Shizuka and Mami still on track to Rio after winning at Swiss GP Gold

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Japan’s No.3 Shizuka MATSUO / Mami NAITO beat No.2 Naoko FUKUMAN / Kurumi YONAO ~photo courtesy of Marco KUNZ

スイスオープングランプリ(GP)ゴールドが15~20日、バーゼルで開催され、女子ダブルスで松尾静香・内藤真実組が優勝した。4年前に続き2度目の五輪レースに挑んでいる日本3番手の2人はここで今レース期間中最高のランキングポイントを手にし、29日から始まるスーパーシリーズ(SS)3連戦につないだ

松尾・内藤組にとって今大会最大の山場は、過去1勝8敗と大きく負け越している第1シード、中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組との準々決勝第1ゲーム。序盤から優位に試合を進めながら、終盤逆転され先にゲームポイントを握られる。それでもあきらめず、意地を見せてこのゲームを27-25でもぎとると、そのままロンドン五輪金メダリストから初めて対戦した2011年以来となる2勝目を挙げた

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Mami NAITO / Shizuka MATSUO ~photo courtesy of Marco KUNZ

準決勝で第8シードのタイペアを退け迎えた決勝の相手は、世界ランクで1つ上にいる福万尚子・與猶くるみ組。国際大会では前週の全英オープンSSプレミアでの負けを含め3連敗と一度も勝てていなかった。しかし、五輪出場のための1つの条件である「日本2番手」を争うライバルとの直接対決を2週連続で落とすわけにはいかない松尾、内藤両選手の気持ちが勝り、1時間42分続いた接戦に勝利。昨年12月のメキシコシティGPに次ぐ、五輪レース期間中2つ目の国際タイトルを手にした

世界ランク12位の松尾・内藤組は今大会(GPゴールド)の優勝で7,000点を獲得。過去1年間のランキングポイント(ポイントの高い10大会の累計)は、現在の48,430点(3月17日時点)から51,580点に引き上げられる。ただ、世界ランクは変動しない。一方、同11位の福万・與猶組が準優勝で得るのは5,950点。ランキングポイントは53,765点(3月17日時点)から55,865点に積み増され、世界ランクは9位にアップする見込みだ

日本がこの種目、出場確実な高橋礼華・松友美佐紀組に次ぐ2つ目のペアをリオデジャネイロ五輪に送り込むためには、福万・與猶組、松尾・内藤組のいずれかが世界ランク8位内に入る必要がある。ただ、現在8位の中国ユー・ヤン/タン・ユエンティン組のランキングポイントは61,329点で、依然5,000点超の開きがあり、これを追い抜くのは容易でない。日本の2、3番手は、五輪レース終了までにエントリーする、◆インドオープンSS◆マレーシアオープンSSプレミア◆シンガポールオープンSS◆チャイナマスターズGPゴールド(※福万・與猶組のみ。松尾・内藤組はエントリーせず)◆アジア選手権(予定)――という残りの4~5大会で、少なくともSSベスト4相当の成績を残し続けられるか、に挑む

女子シングルスには、全英オープンSSプレミア優勝の奥原希望選手を除くA代表3人が出場したが、山口茜選手と三谷美菜津選手が初戦敗退。佐藤冴香選手は準々決勝まで勝ち進んだものの、インドのサイナ・ネワル選手に敗れ、ベスト8どまりだった。優勝は、山口選手のジュニア時代のライバルで昨年のアジアジュニア選手権覇者、中国ホー・ビンジャオ選手。2回戦で世界5位タイのラッチャノク・インタノン選手、準々決勝で世界11位インドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手、準決勝で世界12位中国スン・ユ選手、決勝で世界7位中国ワン・イーハン選手と、シード勢を連破しての見事な勝利だった

男子シングルスの日本勢は、佐々木翔、上田拓馬のA代表2人が元気なく、早々に1回戦で姿を消し、自費参戦の田児賢一選手がインドのアジャイ・ジャヤラム選手を倒すなどして3回戦まで進んだのが最高の成績だった。田児選手に勝ったドイツのマーク・ツイブラー選手が第2シードの台湾チョウ・ティエンチェン選手も破って決勝のコートに立ったが、第1シードのマレーシア、リー・チョンウェイ選手が出場を取りやめたことで本命不在となった山を勝ち上がったインド4番手のH.S.プラノイ選手の前に屈した

男子ダブルスは、日本から唯一参戦の園田啓悟・嘉村健士組を初戦敗退に追い込んだデンマークのアナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン組がその後も勝ち進み、優勝した

混合ダブルスは、日本1番手の数野健太・栗原文音組が世界5位の中国シュー・チェン/マー・ジン組から第1ゲームを奪い、第2ゲームも19-20まで迫りながら、1回戦負け。これに対し、数野・栗原組を追いかける2番手の園田啓悟・福万尚子組はベスト4まで勝ち上がった。しかし準決勝で、ジュニアのみならずシニアの大会でも既に結果を残している中国の18歳チェン・チンチェン選手が21歳ワン・イーリュ選手と組む新しいペアに敗れ、決勝には進めなかった。決勝ではこの中国ペアがタイのペアも下し、初優勝を飾った

決勝の結果

【男子シングルス】 マーク・ツイブラー(ドイツ、世界19位)〈18-21,15-21〉H.S.プラノイ(インド、世界27位)

【女子シングルス】 ワン・イーハン(中国、世界7位)〈16-21,10-21〉ホー・ビンジャオ(中国、世界20位)

【男子ダブルス】 ツァイ・チアシン/リー・シェンム(台湾、世界17位)〈8-21,15-21〉アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、世界25位)

【女子ダブルス】 複万尚子・與猶くるみ(世界11位)〈16-21,21-12,12-21〉松尾静香・内藤真実(世界12位)

【混合ダブルス】 ボディン・イサラ/サビトリー・アミトラパイ(タイ、世界29位)〈21-19,16-21,15-21〉ワン・イーリュ/チェン・チンチェン(中国)

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