Mizuno, one of Olympians’ choices from Japan

M-2+

Kenichi HAYAKAWA of Japan

リオデジャネイロ五輪への出場権を手にした日本選手9人のうち、早川賢一選手と奥原希望選手の2人にラケットを提供しているのがミズノだ。業界最大手ヨネックスのほか、台湾発のビクター(勝利体育)、中国リニン(李寧)という3つの東アジアブランドが国際市場で高いプレゼンスを示すが、まずは日本での地位を確立し、そこから東南アジアをはじめグローバルに市場規模を伸長をさせたいというミズノ本社広報担当者に BadPaL が話を聞いた

総合スポーツ用品メーカーとして、ミズノのブランドはアジアでも広く浸透している。とりわけシューズは、バレーボールやランニングなど他競技を通じ品質や機能性に対する信頼が高く、バドミントンでも既に使用されている。ただ、ラケットとなると、あまりトップ選手の間で使用されてこなかったことから、まだまだこれからとの印象が強い

ミズノの広報担当者は BadPaL に対し、同社が取り扱うスポーツの中でバドミントンが全体に占める割合は大きくないことを認めながら、メジャースポーツへの格上げが見込める種目の1つと位置付ける。その上で、プレーヤーを応援する意味でも、日本市場におけるメーカー各社の「1強多弱」の現状を打破し、2番手グループのトップ、市場シェア20%超を目指す方向性を説明した。決してこれまでも軽視していたわけではない。しかし、認知向上の働きかけがうまくいっていなかった。それでも2010年、日本リーグ一部に属する日本ユニシスとの取引(シューズ提供)が始まったのがきっかけとなり、13年に初めてラケットまで含めた用具提供契約を結んだ日本A代表の早川選手にここまで引っ張ってもらい、トップ選手に使ってもらえるレベルに達したという

M-3+

Nozomi OKUHARA of Japan

日本代表で2人目、奥原選手にラケットの提供を開始したのは、早川選手から遅れること2年余りの15年12月。奥原選手が2度目の全日本総合選手権制覇、そして中東ドバイで開催されたスーパーシリーズ(SS)ファイナル初優勝を成し遂げ、その名を国内外に広く知らしめた直前だ

奥原選手に白羽の矢を立てた理由としてミズノは、早川選手のおかげでここまで順調に来たが、次のステップとして、「女子のエース級で、2020年(東京五輪)を戦える選手」を欲していたことを明かした。奥原選手は実力的に申し分なく、試合に対する心構えや試合への入り方などから、さらに強くなるとの見たてもあった。結果としてミズノのラケットを手にして5カ月後、東京に先駆け、世界ランク5位、女子シングルス日本1番手で堂々、リオデジャネイロの五輪出場権を手に入れた。いうなれば、「先物買い」が早々に予測を上回る成果を生んだ格好だ

TienMinh

NGUYEN TienMinh of Vietnam

ミズノのラケットの使用しリオ行きを決めた選手は日本の2人のほかにもう1人、ベトナムのグエン・ティエンミン選手がいる。プロとしてこれまで複数の用具メーカーを渡り歩いてきた33歳のベテランは昨年、五輪挑戦を決め、検討を重ねた結果、今年からベトナムでミズノ用品を取り扱う現地販売会社と契約。ラケット、シューズ、ウェアに至る用具一式を得て、北京、ロンドンに続く3大会連続、そして自身にとって最後と認めるリオへの出場を決めた。さらに6月、ハノイで開催されたベトナムインターナショナルチャレンジで、ミズノを使い始めて最初の国際タイトルを手にしている

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TienMinh Sport @Ho Chi Minh City

グエン選手はまた、この販社の協力を得て、3月初め、拠点とするホーチミン市内にミズノ製品を中心としたバドミントンショップ「ティエンミンスポーツ」(2階にはカフェを併設)をオープンした。ソーシャルネットワークなどを通じ、自ら積極的にプロモーション活動も行っている

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Maria Febe KUSMASTUTI of Indonesia

ミズノは現在、インドネシアでも、女子マリア・フェベ・クスマストゥティ選手と男子アンドレ・クルニアワン・テドジョノ選手の2人と用具提供の契約を交わしている。このうちマリア・フェベ・クスマスティ選手は、リオへの切符を目指し五輪レースを最後まで戦い抜いた。 しかしレース終了時点の世界ランクは24位で、22位のリンダウェニ・ファネトリ選手に次ぐインドネシア2番手に終わり、自力での出場権獲得は果たせなかった

ミズノの広報担当者によると、ミズノ用品を使用してもらう海外の選手の選定に当たっては、日本本社の意向を押し付けるのではなく、その国の販社と連携して進めているという

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Full line-up of Mizuno rackets could be seen only at two flagship shops, one in Osaka, the other in Tokyo

ラケットでもグローバルな事業展開も進めたいミズノは、「日本を見てくれている」(広報担当者)東南アジアの市場拡大に期待を示す。ただ、「まず今は日本」。現時点においては自国での足場固めに注力する姿勢を確認し、この後たて続けに「看板」となる海外選手との契約を増やす意向はないとした。一方で、「既にトップ選手が使ってくれるレベルに達しているが、ものづくりで頂点に立てているとは思っていない」と、さらにもう一段上を目指す意欲を強調。先行する競合各社にアイテム数で追いつくことに力点を置くのではなく、総合スポーツ用品メーカーの強みであるさまざまな競技で商品の研究・開発を行ってきたノウハウを活かし、「いいものを作る。ハイエンドでしっかり戦っていく」というスタンスで臨む

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