
韓国オープングランプリ(GP)ゴールドは、5種目すべての決勝枠を韓国選手が占めた。このうち男子シングルスでは、ロンドン五輪で北京に続いて4位に終わりメダルを逃した後、代表から引退したイ・ヒョンイル選手が制した
ロンドン五輪を最後に、世界バドミントン連盟(BWF)公認の大会に一度もエントリーしてこなかったイ選手は今大会、世界ランクがないため予選からの出場となった。しかしプロ選手としてトレーニングを続けてきた33歳のベテランは、決勝までの7試合すべてストレート勝ちで、健在ぶりをアピールした
イ選手は今年、海外で、2月のインドネシアスーパーリーガと4月のアシアタカップに参戦。クラブ対抗戦スーパーリーガでは「ムシカ・チャンピオン」に世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手(マレーシア)らとともに外国人助っ人として雇われ、出場した6試合で5勝を上げチーム優勝の立役者となった。一方、東南アジアの国別対抗戦アシアタカップでは、新たに設けられた「アジアオールスター」のポイントゲッターとして、チームの3位入賞に大きく貢献した
ただ、ベテランの活躍は、ダブルス王国として知られる韓国でシングルスの世代交代がうまく進んでいない状況も露呈した。現在、男子シングルスの世界ランク最上位につけている期待の若手、イ・ドンクン選手(世界34位)は、3回戦でインドネシアの実力者シモン・サントソ選手に敗れ、イ・ヒョンイル選手との新旧エース対決を前に姿を消した
決勝の結果
【男子シングルス】 ホン・ジフン(韓国、世界123位)〈18-21,12-21〉イ・ヒョンイル(韓国)
【女子シングルス】 ソン・ジヒョン(韓国、世界5位)〈19-21,21-15,9-21〉ベ・ヨンジュ(韓国、世界9位)
【男子ダブルス】 キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界7位)〈21-15,18-21,25-23〉コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国、世界111位)
【女子ダブルス】 コ・アラ/ユ・ヘウォン(韓国、世界13位)〈15-21,12-21〉チャン・イエナ/キム・ソヨン(韓国、世界14位)
【混合ダブルス】 ユ・ヨンソン/チャン・イエナ(韓国、世界27位)〈21-13,21-11〉カン・ジウク/チェ・へイン(韓国、世界187位)