RENESAS survives crucial match against local favorite DJARUM

Miyuki MAEDA/Reika KAKIIWA
Miyuki MAEDA / Reika KAKIIWA

インドネシアスーパーリーガの一次リーグ3日目、1日3部構成で行われているこの大会の朝の部に登場したルネサス日本ユニシス女子が、ともに後のない状況に追い込まれなから勝利し、貴重な白星を積み重ねた

ルネサスは、昨年3位の強豪ジャルム・クドスに先に2種目を奪われた。第2シングルスを取り返し1対2とした後、結成から1年で世界のトップで機能するまでパフォーマンスを高めてきた前田美順・垣岩令佳組が登場。インドネシアが誇るダブルスのスペシャリスト、ビタ・マリッサ選手率いるペアをファイナルゲームの末に下し、2対2として最終種目に勝負を持ち込むと、第3シングルスの福島由紀選手もプレッシャーをはねのけて勝ち、一次リーグ突破のための障壁を1つ乗り越えた

 

*乱立する速報サイトとの質の上での差別化を進めるため、今後、これ以降は会員向け別頁への掲載となる予定です

 

1時間15分を超える接戦を勝利で終えた前田・垣岩組は BadPaL の取材に応じ、まず「ほっとした」とひとこと。負ければチームの敗北が決まる1対2の場面で出番が回ってきたが、前田選手は「そう思ってしまうとダメなので、自分のプレーをすることだけ考え試合に臨んだ」と説明した。垣岩選手は、「日本の団体戦と違い、(第1ダブルスとして)先にいくのではなく、4種目目に入ったのでプレッシャーはあったが、ビタ選手に勝ちたいと思っていた」と明かした。ファイナルゲーム終盤まで1点を争う競り合いになったが、「コーチの指示やチームメイトの声援はよく耳に届いていた。終わってみて考えると、冷静に試合ができたと思う」と振り返った

Yuki FUKUSHIMA
Yuki FUKUSHIMA

また、チームの勝利を確定させる最後の1勝をもたらした福島選手は BadPaL に対し、「2対2で回ってきてプレッシャーはあったが、これまでも何度か経験している。勝ちたいとはやる気持ちもあったが、冷静にできた」とコメントした。観客席に陣取ったチームメイトの声援については、「めっちゃ聞こえていた」と満面の笑みで答えた

ルネサス(2勝)3-2ジャルム・クドス(2勝1敗)

【第1シングルス】 伊東可奈〈20-22,21-15,19-21〉フェビー・アングニ(インドネシア)

【第2ダブルス】 福島由紀・廣田彩花〈16-21,13-21〉リリアナ・ナッチル/メラティ・ダエバ・オクタビアニ(インドネシア)

【第2シングルス】 峰歩美〈21-16,21-10〉アナ・ロビタ(インドネシア)

【第1ダブルス】 前田美順・垣岩令佳〈22-20,20-22,21-18〉ビタ・マリッサ/ロシタ・エカ・プトリサリ(インドネシア)

【第3シングルス】 福島由紀〈21-11,21-14〉ディナル・ディヤ・アユスティン(インドネシア)

Nozomi OKUHARA
Nozomi OKUHARA

日本ユニシス女子は、ここまで盤石の強さを見せる第1シングルスの高橋沙也加選手と第1ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀組が勝ち、先に王手をかけながら、続く2種目を落とし追いつかれた。チームの勝敗の行方を託されたのは第3シングルスの奥原希望選手だったが、第1ゲームを9-21の大差で落としてしまう。ただ第2ゲームに入ると、安定したショットとコートカバー力で相手をリード。続く2ゲームをともに21-16で取り、チームの期待に応えた

奥原選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「世界ジュニア選手権の団体戦でもそうだったが、自分が勝たなければという場面に実はすごく弱い」と苦笑交じりに明かした。今回も自分の勝ち負けがチームの勝敗を決める2対2の局面で、「これまでなら試合前、会場の外に出て独り集中していたが、会場内に残って自分の前の試合を見るなど、あえて試合への入りを変えてみた」と説明。「それでも第1ゲームは緊張して全然だめだったが、日本リーグなどを経験する中で先輩などから『考えすぎないでいい』と言われたことを思い出し、2ゲーム目以降は、やるだけ、と気持ちを切り替えられた」という。その上で、「この後、こういう場面が回ってきても大丈夫という自信が持てた」と笑顔で語った

日本ユニシス(2勝)3-2ムティアラ・カーディナル(2勝1敗)

【第1シングルス】 高橋沙也加〈21-16,16-21,21-13〉ファネトリ・リンダウェニ(インドネシア)

【第1ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀〈21-18,22-20〉ゲビー・リスティヤニ・イマワン/マレタ・デア・ゲオバニ(インドネシア)

【第2シングルス】 打田しづか〈19-21,13-21〉アプリリア・ユスワンダリ(インドネシア)

【第2ダブルス】 栗原文音・篠谷菜留〈23-21,15-21,26-28〉スシ・リスキ・アンディニ/ティアラ・ロサリア・ヌライダ(インドネシア)

【第3シングルス】 奥原希望〈9-21,21-16,21-16〉ヘラ・デシアナ・ラクマワティ(インドネシア)

昼の部では、日本ユニシス男子が2試合目に臨み、相手が既に2敗しているグナダールマ・バンドンということもあってか、第2ダブルスに井上拓斗・金子祐樹組、第3シングルスには内定選手の小野寺祐介選手と若手を起用した。ところが、前日の初戦で実力拮抗のライバルをうまく攻略して勢いづいたはずの第1シングルス上田拓馬選手が、まさかの敗北。追いかける展開となる。ただ、後に続いた第1ダブルスの早川賢一・遠藤大由組、第2シングルスの坂井一将選手、さらには第2ダブルスの井上・金子組が危なげない試合運びでいずれもストレート勝ちを収め、チームは2勝目を手にした

Yuki KANEKO/Takuto INOUE
Yuki KANEKO / Takuto INOUE

スーパーリーガデビュー戦を白星で飾った金子選手は試合後、BadPaL に対し、「海外での試合は昨年5月のマレーシアオープンGPゴールド以来。2対1で回ってきたが緊張はしなかった」と述べた。昨年途中からケガにより戦線離脱。その間、パートナーの井上選手と一緒に練習する機会はほとんどなかった。それでも、「中学のころから組んでいるので問題なく動けた」と強調した。これから先については、「羽を打つ感覚は練習で戻せるが、試合勘は試合に出ないことには取り戻せない。今はどんな大会でもいいので出場して、数多く試合をしたい」と述べた

Yusuke ONODERA
Yusuke ONODERA

一方、シニアの国際大会初出場となった小野寺選手は BadPaL に対し、「緊張した。自分の力を出し切ろうと思ったが、終わってみてもう少しできたという思いがある。くやしい」と敗戦の弁を語った

日本ユニシス(2勝)3-2グナダールマ・バンドン(3敗)

【第1シングルス】 上田拓馬〈16-21,21-12,18-21〉セトヤルディ・プトラ・ウィボウォ(インドネシア)

【第1ダブルス】 早川賢一・遠藤大由〈21-14,21-13〉リズコ・アスロ/ウィルダン・アトマジャ(インドネシア)

【第2シングルス】 坂井一将〈21-17,21-11〉セナトリア・アグス・セティア・プトラ(インドネシア)

【第2ダブルス】 井上拓斗・金子祐樹〈21-14,21-15〉ファジャル・アルビアン/リキ・エリアント(インドネシア)

【第3シングルス】 小野寺祐介〈17-21,19-21〉アディ・アンドリアヌス・プラソジョ(インドネシア)

この日の昼の部には、ジャヤラヤ・ジャカルタの田児賢一選手が第2シングルスとして登場。HI-QUAウィマ・スラバヤのアドナン・ファウジ選手(インドネシア)をまったく寄せ付けず、21-9,21-12で快勝。2勝目を挙げた

Mizuki FUJII/Naoko FUKUMAN
Mizuki FUJII / Naoko FUKUMAN

朝の部に続いて、夜の部にも登場したルネサスは、昨年覇者で今年も優勝候補筆頭のジャヤラヤ・ジャカルタと対戦。朝の部の熱戦から選手が完全に回復していないこともあり、第2ダブルスに藤井瑞希・福万尚子組を初めて起用するなど、オーダーに一部変更を加えて臨んだ。第1ダブルスで、世界ランク9位の前田・垣岩組が世界7位のピア・ゼバディア・ベルナデス/リズキ・アメリア・プラディプタ組を破る活躍を見せたが、◆第1シングルスの三谷美菜津選手(世界16位)◆第2シングルスのブサナン・ウンバンルンパン選手(タイ、世界17位)◆第2ダブルスのグレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ組(世界10位)――というジャヤラヤが抱える世界ランカーに圧倒され敗れ、初の1敗を喫した

なおこの試合で、ジャヤラヤの三谷選手は前日に続いて日本人対決に勝ち、今大会の通算成績を3戦全勝とした

◆ルネサス(2勝1敗)1-3ジャヤラヤ・ジャカルタ(3勝)

【第1シングルス】 伊東可奈〈12-21,20-22〉三谷美菜津

【第1ダブルス】 前田美順・垣岩令佳〈21-16,23-21〉ピア・ゼバディア・ベルナデス/リズキ・アメリア・プラディプタ(インドネシア)

【第2シングルス】 峰歩美〈11-21,12-21〉ブサナン・ウンバンルンパン(タイ)

【第2ダブルス】 藤井瑞希・福万尚子〈12-21,10-21〉グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア)

【第3シングルス】 福島由紀〈21-16,17-21,21-17〉ベラエトリクス・マヌプティ(インドネシア)

同じく、この日2試合目となった日本ユニシス女子は、若手中心で構成されたタイのSCGに4対1で勝利。負けなしの3勝目を挙げ、女子グループYのトップに立った

日本ユニシス(3勝)4-1SCG(タイ、2勝1敗)

【第1シングルス】 高橋沙也加〈21-8,21-11〉ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ)

【第2シングルス】 打田しづか〈23-21,16-21,21-15〉ラウィンダ・プラジョンジャイ(タイ)

【第1ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀〈21-17,21-16〉サプシリー・タエラッタナチャイ/プティタ・スパジラクン(タイ)

【第3シングルス】 奥原希望〈21-8,21-8〉パチャラカモン・アルコンサクン(タイ)

【第2ダブルス】 栗原文音・篠谷菜留〈12-21,21-19,7-21〉ジョンコンパン・キティタラクン/ラウィンダ・プラジョンジャイ(タイ)

 

3日目終了時点の各グループ内順位(暫定)は以下の通り

◆男子グループA

【1位】ジャヤラヤ・ジャカルタ(インドネシア、2勝)【2位】HI-QUAウィマ・スラバヤ(インドネシア、2勝1敗)【3位】合作金庫銀行(台湾、1勝1敗)【4位】マレーシアタイガース(マレーシア、1勝1敗)【5位】SCG(タイ、3敗)

◆男子グループB

【1位】ムシカチャンピオン(インドネシア、2勝)【2位】日本ユニシス(2勝)【3位】ジャルム・クドス(インドネシア、1勝1敗)【4位】許兄弟集団(シンガポール、1勝2敗)【5位】グナダールマ・バンドン(インドネシア、3敗)

◆女子グループX

【1位】ジャヤラヤ・ジャカルタ(3勝)【2位】ジャルム・クドス(2勝1敗)【3位】ルネサス(2勝1敗)【4】岐阜トリッキーパンダース(2敗)【5位】合作金庫銀行(台湾、3敗)

◆女子グループY

【1位】日本ユニシス(3勝)【2位】ムティアラカーディナル(インドネシア、2勝1敗)【3位】SCG(タイ、2勝1敗)【4位】許兄弟集団(シンガポール、1勝3敗)【5位】USMスマラン(インドネシア、3敗)

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