アラブ首長国連邦・ドバイで25日から開催中のアジア選手権は大会3日目を終え、各種目のベスト8が出そろった。日本からは、山口茜、奈良岡功大をはじめとするシングルス3人とダブルス3ペアが4種目に勝ち残った
女子シングルス第1シードの山口は、開幕前に体調不良で出場を取りやめたラッチャノク・インタノン以外のシード選手がそろって勝ち上がる中、初戦こそ25-23,21-19と点差を詰められるも、ともにストレート勝ちで1、2回戦を突破した。シード勢同士の対戦が続く準々決勝からが、真の勝負となる
一方、男子シングルスは、1回戦で第1シードのジョナタン・クリスティと第3シードのリー・ヅージア、2回戦で第5シードのチョウ・ティエンチェンと第6シードのクンラウット・ヴィティサンと、上位陣が相次ぎ姿を消した。しかし第4シードの奈良岡は勝ち進み、アジア選手権初出場ながらしっかり足跡を刻んでいる
この種目ではもう1人、日本3番手の常山幹太が準々決勝へ進んだ。昨年末までの苦しい期間を経て、今年、新たな進化に挑む26歳はひとまず前回マニラ大会と同じ結果を確保。ここからさらに先へ歩を進められるか、次のH.S.プラノイ戦で真価が問われる
ダブルス陣は、小林勇吾・保木卓朗、福島由紀・廣田彩花、永原和可那・松本麻佑と、地力のある3ペアが残った。それぞれ、インドネシア、中国、韓国のペアと対戦する準々決勝は結果以上に、来月以降を見据え、現時点の力と調子を測る大事な試金石になる
若手では、男子ダブルス日本4番手の遠藤彩斗・武井優太と混合ダブルス日本4番手の緑川大輝・齋藤夏が初戦を突破。2回戦もそれぞれ世界8位、世界14位の強豪相手にフルゲームを戦い気を吐いたが、ベスト8には届かず
準々決勝の対戦カード
◆男子シングルス
①ロー・キーンユー(シンガポール、第7シード)対リー・チュクイウ(香港)
②奈良岡功大(第4シード)対ルー・グアンズ(中国)
③H.S.プラノイ(インド、第8シード)対常山幹太
④アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、第2シード)対リ・シーフェン(中国)
◆女子シングルス
①山口茜(第1シード)対ワン・ジュ―イ(中国、第6シード)
②タイ・ツーイン(台湾、第4シード)対ホー・ビンジャオ(中国、第5シード)
③チェン・ユーフェイ(中国、第3シード)対グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
④アン・セヨン(韓国、第2シード)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第8シード)
◆男子ダブルス
①ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第1シード)対テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、第8シード)
②小林優吾・保木卓朗(第4シード)対バガス・マウラナ/ムハンマド・ショヒブル・フィクリ(インドネシア)
③ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第3シード)対シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(インド、第6シード)
④ワン・チャン/リャン・ウェイケン(中国、第7シード)対ワン・チリン/リー・ヤン(台湾)
◆女子ダブルス
①チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)対福島由紀・廣田彩花(第7シード)
②ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ)対アマリア・カハヤ・プラティウィ/ファブリアナ・ドウィプジ・クスマ(インドネシア)
③キム・ヘジョン/チョン・ナウン(韓国、第6シード)対永原和可那・松本麻佑
④ヌンタカーン・エイムサアード/ベニャパ・エイムサアード(タイ)対イ・ソヒ/ペク・ハナ(韓国)
◆混合ダブルス
①ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア)
②ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア、第8シード)対リノブ・リバルディ/ピサ・ハニングトヤス・メンタリ(インドネシア)
③デジャン・フェルディナンシャ/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャ(インドネシア)対ローハン・マプア/ネラクリヒ・シキ・レディ(インド※予選勝ち上がり)
④ジアン・ツェンバン/ウェイ・ヤシン(中国)対チャン・コーチ/リー・チーチェン(台湾