Akane, Viktor wrap up 2022 with smiles, China takes three

女子シングルスの山口茜と男子シングルスのビクター・アクセルセンは、全英オープン、世界選手権に続いてワールドツアーファイナルも制し、主要な個人タイトル3つを手中に収めて2022年のシーズンを締めくくった。一方、ダブルス3種目は中国勢が独占し、強さを見せた

11日に最終日を迎えたツアーファイナルにおいて世界ランク1位の山口は結局、8月の世界選手権でも表彰台に並んだ現時点の世界トップ4をすべて破り、頂点に立った。優勝賞金は世界バドミントン連盟(BWF)主催の大会では最高額の120,000ドル(約16,440,000円)

Akane added another major title to her collection ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

大会初日の一次リーグ初戦、まず、3月に全英オープン決勝を戦った韓国アン・セヨンをストレート(21-18,21-16)で退ける。続く2日目、8月の世界選手権・東京大会決勝で優勝を争った中国チェン・ユーフェイにストレート負け(19-21,18-21)と一度は不覚を取る。それでも3日目、インドネシアのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュンに勝ってA組2位で一次リーグを突破すると、10日の準決勝、同組1位のチェン・ユーフェイと再び顔を合わせてストレート勝ち(21-19,21-10)。決勝へと駒を進める

Akane beat YuFei in the semifinals ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

迎えた大会最終日は、もうひとつの準決勝で中国ホー・ビンジャオを破って勝ち上がった台湾タイ・ツーインと対峙する。個人戦では2021年12月世界選手権・ウエルバ大会の決勝以来となる2人の顔合わせは、やはり接戦となり、とりわけ第2ゲームは最終盤、山口がマッチポイント(20-18)から追いつかれる嫌な展開に。しかし続く2点を攻め切り、ここもストレート勝ち(21-18,22-20)で優勝を決めた

and TzuYing in the final ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

山口は大会前、強豪が居並ぶ中で気を抜かないように戦いたいと語っていた。表彰式を終えた後、BadPaL が今大会全般を通じた感想を尋ねると、「内容は良かったり良くなかったりしたが、平均的にいいプレーはできたし全体を通して集中してやれたので、(今シーズンの)良いラストだったと思う」とコメントした

男子シングルスは、一次リーグ最終戦でH.S.プラノイにひとつ黒星を喫したものの、終わってみれば、世界トップの中でも現在、頭ひとつふたつ抜けたビクター・アクセルセンの存在感があらためて引き立つ大会になった

ただそんなアクセルセンに、「今シーズンを通じて1、2を争う苦しい戦いだった」と言わしめたのが、奈良岡功大。一次リーグでの対戦時は5-21,15-21と圧倒されたが、再戦した2日後の準決勝では、オープニングゲームを23-21と競り勝って見せる。さらに第2ゲームも前半は11-6とリード。その後、追い上げにあうが逆転は許さず19-17までいく。しかしここからミスが出て、19-21で落としてしまう

ファイナルゲームに入ると、実力、経験ともに上のアクセルセンがスタミナとショットの精度で疲れの見える奈良岡を勝り、徐々に点差を開きはじめる。奈良岡も何とかついていこうとするが主導権を奪い返すまでは至らず、13-20とマッチポイントを握られる。あきらめない奈良岡はクロスへのスマッシュを決めるなどして5点を返すが、最後はシャトルをネットにかけるミスで1時間20分を超えた試合はジエンドとなった

奈良岡は試合後、BWFの取材に対し、疲れがあったことを認めながら、持てる力を振り絞ってできるだけ速く動き、アクセルセンに簡単にスマッシュを打たせないためできるだけ低く返す、を心掛けてプレーしていたと明かした。その上で、第2ゲームをとれていればさらに良かったが、としながらも、この日の自身のプレーに一定の評価を与えた

試合翌日、BadPaL があらためて奈良岡に聞くと、「(一夜明けても)悔しくない訳がなくて、当然悔しいし、次やった時は勝ちたいと思っている」ときっぱり。初めて挑んだツアーファイナルの総括としては、「こんな大きな舞台なので緊張すると思ってたけど、やっぱり緊張したし、色々思いはあった。それでも、自分らしくプレーができたので良かったと思っている」とコメントした

奈良岡の獲得賞金は、ベスト4の結果で30,000ドル(約4,110,000円)

Kodai gave Viktor one of the most difficult times in 2022 ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

一方、前回覇者の小林優吾・保木卓朗は、一次リーグ1勝2敗でA組4位に沈み決勝トーナメント進出を逃し、今回は振るわなかった。それでも、1年間を通じた成績でファイナル本戦出場資格を得た意義は大きく、ランキングポイント6,600点と、ジャパンオープン(SUPER750)ベスト4と同額の賞金10,500ドル(約1,438,500円)を手にした

Takuro/Yugo shined in Bali ’21, but not in Bangkok ’22 ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

一次リーグ3日間(7~9日)を終えた時点のグループ内順位(確定)※太字は決勝トーナメント進出者

【男子シングルス】

<A組>:【1位】ビクター・アクセルセン(デンマーク、2勝1敗)【2位】奈良岡功大(2勝1敗)【3位】ルー・グアンズ(中国、1勝2敗)【4位】H.S.プラノイ(インド、1勝2敗)

<B組>:【1位】アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、3勝)【2位】ジョナタン・クリスティ(インドネシア、2勝1敗)【3位】ロー・キーンユー(シンガポール、1勝2敗)【4位】チョウ・ティエンチェン(台湾、3敗)

【女子シングルス】

<A組>:【1位】チェン・ユーフェイ(中国、2勝1敗)【2位】山口茜 (2勝1敗)【3位】アン・セヨン(韓国、1勝2敗)【4位】グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア、1勝2敗)

<B組>:【1位】ホー・ビンジャオ(中国、3勝)【2位】タイ・ツーイン(台湾、2勝1敗)【3位】ラッチャノク・インタノン(タイ、1勝2敗)【4位】ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、3敗)

【男子ダブルス】

<A組>:【1位】テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、2勝1敗)【2位】ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、2勝1敗)【3位】チェ・ソルギュ/キム・ウォンホ(韓国、1勝2敗)【4位】小林優吾・保木卓朗(1勝2敗)

<B組>:【1位】リュウ・ユーチェン/オウ・シュエンイ(中国、3勝)【2位】ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、2勝1敗)【3位】アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、1勝2敗)【4位】アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、3敗)

【女子ダブルス】

<A組>:【1位】ヌンタカーン・エイムサアード/ベニャパ・エイムサアード(タイ、2勝1敗)【2位】キム・ヘジョン/チョン・ナウン(韓国、2勝1敗)【3位】ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、2勝1敗)【4位】ビビアン・フー/リム・チューシエン(マレーシア、3敗)

<B組>:【1位】ツェン・ユー/ツァン・シュウシエン(中国、3勝)【2位】チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、2勝1敗)【3位】アプリヤニ・ラハユ/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、1勝2敗)【4位】ティナー・ムラリタラン/パーリー・タン(マレーシア、3敗)

【混合ダブルス】

<A組>:【1位】ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、2勝)【2位】リノブ・リバルディ/ピサ・ハニングトヤス・メンタリ(インドネシア、1勝1敗)【3位】トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(フランス、2敗)【棄権】ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア※消化した2試合の結果取り消し)

<B組>:【1位】デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、3勝)【2位】タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、2勝1敗)【3位】ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、1勝2敗)【4位】スパク・ジョムコー/スピッサラ・ペウサムプラン(タイ、3敗)

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一次リーグの全日程を終えた9日、各組上位2人/ペアによる決勝トーナメント(準決勝)の組み合わせ抽選が行われ、翌10日に準決勝、11日に決勝がそれぞれ実施された

日本選手以外で注目されたのは、中国勢の結果。コロナ禍で長く国際大会出場を見合わせ、ワールドツアーファイナルは2019年以来の参戦となったが、5種目中、男子シングルスを除く4種目で準決勝進出。ベスト4に2人(ホー・ビンジャオ、チェン・ユーフェイ)が残った女子シングルスで誰も決勝に残れなかったのは誤算だったが、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目は最終日も勝って優勝した

対照的に、インドネシア勢は男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3種目でベスト4入り。とりわけ男子2種目は2人/ペアが残り、優勝の期待も高まっていた。しかし結果は、準優勝2つに終わった。それでも、ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサンが今年も表彰台に立ったことは特筆に値する。2人はペアとして、ワールドツアーファイアルと前身のスーパーシリーズ(SS)ファイナル合わせて決勝進出5回(2013、15、19、20、22年)。そのうち優勝を3回(2013、15、19年)している

ホスト国タイからも、3連覇を狙う混合ダブルスのデチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイを含む2ペアが決勝に進んだが、優勝には一歩届かなかった。ただ、ファイナル初出場でいきなり準優勝という結果を残せた女子ダブルスのヌンタカーン・エイムサアード/ベニャパ・エイムサアードは、大きな自信を得て、来シーズンの躍進が期待される

AIMSAARD sisters made an achievement at Finals ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

準決勝(10日)の結果

【男子シングルス】

ビクター・アクセルセン(デンマーク、A1位)<21-23,21-19,21-18>奈良岡功大(A2位)

アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、B1位)<21-15,11-21,21-18>ジョナタン・クリスティ(インドネシア、B2位)

【女子シングルス】

チェン・ユーフェイ(中国、A1位)<19-21,10-21>山口茜(A2位)

ホー・ビンジャオ(中国、B1位)<18-21,14-21>タイ・ツーイン(台湾、B2位)

【男子ダブルス】

テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、A1位)<21-17,13-21,19-21>ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、B2位)

リュウ・ユーチェン/オウ・シュエンイ(中国、B1位)<22-20,11-21,21-19>ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、A2位)

【女子ダブルス】

ヌンタカーン・エイムサアード/ベニャパ・エイムサアード(タイ、A1位)<22-20,21-15>キム・ヘジョン/チョン・ナウン(韓国、A2位)

ツェン・ユー/ツァン・シュウシエン(中国、B1位)<19-21,13-21>チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、B2位)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、A1位)<21-10,21-15>タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、B2位)

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、B1位)<24-22,16-21,21-14>リノブ・リバルディ/ピサ・ハニングトヤス・メンタリ(インドネシア、A2位)

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決勝(11日)の結果

【男子シングルス】ビクター・アクセルセン(デンマーク、A1位)<21-13,21-14>アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、B1位)

Anthony and Viktor ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

【女子シングルス】山口茜(A2位)<21-18,22-20>タイ・ツーイン(台湾、B2位)

TzuYing and Akane ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

【男子ダブルス】リュウ・ユーチェン/オウ・シュエンイ(中国、B1位)<21-17,19-21,21-12>ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、B2位)

Ahsan/Hendra and XuanYi/YuChen ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

【女子ダブルス】ヌンタカーン・エイムサアード/ベニャパ・エイムサアード(タイ、A1位)<13-21,14-21>チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、B2位)

Benyapa/Nuntakarn and QingChen/YiFan ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)

【混合ダブルス】ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、A1位)<21-19,18-21,21-13>デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、B1位)

Dechapol/Sapsiree and YaQiong/SiWei ~photo courtesy of BWF (Badmintonphoto)
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