
今シーズンのスーパーシリーズ(SS)最終戦、香港オープンを終え、SSランキング上位8人/組のみに与えられる、来月9~13日にアラブ首長国連邦・ドバイで開催される「SSファイナル」の出場資格の取得者が確定した。日本からは、この時点で、混合ダブルスを除く4種目に合わせて8人が出場権を得た
男子シングルスは昨年に続いての出場となる桃田賢斗選手。4月のシンガポールオープンと6月のインドネシアオープンで優勝するなどして前半にポイントを稼ぎ、中国チェン・ロン選手に次ぐSSランク2位で堂々、出場権を手にした。一方、2011年からこの大会でプレーしてきた田児賢一選手の連続出場は4年で途切れた
女子シングルスには奥原希望選手が初出場する。1年間通じてSS12大会を戦い抜くのは初めての経験で思わぬ苦戦を強いられる大会も少なくなかった。しかし、ジャパンオープン優勝、香港オープン準優勝と明確な結果も残し、この種目、日本勢唯一の出場枠を確保した。一方、昨年、最終戦、香港オープンの結果を待って滑り込みで出場を果たし、SSファイナルでベスト4に入った山口茜選手は今回9番手に終わり、自力での出場にあと1つ届かなかった
男子ダブルスは4年連続で早川賢一・遠藤大由組。今シーズンは決勝進出こそなかったが、ベスト4が4回、ベスト8が6回と安定した成績を残した。途中、遠藤選手に足のケガがあり心配されたが、12大会すべてを戦い抜き、SSランク3位でシーズンを終えた。昨年はSSファイナルベスト4、今年はさらに上の2012年以来となる決勝進出、そして初優勝を目指す
女子ダブルスには昨年、日本勢初の優勝を成し遂げた高橋礼華・松友美佐紀組(4年連続)、それに前田美順・垣岩令佳組(3年連続)の2ペア。ともにケガのため韓国オープンを欠場するなど例年になく苦しいシーズンだったが、それぞれ3位と7位で出場資格を得た。日本3番手の福万尚子・與猶くるみ組も最終の香港オープンで初めてベスト4に入りSSランクを8位まで上げたが、各種目で国・地域ごとに割り当てられる出場枠が最大2つに制限されているため、出場できない
なお女子ダブルスでは、世界バドミントン連盟(BWF)が今年から設けた、その年の世界選手権覇者はSSランクにかかわらず出場資格を得る、という新たな規定が適用され、中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組がワイルドカードでの出場となる(その他の種目の世界チャンピオンは上位8人/組に入っているため適用なし)
BWFは今後、ケガなどによる辞退者が出れば、次点以降の選手を繰り上げる
◆第12戦(最終戦)終了時点のSSランキング(速報値。※SSファイナルでは、種目ごとに各国・地域の出場枠が2つまでに制限されている)
【Men’s Singles】
1) チェン・ロン (China-1) 79040 pts
2) 桃田賢斗 (Japan) 67090 pts
3) ヤン・ヨルゲンセン (Denmark-1) 60760 pts
4) ビクター・アクセルセン (Denmark-2) 60160 pts
5) リン・ダン (China-2) 59340 pts
6) チョウ・ティエンチェン (Taiwan) 58490 pts
7) ティエン・ホウウェイ (China-3) 54390 pts
8) フ・ユン (Hong Kong) 46930 pts
9) ワン・ツェンミン (China-4) 45920 pts
10) キダンビ・スリカンス (India) 44940 pts
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▼次点=11) トミー・スギアルト (Indonesia) 44750 pts
【Women’s Singles】
1) カロリナ・マリン (Spain) 77470 pts
2) ワン・シーシャン (China-1) 70060 pts
3) ワン・イーハン (China-2) 67870 pts
4) リ・シュエリ (China-3) 62370 pts
5) 奥原希望 (Japan-1) 61120 pts
6) サイナ・ネワル (India) 59650 pts
7) タイ・ツーイン (Taiwan) 57990 pts
8) ラッチャノク・インタノン (Thailand) 57750 pts
9) ソン・ジヒョン (Korea) 55480 pts
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▼次点=10) 山口茜 (Japan-2) 50350 pts
【Men’s Doubles】
1) イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン (Korea-1) 84410 pts
2) マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン (Denmark-1) 67780 pts
3) 早川賢一・遠藤大由 (Japan) 67040 pts
4) ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ (China-1) 63840 pts
5) ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン (Indonesia-1) 63220 pts
6) フー・ハイファン/ツァン・ナン (China-2) 61160 pts
7) キム・サラン/キム・ギジョン (Korea-2) 56740 pts
8) マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング (Denmark-2) 53940 pts
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▼次点=9) リッキー・カランダ・スワルディ/アンガ・プラタマ (Indonesia-2) 47870 pts
【Women’s Doubles】
1) ルオ・ユー/ルオ・イン (China-1) 65860 pts
2) クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール (Denmark) 61180 pts
3) 高橋礼華・松友美佐紀 (Japan-1) 58970 pts
4) グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ (Indonesia) 58890 pts
5) セリーナ・ピーク/イーフィア・ムスケンス (Netherlands) 46280 pts
6) キム・ソヨン/チェ・ユジョン (Korea-1) 45860 pts
7) 前田美順・垣岩令佳 (Japan-2) 44830 pts
8) 福万尚子・與猶くるみ (Japan-3) 42440 pts
Wildcard) ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン (China-2) 33950 pts
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▼次点=9) コ・アラ/ユ・へウォン (Korea-2) 38560 pts
【Mixed Doubles】
1) ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ (China-1) 82070 pts
2) リュウ・チェン/バオ・イーシン (China-2) 73390 pts
3) コ・ソンヒョン/キム・ハナ (Korea) 72010 pts
4) シュー・チェン/マー・ジン (China-3) 66940 pts
5) タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル (Indonesia-1) 64660 pts
6) ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン (Denmark) 64140 pts
7) ルー・カイ/ホワン・ヤチオン (China-4) 60570 pts
8) クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック (England) 60430 pts
9) プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント (Indonesia-2) 57330 pts
10) リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー (Hong Kong-1) 46320 pts
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▼次点=11) チャン・ユンルン/ツェ・インシュー (Hong Kong-2) 39340 pts