Ayaka/Misaki produces the best result at Indonesia Open but not satisfied yet

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World no.1 Japanese defeated no.3 Chinese in the final

インドネシアオープンSSプレミア決勝、女子ダブルス第1シードの高橋礼華・松友美佐紀組は、第3シードの中国ユー・ヤン/タン・ユエンティン組とのフルゲームに競り勝ち、今シーズン5勝目。上位大会SSでは、通算6つ目のタイトルを手にした。ただ、リオデジャネイロ五輪で勝つには現状を維持するだけでは不十分との認識を新たにし、残り2カ月、さらなるレベルアップを図る覚悟を示した

対戦成績2勝2敗で迎えた通算5度目の日中ライバル対決は、高橋・松友組がスタートダッシュに成功。とりわけ松友選手の球さばきが冴え、13-4までリードを広げる。その後、中国ペアが徐々に追い上げてきたものの、詰め寄られるまでには至らず21-15で第1ゲームを取る。ところが第2ゲームに入ると形勢逆転、一気に0-10とされる。高橋選手が試合後に説明したところでは、風の向きが昨日とは逆でタイミングが合わなかったという。その後も、高橋選手の後衛からのスマッシュがたびたびネットにかかるなど、普段あまりみられないようなミスが続いて、結局8-21の大差でこのゲームを落としてしまう

ファイナルゲームは勢いづいた中国ペアが先行し、日本ペアが追いかける展開で進む。前半を8-11と3点ビハインドで折り返すが、後半は互いに相手の球をいかに上からたたいて攻撃に転じるか、主導権奪取を狙ったラリーが続く。すると日本ペアの前がかりの姿勢が徐々に機能し中国ペアを押し込みはじめる。とりわけ15-15以降は、強打の中国ペアとの真っ向からの打ち合いにも力負けしない高橋・松友組の攻撃力が勝り、6連速得点を決め、インドネシアオープンでは日本女子選手初の栄冠をつかみ取った

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This match may be replayed in the final at Rio Olympic in August

松友選手に表彰式後、BadPaL が、第2ゲーム、「逆風」により、とりわけ後衛の高橋選手のプレーに影響が出た場面で何か伝えたことはなかったのか問うと、「第1ゲームを勝っていたので、とにかく思いきって打ってもらって、ファイナルゲームにつなげてもらえればいいと思っていた」と淡々と答えた。その上で、「あのままでは絶対終わらない。そこが(高橋)先輩のいいところ」と、パートナーに対するゆるぎない信頼を示した

一方で松友選手は、ファイナルゲーム途中、負けを覚悟した場面があったことを明かした。ただ、そこから積極的に前に出ていこうとしたことが今回はうまくいった、と勝因を振り返った

高橋・松友組は今回、最強のライバルを倒し、今シーズン5回目の国際大会優勝(うちSS3回)。SSで見れば、2014年ジャパンオープンから数えて通算6度目のタイトル獲得という好結果に終わった。しかし、目標とするリオデジャネイロ五輪のプレ大会としての自己評価を松友選手に尋ねると、「個人的には、準々決勝と決勝の中国ペア2組との対戦で、スピードなど、相手の方が自分より上回っていると思う部分があった」と指摘。五輪前最後の国際大会となる次週のオーストラリアンオープンSSを終えてからの2カ月足らず、五輪で勝つには現状を維持する「調整」では不十分で、もう一段のレベルアップを図る必要がある、との覚悟を示した。ただ、どういった練習あるいは実戦に取り組むかは「秘密」と笑った

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ChongWei denied Jan’s upset

男子シングルスは、3年連続でこの大会の決勝に進んだデンマークのヤン・ヨルゲンセン選手が、対戦成績1勝15敗と大きく負け越しているリー・チョンウェイ選手に挑み、第1ゲームを先取。第2ゲームも終盤19-17とリードするが、ここで決め切れず、試合をふりだしに戻される。ファイナルゲームは前半先行するが中盤逆転を許し、14-15までついていったものの突き放されて試合終了。決勝で桃田賢斗選手に敗れた昨年に続いて準優勝に終わった

チョンウェイ選手は試合後、第2ゲーム、17-19とリードされた場面で負けを覚悟したことを明かした。その上で、目の前の1点に集中し、ヨルゲンセン選手が過去の対戦時よりはるかにいいプレーをする中、勝ててうれしいと述べた。この優勝で、9日に更新される最新の世界ランキングで、中国チェン・ロン選手を抜いて、ドーピング違反による資格停止で失った世界1位の座に返り咲くことが確実となった。なお、チョンウェイ選手はインドネシアオープンの優勝回数が6度目(2007、09-11、13、16)となり、インドネシアのスター、タウフィック・ヒダヤット元選手の記録に並んだ

一方、ヨルゲンセン選手は試合後、BadPaL の質問に答え、勝機がありながらそれを逃してしまったことは悔しい、としながら、「(過去1度しか勝ったことのないチョンウェイ選手と)ここまで競った試合をできたことは自信になる。リオ五輪に向け、ほかの対戦相手にとっても、危険な存在になれたのでは」と前を向いた

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TAI TzuYing claimed Indonesia Open title by defeating China’s top three

女子シングルスは、準々決勝で奥原希望選手を破った台湾タイ・ツーイン選手がこの日も強さを見せ、2回戦のリ・シュエリ選手(世界4位)、準決勝のワン・シーシャン選手(世界6位)に続いて、決勝ではワン・イーハン選手(世界3位)と、中国の3本柱を1ゲームも失わずに連破し、文句なしの優勝を決めた

タイ・ツーイン選手は五輪本番2カ月前のこの時期、◆世界選手権2連覇のカロリナ・マリン選手◆上位大会SSの中で高い位置づけにあるSSファイナルと全英オープンを制した奥原選手◆インド、マレーシア、シンガポールと続くアジアSS3連戦で連続優勝したタイのラッチャノク・インタノン選手――に次ぐ、リオ五輪で中国の女子シングルス5大会連続金メダルを阻止できる可能性を有する選手の1人に、名を加えた

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World no.1 Korean duo won their last tournament before Olympic

男子ダブルスは第1シード、韓国イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン組が、中国ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ組に逆転勝ち。2014年に続いて2度目の優勝を果たした。なお、イ・ヨンデ選手はほかにチョン・ジェソン元選手と組んで2度、インドネシアオープンのタイトルを手にしている

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MA Jin / XU Chen secured China’s one and only gold

男子ダブルスと同じく、中国ペアと韓国ペアの決勝になった混合ダブルスでは、世界6位のシュー・チェン/マー・ジン組が世界2位のコ・ソンヒョン/キム・ハナ組に勝利。2連覇を果たすとともに、4種目で決勝に進んだ中国に唯一のタイトルをもたらした

決勝の結果

【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界2位)〈17-21,21-19,21-17〉ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界5位)

【女子シングルス】 ワン・イーハン(中国、世界3位)〈17-21,8-21〉タイ・ツーイン(台湾、世界9位)

【男子ダブルス】 イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国、世界1位)〈13-21,21-13,21-16〉ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界6位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-15,8-21,21-15〉ユー・ヤン/タン・ユエンティン(中国、世界3位)

【混合ダブルス】 コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界2位)〈15-21,21-16,13-21〉シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界6位)

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