
「デスティネーションドバイ・ワールドスーパーシリーズ(SS)ファイナル」のグループ分け抽選会が15日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで行われ、日本の9選手の17日から始まる各種目一次リーグの対戦相手が確定した。またこの日の夕食会で、世界バドミントン連盟(BWF)は今年最も活躍した選手を表彰し、「最も有望な選手」に2年連続で山口茜選手を選出した。この賞は2012年の桃田賢斗選手以来、3年続けて日本選手に授与されている。最優秀男子選手、女子選手は、ともに世界選手権を制した中国チェン・ロン選手と中国ツァオ・ユンレイ選手に決まった
SSファイナルでは、出場資格を得た各種目8人/組をAとBのグループに分け、4人/組ずつで総当たり戦を行い、各グループの上位2人/組が決勝トーナメント(準決勝)に進む
日本勢は、男子シングルスで田児賢一選手と桃田賢斗選手が別々のグループに分かれ、同国対決を回避した。田児選手は、優勝候補筆頭の中国チェン・ロン選手と、昨年から一度も勝てていない韓国ソン・ワンホ選手のいるグループAに入った。また桃田選手のグループBにも、ここまで負け越しているデンマークのヤン・ヨルゲンセン選手(0勝3敗)とインドネシアのトミー・スギアルト選手(1勝2敗)がおり、田児、桃田両選手は難しい状況の中、一次リーグ突破に挑む
女子シングルスでは、SSランク9位の山口茜選手が、自分より上位に位置する8人のトップ選手(今回、出場辞退の中国リ・シュエリ選手含む)の中で、唯一対戦経験のない中国ワン・イーハン選手と同じグループBに入った。一次リーグで激突する残る2人は、いずれも対戦成績は互角のタイのラッチャノク・インタノン選手(2勝2敗)と台湾タイ・ツーイン選手(1勝1敗)
男子ダブルスの早川賢一・遠藤大由組は、世界ランク1位、世界選手権覇者、アジア大会覇者の3ペアがそろった「死の組」、グループAを回避した。それでも同じ組には、SSファイナル3連覇(2010~12年)のデンマーク、マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組のほか、直近の対戦で敗れている実力拮抗の台湾と中国のペアがいて、1つも気は抜けない
女子ダブルスは、昨年に続いてSSランク1位でファイナルに臨む高橋礼華・松友美佐紀組が、中国ペアのいないグループAから初の準決勝進出を狙う。昨年は、今年も同じ組に入った韓国チャン・イエナ/キム・ソヨン組との初戦を落としたことが響いて一次リーグ敗退に終わっており、相手が誰であれ初戦の入りがカギとなる。一方、グループBの前田美順・垣岩令佳組は、世界選手権を制した中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組とアジア大会で優勝したインドネシアのグレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ組、さらにまだ勝ったことのない中国ルオ・ユー/ルオ・イン組が相手で、初出場だった昨年に続いて厳しい組に入った
一次リーグの各種目グループ分け
【Men’s Singles】
◆グループA
1) チェン・ロン (China-1) 68260 pts
4) ソン・ワンホ (Korea) 54580 pts
7) ハンス・クリスチャン・ビティングス (Denmark-2) 45460 pts
9) 田児賢一 (Japan-2) 43040 pts
◆グループB
3) ヤン・ヨルゲンセン (Denmark-1) 58250 pts
5) キダンビ・スリカンス (India) 51520 pts
6) 桃田賢斗 (Japan-1) 49070 pts
8) トミー・スギアルト (Indonesia) 43970 pts
【Women’s Singles】
◆グループA
2) ワン・シーシャン (China-2) 74910 pts
4) サイナ・ネワル (India) 60010 pts
6) ソン・ジヒョン (Korea-1) 52950 pts
8) ベ・ヨンジュ (Korea-2) 51100 pts
◆グループB
3) ワン・イーハン (China-3) 71910 pts
5) ラッチャノク・インタノン (Thailand) 58760 pts
7) タイ・ツーイン (Taiwan) 52620 pts
9) 山口茜 (Japan) 41020 pts
【Men’s Doubles】
◆グループA
1) イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン (Korea-1) 64440 pts
4) ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン (Indonesia) 55420 pts
6) ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ (China-2) 49290 pts
8) コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル (Korea-2) 48080 pts
◆グループB
2) ツァイ・チアシン/リー・シェンム (Taiwan) 64430 pts
3) 早川賢一・遠藤大由 (Japan) 58760 pts
5) リュウ・シャオロン/チュウ・ツィハン (China-1) 54410 pts
7) マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン (Denmark) 49260 pts
【Women’s Doubles】
◆グループA
1) 高橋礼華・松友美佐紀 (Japan-1) 84760 pts
4) クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール (Denmark) 59450 pts
9) チャン・イエナ/キム・ソヨン (Korea-1) 40580 pts
10) キム・ハナ/チョン・ギョンウン (Korea-2) 39200 pts
◆グループB
2) 前田美順・垣岩令佳 (Japan-2) 68360 pts
3) ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン (China-1) 63590 pts
5) ルオ・ユー/ルオ・イン (China-2) 54210 pts
11) グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ (Indonesia) 39180 pts
【Mixed Doubles】
◆グループA
2) ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ (China-2) 70780 pts
4) コ・ソンヒョン/キム・ハナ (Korea) 52790 pts
6) クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック (England) 47770 pts
10) ミハエル・フックス/バージット・ミシェルズ (Germany) 43240 pts
◆グループB
3) タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル (Indonesia) 66620 pts
5) スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム (Thailand) 51190 pts
7) ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン (Denmark) 46460 pts
*8) リュウ・チェン/バオ・イーシン (China-3) 44150 pts
*SSランク1位シュー・チェン/マー・ジン組の直前の辞退により中国枠2つ目に繰り上がり