍り出る見込みで、リオデジャネイロ五輪後にペアを解消したツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組に代わり、名実ともに中国トップの座につく
中国勢が決勝進出を逃した男子ダブルスを制したのは、マレーシアのテオ・イーイ/オン・ユーシン組。今年、下位大会のインターナショナルシリーズで2勝(ポルトガル、ルーマニア)、インターナショナルチャンジで1勝(ベトナム)を挙げ、今回、初のGPゴールド決勝進出で栄冠をつかんだ。この2人もジュニア時代、23歳のテオ選手が2011年世界ジュニア優勝、21歳のオン選手が13年世界ジュニアベスト8と、それぞれ結果を残している
一方、敗れた開催国ドイツのリオ五輪代表ペア、ミハエル・フックス/ヨハネス・シュートラー組のうち、34歳のフックス選手は、この大会を最後に国際舞台から退く
決勝の結果
【男子シングルス】 シー・ユーチ(中国、世界16位)〈21-19,22-20〉ソウラブ・ヴァルマ(インド、世界57位)
【女子シングルス】 ホー・ビンジャオ(中国、世界10位)〈21-11,21-18〉ニチャオン・ジンダポン(タイ、世界19位)
【男子ダブルス】 ミハエル・フックス/ヨハネス・シュートラー(ドイツ、世界30位)〈16-21,18-21〉テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、世界45位)
【女子ダブルス】 チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界13位)〈21-12,21-19〉ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、世界16位)
【混合ダブルス】 ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界5位)〈21-16,23-21〉クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界10位)