2年に一度開催される男女別の国・地域別対抗戦トマス・ユーバー杯(TUC)が15日、中国・昆山で開幕した。大会1日目、日本は前回覇者の男子が初戦に臨み、先鋒の佐々木翔選手が世界ランク69位のトマ・ルクセル選手に先にマッチポイントを握られるなどしながらも、フランスに5対0で勝利。白星発進を果たし、一次リーグ通過はほぼ確実にした

日本が入るA組にはフランスのほか、チームランク世界1位の中国、そしてメキシコがいる。メキシコはパンアメリカ予選で優勝し本戦出場権を得たが、アジア、欧州チームとの力の差は歴然。この日、第2シングルスのリン・ダン選手と第1ダブルスのフー・ハイファン/ツァン・ナン組抜きの中国に1ゲームも奪えず完敗しており、日本の勝利は固い。日本は18日の一次リーグ最終戦、前回破った中国との一戦に照準を定め、ここから調子を高めていく
男子のトマス杯初日、最大の波乱はチームランク7位のインドが同10位のタイに敗れたこと。インドのエース、キダンビ・スリカンス選手が五輪の準備を優先し、今月末のインドネシアオープンスーパーシリーズ(SS)プレミアに万全の状態で臨むため、10人で構成されるメンバーから外れたのが影響した
トマス杯(男子)一次リーグ1日目の結果
【A組】
①中国(1勝)5ー0メキシコ(1敗)
②日本(1勝)5ー0フランス(1敗)
【第1シングルス】 佐々木翔(世界27位)〈21-6,17-21,23-21〉トマ・ルクセル(世界69位)
【第1ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界7位)〈21-18,25-23〉ロナン・ラバール/バティスト・カレーム(世界41位)
【第2シングルス】 上田拓馬(世界44位)〈21-7,21-8〉リュカ・クレルボ(世界81位)
【第2ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界16位)〈21-18,21-13〉バスティアン・カーサウディ/ゲータン・ミッテルハイザー(世界50位)
【第3シングルス】 武下利一(世界97位)〈21-17,21-17〉リュカ・コルヴェ(世界79位)
【B組】
①インドネシア(1勝)5ー0香港(1敗)
②インド(1敗)2ー3タイ(1勝)
【C組】
①韓国(1勝)5ー0ドイツ(1敗)
②マレーシア(1勝)4ー1イングランド(1敗)
【D組】
試合なし
◆トマス杯一次リーグ1日目終了時の暫定順位(※はチームランキング)
【A組】 中国(1勝※1位)、日本(1勝※5位)、フランス(1敗※13位)、メキシコ(1敗※14位)
【B組】 インドネシア(1勝※4位)、タイ(1勝※10位)、インド(1敗※7位)、香港(1敗※9位)
【C組】 韓国(1勝※3位)、マレーシア(1勝※6位)、イングランド(1敗※11位)、ドイツ(1敗※12位)
【D組】 デンマーク(※2位)、台湾(※8位)、南アフリカ(※15位)、ニュージーランド(※16位)
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女子のユーバー杯初日は波乱なく、ランキング上位のチームがすべて順当勝ちした。この日注目されたのは、自国で3連覇を狙う中国の第1ダブルス、ユー・ヤン/タン・ユエンティン組がマレーシアのウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン組を相手に、ファイナルゲーム11-18の劣勢から10連続得点を決めて逆転勝利を収めた試合。1981年東京大会以来35年ぶりの優勝を目指す日本のエース、高橋礼華・松友美佐紀組が対戦する可能性が高いだけに、その調子も気になるところ
日本の入るD組は初日、試合なし。日本女子は2日目(16日)の対ドイツが初戦となる
ユーバー杯(女子)一次リーグ1日目の結果
【A組】
①中国(1勝)5ー0マレーシア(1敗)
②デンマーク(1勝)4ー1スペイン(1敗)
【B組】
①韓国(1勝)5ー0アメリカ(1敗)
②台湾(1勝)5ー0モーリシャス(1敗)
【C組】
①タイ(1勝)4ー1香港(1敗)
②インドネシア(1勝)5ー0ブルガリア(1敗)
【D組】
試合なし
◆ユーバー杯一次リーグ1日目終了時の暫定順位(※はチームランキング)
【A組】 中国(1勝※1位)、デンマーク(1勝※8位)、スペイン(1敗※11位)、マレーシア(1敗※10位)
【B組】 韓国(1勝※3位)、台湾(1勝※7位)、モーリシャス(1敗※16位)、アメリカ(1敗※13位)
【C組】 インドネシア(1勝※6位)、タイ(1勝※4位)、香港(1敗※12位)、ブルガリア(1敗※14位)
【D組】 日本(※2位)、インド(※5位)、ドイツ(※9位)、オーストラリア(※15位)