リー・チョンウェイ選手(以下チョンウェイ、敬称略)は、2000年に京都で開催されたアジアジュニア選手権で初対戦して以来、中国リン・ダン選手とこれまで何度も名勝負を繰り広げてきた。そのうち、特に印象的だった幾つかの対戦を自伝の中で取り上げている 【1】2006年マレーシアオープン決勝
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Super Dan crushes World No.1 again
韓国オープンSSプレミア決勝、試合会場である1988年ソウル五輪の体操競技スタジアムには、自国の選手が決勝に勝ち上がったこともあり、準決勝までを上回る数の観客とメディアが集まった 注目の男子ダブルス決勝は、韓国のチョン・ジェソン/イ・ヨンデ組が会場の大声援をバックに、世界ランク1位のマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク)から第1ゲームを21-6と大差で奪う。第2ゲームは、序盤こそ競り合いになるも、インターバル後はチョン/イ組が徐々に点差を広げ21-13で勝利。昨年に続く韓国オープンSS2連覇を達成した チョン/イ組は試合後、ラケットのほかに、人気のイ・ヨンデ選手が試合で着用していたシャツまで観客席に投げ込むパフォーマンスを見せた イ選手はインタビューで、難しい試合になると予想していたが、観客の応援が勝利の後押しをしてくれたとコメントした。また、今大会の優勝賞金が9万4,800ドルと前回の約4倍に跳ね上がったことについては、チョン選手が「2連覇に集中しており、賞金のことはあまり考えなかった。これから使い道を考えよう(笑)」と述べた 男子シングルスは、昨年11月のアジア競技大会決勝以来となる世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手(マレーシア)と、北京五輪や世界選手権などのメジャータイトルを総なめにしてきたリン・ダン選手(中国)の直接対決が実現した。最後に顔を合わせたアジア大会では、リン・ダン選手がフルゲームの末に勝利し、初のアジア大会チャンピオンの栄冠に輝いた
Korean delivers 1 good news for fans
韓国オープンSSプレミア準決勝、地元期待の男子ダブルス、チョン・ジェソン/イ・ヨンデ組が、今大会第2シードのクー・ケンケット/タン・ブンヒョン組(マレーシア)をフルゲーム(20-22,21-9,21-10)の末に破り、決勝進出を決めた 韓国を代表するバドミントン選手であるチョン、イ両選手が試合後、それぞれのラケットを観客席に投げ込むと、会場からはこの日一番の歓声が上がった。この大会のスポンサーであるビクターは、チョン/イ組を含む韓国ナショナルチームに用具提供を行っている
Chong Wei stops China
ジャパンオープン最終日、注目の男子シングルス決勝で、マレーシアのリー・チョンウェイ選手が、中国のリン・ダン選手をフルゲーム(22-20,16-21,21-17)の末に破り、2007年に続く2度目の優勝を果たした なすすべなく敗れたリン・ダン選手との前回の対戦、トマス杯の時とは異なり、リー選手は、リードされる場面にも落ち着いた様子。第2ゲームを奪われファイナルゲームに突入してもあせりの表情はなく、終始安定した試合運びで勝利をつかんだ リー選手が全幅の信頼を置くミスブン・シデクコーチは試合後、BadPaLの取材に応じ、「リー選手は今回、さらに一段高みに進んだ」と語った。これは、リン・ダン選手への勝利を指すのではなく、同コーチが常々語っている「頭を使ったゲーム」を大会を通じて自ら実践できたこと、と説明した
Lee vs Lin, again
ジャパンオープンSS男子シングルス準決勝を勝ち抜けたリー・チョンウェイ選手(マレーシア)とリン・ダン選手(中国)が、あすの決勝で激突する 長く世界トップに君臨する両選手はこれまで何度も対戦しているが、2008年の北京五輪決勝や今年5月のトマス杯など、大きな大会ではリン・ダン選手が勝利してきた リー選手は今大会開始直前の記者会見で、腰のケガから回復したばかりで100%のコンディションではないが、エンジョイする姿勢で臨むと公言していた。ただふたを開けてみると、1ゲームも落とさない順調な勝ち上がりで見事に決勝進出を決めた 他国のコーチからは、エンジョイする姿勢がリー選手をリラックスさせ、そのことが良い結果につながっているとの指摘が上がっている