インドオープンSS決勝、男子シングルスで世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手(マレーシア)を、世界17位のソン・ワンホ選手(韓国)がフルゲームの末に下し、国際大会初優勝の栄冠とともに、ロンドン五輪出場権を自らの手でつかみ取った

ソン選手は現在、世界17位。韓国選手の中では、北京五輪4位のベテラン、イ・ヒョンイル選手(世界7位)に次いで2番手につけている。この種目で韓国が複数の出場枠を得るには、2人以上の選手が世界16位以内に入ることが条件で、ソン選手はそのわずか1つ外にいた。しかし今大会、長く世界のトップに君臨する昨年のファイナリスト2人、ピーター・ゲード(デンマーク)、リー・チョンウェイ両選手を下しての価値ある勝利を収めたことで、文句なしに五輪出場権を手元に引き寄せた
韓国からはもう1組、女子ダブルスのキム・ハナ/チョン・ギョンウン組(世界10位)が、同じくSS初制覇を果たしたことで、複数の五輪出場枠獲得に必要な世界8位以内に入り、この種目でキム・ミンジョン/ハ・ジョンウン組(世界3位)に次ぐ韓国2枚目の五輪切符を確保した
一方、男子ダブルスでは優勝が期待された今大会第2シードの韓国コ・ソンヒョン/ユ・ヨンソン組(世界4位)が、ノーシードから勝ち上がったタイのマニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ組(世界27位)に敗れる波乱があった
このほか、混合ダブルスでは、ディフェンディングチャンピオンのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組(インドネシア)が2年連続優勝。女子シングルスは、好調なリ・シュエリ選手(中国)がアジア選手権に続いての2週連続優勝を果たした
各種目決勝の結果
【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈18-21,21-14,19-21〉ソン・ワンホ(韓国、世界17位)
【女子シングルス】 リ・シュエリ(中国、世界4位)〈14-21,21-17,21-8〉ユリアン・シェンク(ドイツ、世界8位)
【男子ダブルス】 コ・ソンヒョン/ユ・ヨンソン(韓国、世界4位)〈17-21,21-14,14-21〉マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ(タイ、世界27位)
【女子ダブルス】 キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界10位)〈21-17,21-18〉バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界15位)
【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)〈21-16,12-21,21-14〉スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界9位)