
スディルマン杯最終日、日本は決勝で5連覇中の中国に挑んだが力及ばず、準優勝に終わった。ただ前々回、前回とベスト8どまりだったところから、今回、準々決勝、準決勝と厳しい試合を勝ち抜き、実質的な目標にしていた銅メダルの1つ上、銀メダルを手にしたことで、昨年のトマス・ユーバー杯に続いて日本のチーム力の高さをあらためて内外に示した意義ある大会となった
結果は0対3の完敗だった。会場全体が応援に回っていたとはいえ、プレッシャーは間違いなく中国側にあった。そんな中、最初の種目で男子ダブルスの早川賢一・遠藤大由組がファイナルゲームまで持ち込んだが、フー・ハイファン/ツァン・ナン組が崩れなかったのがすべてだった

女子シングルスの山口茜選手も中国のエース、リ・シュエリ選手に食らいついた。第1ゲーム、19-20のゲームポイントを凌いで、逆に21-20とゲームポイントを握り返して見せたが、やはり崩せなかった
そして3種目目の男子シングルス、前回大会には出場しなかったリン・ダン選手が、世界ランク1位のチェン・ロン選手を差し置いて登場し、プレッシャーのかかる大舞台での強さを存分に発揮し、上田拓馬選手をまったく寄せ付けずに快勝。女子ダブルス、混合ダブルスを残して、難なく中国チームの優勝を決めた
この結果、中国は1989年にスタートし今回で14回目を数えるスディルマン杯で、2005年から10年負けなしの大会6連覇。通算では10回目の優勝を成し遂げた。なお、中国以外で優勝経験があるのは、韓国(1991、1993、2003年)とインドネシア(1989年)の2カ国のみ
大会8日日の結果
決勝:

◆中国(A組1位)3-0日本(B組1位)
【男子ダブルス】 フー・ハイファン/ツァン・ナン(世界8位)〈21-17,20-22,21-17〉早川賢一・遠藤大由(世界6位)
【女子シングルス】 リ・シュエリ(世界1位)〈23-21,21-14〉山口茜(世界12位)
【男子シングルス】 リン・ダン(世界2位)〈21-15,21-13〉上田拓馬(世界25位)
【女子ダブルス】 マー・ジン/タン・ユエンティン〈打ち切り〉高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)
【混合ダブルス】 ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(世界1位)〈打ち切り〉数野健太・栗原文音
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スディルマン杯の最終順位は以下の通り
【1位】中国【2位】日本【3位】韓国、インドネシア
【5/8位】デンマーク、マレーシア、台湾、ドイツ
【9/12位】タイ、インド、ロシア、イングランド
【13位】香港【14位】オランダ【15位】フランス【16位】シンガポール【17位】スペイン【18位】アメリカ【19位】カナダ【20位】ブラジル
【21位】ベトナム【22位】チェコ【23位】オーストラリア【24位】オーストリア【25位】トルコ【26位】スイス【27位】南アフリカ【28位】イタリア
【29位】フィリピン【30位】スリランカ【31位】アイスランド【32位】イスラエル【33位】ナイジェリア【34位】カザフスタン【35位】セーシェル