
スイスオープンGPゴールド決勝、中国選手が5種目中3種目を制した。とりわけ男子ダブルスは、ペアを組んで国際大会2戦目のホン・ウェイ/チャイ・ビアオ組が、第1シードの韓国イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン組を破り、2週前に行われたドイツオープンGPゴールドに続く2勝目を挙げた
世界トップクラスの技能を有する選手を多く抱える中国はダブルス種目において、コンスタントに表彰台を狙える常勝ペアを創出するため、この時期、ペアの組み換えを行いながら、ベストの組み合わせを模索している
カイ・ユン/フー・ハイファン組の後を継ぐ、中国男子ダブルスの次代を担う選手として期待されるチャイ・ビアオ選手は、ベスト8に終わったロンドン五輪まで組んでいたグオ・ツェンドン選手とのペアを離れ、五輪混合ダブルス金メダルのツァン・ナン選手と新たなペアを結成して、いきなり昨年9月のチャイナマスターズスーパーシリーズ(SS)で優勝した。しかしその後は、今年1月の韓国オープンSSプレミアまでにベスト8を越える結果を残せず、同月マレーシアオープンSSで一度、リュウ・シャオロン選手と組んだ後、2月のドイツオープンからホン・ウェイ選手と組み、初戦で優勝を成し遂げていた。なお、前週の全英オープンSSプレミアは上位大会のため、出場資格を得ていたツァン・ナン選手とのペアで参戦するも、1回戦負けに終わった
中国は混合ダブルスでも、五輪金メダルのツァン・ナン選手(男子)が今年1月のマレーシアオープンSSから組み始めたタン・ジンフア選手とのペアで初優勝を目指したが、五輪銅メダルのデンマークのベテラン、ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン組にわずかに及ばなかった
中国選手同士の対戦となった男子シングルスは、2008年世界ジュニア選手権優勝のワン・ツェンミン選手が、世界ランク3位と格上のドゥ・ペンユ選手にストレート勝ちし、シニア大会で初のタイトルを手にした
決勝の結果
【男子シングルス】 ドゥ・ペンユ(中国、世界3位)〈18-21,18-21〉ワン・ツェンミン(中国、世界14位)
【女子シングルス】 ラッチャノク・インタノン(タイ、世界8位)〈16-21,12-21〉ワン・シーシャン(中国、世界7位)
【男子ダブルス】 イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン(韓国、世界3位)〈14-21,21-18,14-21〉ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界138位)
【女子ダブルス】 キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界9位)〈23-21,21-16〉シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界19位)
【混合ダブルス】 ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界4位)〈22-20,21-19〉ツァン・ナン/タン・ジンフア(中国、世界108位)