マレーシアグランプリ（ＧＰ）ゴールド準々決勝。日本選手が出場する３試合はすべて同じ時間帯のスケジュールが組まれ、ほぼ同時進行で行われた。このうち混合ダブルスの池田信太郎・潮田玲子組は、前日の試合中の潮田選手の足の負傷が心配されたが、何とか出場を果たす。ただ潮田選手は試合前、「どこまでできるか分かりませんが」と話していた
第１ゲームは滑り出しから池田・潮田組が先行する形で進み、14ポイントでいったん追い抜かれるも、再度逆転し21-19で取った。続く第２ゲームも池田・潮田組がリードする展開で16-13までいくが、このあたりから対戦相手のオン・ジアングオ／チョン・ソクチン組（マレーシア）が潮田選手の足の異常に気付いたか、ロングサーブを多用するなど揺さぶりをかけてきた。これに潮田選手は対応できず、池田選手がそれまで以上にカバーに走るが、じわじわと得点を重ねられ18-21で落とす。最終第３ゲームもこの流れのまま、動けない潮田選手を狙う相手に池田選手が何とか対処しようとするが、5-5以降は徐々に点差が開き、このゲームを12-21で奪われ敗退した
潮田選手は試合後、BadPaL に対し、足の痛みは歩くのもつらいほどで欠場も考えたが、相手がノーシードだったこともあり、「やれるとこまでやってみよう」と出場を決めた経緯を説明した。試合では、第２ゲーム後半に相手に足の故障を気付かれた後、何もできず、池田選手１人で試合をしてもらったと自嘲的に語った。今大会の結果には、ＧＰゴールドでのベスト８入りを評価しつつ、ベスト４も狙えただけに負傷したことへのくやしさを口にした
負傷した時の様子については、プッシュに動いた際、突発的に起こったという。ねんざと違いこれまで経験したことのないもので、「まだ医者にも見せていないため、どうなっているか分かりません」と述べた。その上で、予定している国際試合参戦の可否を含め、今後のことは帰国して医師の診断を受けてからと語った。潮田選手が試合後に見せてくれた足の甲は赤くはれ上がっており、診断の結果次第では暫時、休養を余儀なくされる可能性もある
女子ダブルスの脇田侑・江藤理恵組（世界ランク30位）は、タイのクンチャラ・ウォラビチッチャイクン／ドゥアンアノン・アルンゲーソン組（世界17位）と対戦した。ともに今大会シードペアで、均衡した好ゲームとなった
第１ゲームはタイペアが接戦を制し、21-18で先取。しかし第２ゲームは脇田・江藤組が7-7から得点を重ね、21-14で取り返し最終ゲームに持ち込む。第３ゲームは追いつ追われつの展開で双方譲らず16-16までいくが、ここからタイペアが地力を見せ、連続ポイントで抜け出し21-16と一気に勝負を決めた
女子シングルスの松友美佐紀選手（18）は、実績・経験ともに格上の香港のツォウ・ミー（周蜜）選手に挑んだ。ツォウ選手は先月のインドネシアオープン初戦で、松友選手と同じ10代の佐藤冴香選手（19）に不覚をとったが、今大会では１、２回戦ともにストレート勝ちと安定した力を見せており、松友選手はミスも出て、ストレート（14-21,9-21）で敗れた
この日で日本選手はすべて姿を消した
準決勝の組み合わせは以下の通り
【男子シングルス】リー・チョンウェイ（マレーシア）対ジャイラム・アジャイ（インド）、ウォン・チューハン（マレーシア）対タウフィック・ヒダヤット（インドネシア）
【女子シングルス】ピ・ホンヤン（フランス）対イップ・プイイン（香港）、ウォン・ミーチュー（マレーシア）対ツォウ・ミー（香港）
【男子ダブルス】マク・ヒーチュン／タン・ウィーキョン組（マレーシア）対ヘンドラアプリダ・グナワン／アルベントユリアント・チャンドラ組（インドネシア）、ウィラタマ・ヨハン・ハディクスモ／ウォン・ワイホン組（香港）対ヘンドラ・セティアワン／マルキス・キド組（インドネシア）
【女子ダブルス】メラティ・ナディヤ／ビタ・マリッサ組（インドネシア）対クンチャラ・ウォラビチッチャイクン／ドゥアンアノン・アルンゲーソン組（タイ）、ン・フイエン／ン・フイリン組（マレーシア）対ツァン・ダン／ツァン・ジボ組（マカオ）
【混合ダブルス】マルキス・キド／リタ・ヌルリタ組（インドネシア）対スッケー・プラパカモン／サラリー・トゥントーンカム組（タイ）、フィトリアワン・デビン・ラハルディ／リリアナ・ナッチル組（インドネシア）対オン・ジアングオ／チョン・ソックチン組（マレーシア）
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