世界ジュニア選手権個人戦1日目、男子ダブルスを除く4種目の1回戦が行われ、日本勢はこの日試合のなかったシードの大堀彩、山口茜両選手ら以外で、10試合中9勝を挙げ、男子シングルス4人、女子シングルス1人、女子ダブルス2組、混合ダブルス2組が2回戦に進んだ
出場したすべての日本選手が試合後、BadPaL に語ったコメントを紹介する


小野寺祐介・東野有紗組:「最初の試合で緊張したが、楽しんでやろうと思った」(東野)。「2人でダブルスを組んで初めての試合。目標はベスト8」(小野寺)
保木卓朗・宮浦玲奈組:「団体戦をやっていたので結構感覚良くできた。団体戦は悔しい結果だったが、気持ちを切り替えていく。お互い男女のダブルスを重視している部分はあると思うが、混合ダブルスも出るからには負けられない。一戦一戦勝っていきたい」(保木)


櫻本絢子選手:「第1ゲームは気持ちで押していけたが、第2ゲームになると風向きが違い、それまで入っていた球が外に出るなどして混乱した。ただ中盤以降は調整できた。団体戦に出なかったことで、試合会場に慣れることができないなど負の部分はあったが、みんなの試合を見ていて少しは分かった。シングルスは海外で結果を残せていないので1つでも上にいけるようがんばる」
常山幹太選手:「この大会の目標は自分のプレーをすること。ベスト8には入りたい」



小野寺祐介選手:「(実力差のある相手との対戦に)第2ゲーム途中、少し気が抜けて自分からミスして点数をやりすぎてしまった。男子シングルスではメダルを目指している」
五十嵐優選手:「初戦はいつも通りのプレーができた。(今大会の目標は)1つ1つ勝っていくこと」
小林優吾選手:「(対戦相手のグアテマラの選手について)これまであまり見たことのないタイプでガッツのあるプレーヤー。(内容的には快勝だったが)気持ちで向かってこられて少し手こずった。団体戦の疲れは1日間が空いたので問題ない。男子ダブルスで優勝を目指しているが、シングルスでも世界で通用することを証明したい」


永原和可那・宮浦玲奈組:「きのう1日休養日(午前中は練習)があったことで団体戦の反省もでき、気持ちを整えて個人戦に入ることができた。世界ジュニアの女子ダブルスではまだ日本の選手はベスト4に入ったことがないので、まずはそこが目標。さらに、チャンスはあると思うので優勝も狙っていきたい」
松田蒼・東野有紗組:「(初戦の韓国戦を)一番の山場だと思っていた。最後まで強気で押していけたのは2人で声を掛け合っていったから。パートナーが最後の世界ジュニアなので、次からも、きょうのように声を掛け合いながら全力を尽くして戦いたい」(東野)。「最初は韓国という名前に押されていたが、パートナーがカバーしてくれた。この流れに乗って優勝したい」(松田)

一方、日本にとってこの日、唯一の黒星となった混合ダブルスの中里裕貴・松田蒼組だが、中国ペアから第1ゲームを先取。第2ゲームも競り合いから19-18と終盤リードを奪い、勝利まであと一歩に迫った。しかし、ここから逆転でこのゲームを失ってしまう。ファイナルゲームは中盤、いったん14-12とリードするが徐々に引き離され、18-21で惜しい星を落とした。中里選手は試合後、BadPaL に対し、「相手(中国ペア)が強く、威圧感を感じていた。ただ接戦には持ち込むことができ、手ごたえとしてついていけるとは思った。まだこの後、それぞれ男子、女子ダブルスがあるのでがんばりたい」と述べた
日本選手1日目の結果
【男子シングルス】 常山幹太〈21-6,21-8〉ボスコ・ロウ(カナダ)、小野寺祐介〈21-5,21-12〉クリスハン・ダヌシカ・ハンドゥンクッティヘッティジ・ドン(スリランカ)、五十嵐優〈21-12,21-9〉グ・ライアン・ジンレイ(シンガポール)、小林優吾〈21-9,21-15〉ブランドン・サマヨア(グアテマラ)、
【女子シングルス】 櫻本絢子〈21-7,21-16〉カイリー・オドノヒュー(カナダ)
※大堀彩(第1シード)、山口茜(第3シード)、星千智の3選手は2回戦から
【女子ダブルス】 永原和可那・宮浦玲奈〈21-4,21-8〉アナ・タン/ワン・アレナ・ユアン(アメリカ)、松田蒼・東野有紗〈21-18,21-15〉キム・へリン/コン・ヒヨン(韓国)
※櫻本絢子・星千智組は2回戦から
【混合ダブルス】 小野寺祐介・東野有紗〈21-3,21-3〉ミルジョン・ラキモフ/アナイト・クルシュドヤン(ウズベキスタン)、中里裕貴・松田蒼〈21-12,19-21,18-21〉タオ・ジエンチ/ドゥ・ユエ(中国)、保木卓朗・宮浦玲奈〈21-12,21-10〉グ・ダリル・ユウジョウ/フィオナ・シア(シンガポール)
※下農走・永原和可那組は2回戦から
日本選手2日目の対戦カードは以下の通り。男子ダブルス1回戦のほか、男女シングルスと混合ダブルスの2回戦が行われる(女子ダブルスは試合なし)
【男子ダブルス1回戦】 五十嵐優・中里裕貴対エニス・セサラン/シナン・ゾール(トルコ)、常山幹太・下農走対ドミトリ・リアボフ/セルゲイ・モロドフ(ロシア)、ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ(中国)対保木卓朗・小林優吾
【男子シングルス2回戦】 ハルシール・ダニ(インド)対小野寺祐介、ワン・ツーウェイ(台湾)対五十嵐優、常山幹太対ドミトリ・リアボフ(ロシア)、ラース・シャエンツラー(ドイツ)対小林優吾
【女子シングルス2回戦】 大堀彩(第1シード)対スン・シュオユン(台湾)、山口茜(第3シード)対ティフォン・ホンディン(ベトナム)、イ・ミンジ(韓国)対星千智、櫻本絢子対リトゥパルナ・ダス(インド)
【混合ダブルス2回戦】 小野寺祐介・東野有紗対エニス・セサラン/オーズゲ・オゼル(トルコ)、保木卓朗・宮浦玲奈対アダム・メンドレク/モニカ・スベトニクコワ(チェコ)、キム・ジョンホ/キム・へリン(韓国、第3シード)対下農走・永原和可那