インドオープンSS準々決勝、日本選手は女子ダブルスの藤井瑞希・垣岩令佳組と末綱聡子・前田美順組が勝ち、昨年に続いてベスト4に名乗りを上げた。高橋礼華・松友美佐紀組と、混合ダブルスの池田信太郎・潮田玲子組、佐藤翔治・松尾静香組は敗れ、準決勝に進めなかった

藤井・垣岩組が韓国の若手ペアに危なげない勝ちを収めたのに対し、ディフェンディングチャンピオンの末綱・前田組は、ともに昨年の世界選手権で銅メダルを獲得した地元インドのジュワラ・グッタ/アシュウィニ・ポンナッパ組に第1ゲームを奪われる苦しい立ち上がりとなる。しかし第2、第3ゲームは、積極的に攻撃を仕掛け、昨年末以降見られるようになったコンビネーションの乱れもほとんどなく、勝利を手にした
この日は上位選手の中で、女子シングルス第1シードの中国ワン・シーシャン選手がドイツのユリアン・シェンク選手に逆転負け。さらに前日、第3シードのサイナ・ネワル選手を下した韓国ベ・ヨンジュ選手が予選勝ち上がりの中国チェン・シャオジア選手にストレート負けを喫した

男子シングルスでは第2シードのデンマーク、ピーター・ゲード選手が韓国ソン・ワンホ選手との接戦に敗れた。この結果を受け、第3シードの中国チェン・ジン選手は準々決勝を棄権した。チェン選手は26日に発表された最新の世界ランキングで、ゲード選手を抜き世界4位に浮上。この種目で、リン・ダン(世界2位)、チェン・ロン(世界3位)両選手に次ぐ中国3つ目の五輪出場枠の確保に成功しており、先にゲード選手が敗れたことで再び逆転される可能性が消滅したため、今大会でさらに勝ち進む必要なしと判断したもよう
女子ダブルスでは、日本選手キラーの中国バオ・イーシン/ツォン・チエンシン組が、今大会第1シードの韓国キム・ミンジョン/ハ・ジョンウン組と対戦。前日同様、第1ゲームを奪われ、第2ゲームの追い詰められた場面から盛り返して逆転する、得意のパターンで勝利した
各種目準々決勝の結果
【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈21-16,21-13〉タウフィック・ヒダヤット(インドネシア、世界12位)、ハンス・クリスチャン・ビティングス(デンマー ク、世界16位)〈19-21,18-21〉スー・ジェンハオ(台湾、世界35位)、チェン・ジン(中国、世界4位)〈不戦勝〉カッシャップ・パルパリ(インド、世界30位)※チェン・ジン選手が棄権、ピーター・ ゲード(デンマーク、世界5位)〈22-24,18-21〉ソン・ワンホ(韓国、世界17位)
【女子シングルス】 ワン・シーシャン(中国、世界3位)〈21-6,10-21,16-21〉ユリアン・シェンク(ドイツ、世界8位)、ベ・ヨンジュ(韓国、世界12位)〈17-21,13-21〉チェン・シャオジア(中国、世界31 位)、ジアン・ヤンジャオ(中国、世界7位)〈18-21,21-12,21-18〉P.V.シンドゥ(インド、世界28位)、リ・シュエリ(中国、世界4位)〈21-15,21-11〉グ・ジュアン(シンガポール、 世界17位)
【男子ダブルス】
マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ(タイ、世界27位)〈21-12,21-12〉K.T.ルペシュ・クマール/サナベ・トマス(インド、世界29位)
クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界8位)〈18-21,21-15,19-21〉ライアン・アグン・サプトラ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界16位)
ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界22位)〈17-21,21-16,10-21〉リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム(マレーシア、世界30位)
コ・ソンヒョン/ユ・ヨンソン(韓国、世界4位)〈15-21,21-17,21-12〉シェン・イエ/ホン・ウェイ(中国、世界13位)
【女子ダブルス】
キム・ミンジョン/ハ・ジョンウン(韓国、世界3位)〈21-18,20-22,16-21〉バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界15位)
末綱聡子・前田美順(世界6位)〈19-21,21-13,21-14〉ジュワラ・グッタ/アシュウィニ・ポンナッパ(インド、世界20位)
キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界10位)〈21-17,23-21〉高橋礼華・松友美佐紀(世界24位)
藤井瑞希・垣岩令佳(世界4位)〈21-9,21-17〉オム・ヘウォン/チャン・イエナ(韓国、世界23位)
【混合ダブルス】
佐藤翔治・松尾静香(世界16位)〈22-20,14-21,10-21〉タオ・ジアミン/シア・フアン(中国、世界44位)
チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、世界7位)〈14-21,21-15,18-21〉スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界9位)
イ・ヨンデ/ハ・ジョンウン(韓国、世界8位)〈19-21,21-13,21-14〉池田信太郎・潮田玲子(世界11位)
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)〈21-16,21-14〉ヘ・ハンビン/バオ・イーシン(中国、世界14位)
準決勝の対戦カードは以下の通り。連覇のかかる末綱・前田組は、昨年8月の世界選手権で銅メダルを獲得した後、優勝も期待されて臨んだ翌9月のジャパンオープンSSで1回戦負けという屈辱を味あわさせられた中国バオ・イーシン/ツォン・チエンシン組へのリベンジに挑む
【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対スー・ジェンハオ(台湾、世界35位)、ソン・ワンホ(韓国、世界17位)対カッシャップ・パルパ リ(インド、世界30位)
【女子シングルス】 ユリアン・シェンク(ドイツ、世界8位)対チェン・シャオジア(中国、世界31 位)、リ・シュエリ(中国、世界4位)対ジアン・ヤンジャオ(中国、世界7位)
【男子ダブルス】 ライアン・アグン・サプトラ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界16位)対マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ(タイ、世界27位)
コ・ソンヒョン/ユ・ヨンソン(韓国、世界4位)対リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム(マレーシア、世界30位)
【女子ダブルス】 末綱聡子・前田美順(世界6位)対バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界15位)
藤井瑞希・垣岩令佳(世界4位)対キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界10位)
【混合ダブルス】 スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界9位)対タオ・ジアミン/シア・フアン(中国、世界44位)
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)対イ・ヨンデ/ハ・ジョンウン(韓国、世界8位)