アジア男女別団体選手権は15~18日で一次リーグを終え、日本チームは第1シードの女子が決勝トーナメントへ進んだ。一方、第2シードの男子は届かず、一次リーグ敗退となった
前回、2020年マニラ大会では、山口茜や福島由紀・廣田彩花らA代表主体のチームで優勝した女子だが、今回シャーアラム大会はB代表中心の若いメンバー。加えてコロナ感染の影響で、当初エントリー時の8人から、一部の派遣取りやめ等あり、試合ができるのは5人に減り、シングルス2人がダブルスを兼ねるギリギリの体制で臨んでいる
今大会では、入国後7日間の隔離(ワクチン接種2度完了の場合)が義務付けられていて、大会初日(15日)に組まれたマレーシア戦は、ホスト国チームとの直前準備の差は否めず、第1シングルス、第2シングルスで先制したものの、続く3種目を落として黒星スタートとなった
ただ、一次リーグ最終日(18日)に行われた2戦目、インド戦は、第2シングルスを落とすも、そのほかはしっかり白星をつかんで4-1。通算成績を1勝1敗とし、全勝のマレーシアに次ぐ2位で、決勝トーナメント進出を決めた
ここまででは、23歳ながらこのチームでは最年長の仁平菜月が、エースとして臨む第1シングルスはもとより、2戦目では第2ダブルスにも出場し全て勝利。残り4人は10代という若いメンバ―をけん引する、頼れる大黒柱の役割を果たしている
日本女子が入る【Y組】一次リーグ全3試合の結果
①日本(1敗)2-3マレーシア(1勝)
【第1シングルス】仁平菜月<21-17,21-7>キソナ・セルバドゥレイ
【第2シングルス】郡司莉子<21-6,21-16>ユーン・チーシュエン
【第3シングルス】明地陽菜<16-21,20-22>シティ・ヌルシュハイニ
【第1ダブルス】廣上瑠依・加藤佑奈<22-24,18-21>パーリー・タン/バレリー・シオウ
【第2ダブルス】郡司莉子・明地陽菜<12-21,5-21>テオ・メイシン/チョン・アンナ・チンイク
②マレーシア(2勝)3-2インド(1敗)
③日本(1勝1敗)4-1インド(2敗)
【第1シングルス】仁平菜月<21-13,18-21,21-15>カシャップ・アカルシ
【第2シングルス】郡司莉子<17-21,21-10,19-21>チャリハ・アシュミタ
【第1ダブルス】廣上瑠依・加藤佑奈<21-15,21-16>シンギ・シムラン/グプタ・クシ
【第3シングルス】明地陽菜<21-12,21-16>シャー・タラ
【第2ダブルス】仁平菜月・郡司莉子<21-10,21-15>バルバン・ニラ/ラダクリシュナン・アルル・バラ
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7人で挑むことになった第2シードの男子は、カザフスタンに完勝後、シンガポール、マレーシアに連敗。1勝2敗でB組3位に終わり、一次リーグ敗退となった
ただ、接戦は演じた。とりわけともに21歳の大学生ペア、武井優太・遠藤彩斗は、国際大会経験が乏しいにもかかわらず、3戦全勝の活躍。マレーシア戦では、世界ランク7位のアーロン・チア/ソー・ウーイイクをストレートで破るなど、代表デビュー戦でその存在を内外に強く印象付けた
日本男子が入る【B組】全6試合の結果
①日本(1勝)5-0カザフスタン(1敗)
【第1シングルス】秦野陸<21-14,21-9>アルトゥル・ニヤゾフ
【第2シングルス】高橋洸士<21-12,21-16>カイトムラト・クルマトフ
【第3シングルス】森口航士朗<21-5,21-4>アンドレイ・シャラギン
【第2ダブルス】西田陽耶・目崎駿太郎<21-9,21-7>イルヤ・リセンコ/ジャンギル・イブラエフ
【第1ダブルス】武井優太・遠藤彩斗<21-11,21-12>アンドレイ・シャラギン/マクスト・タジブラエフ
②マレーシア(1勝)5-0シンガポール(1敗)
③日本(1勝1敗)2-3シンガポール(1勝1敗)
【第1シングルス】秦野陸<16-21,15-21>ロー・キーンユー
【第1ダブルス】武井優太・遠藤彩斗<21-12,19-21,21-15>クウェク・ジュンリャン・アンディ/コー・エンキート・ウェズリー
【第2シングルス】高橋洸士<15-21,21-13,18-21>テー・ジアヘン・ジェイソン
【第2ダブルス】西田陽耶・目崎駿太郎<18-21,21-18,19-21>ヒー・ヨンカイ・テリー/ダニーバワ・クリスナンタ
【第2シングルス】森口航士朗<21-10,21-17>コー・ジアウェイ・ジョエル
④マレーシア(2勝)5-0カザフスタン(2敗)
⑤日本(1勝2敗)2-3マレーシア(3勝)
【第1シングルス】秦野陸<21-15,6-21,15-21>リー・ヅージア
【第1ダブルス】武井優太・遠藤彩斗<23-21,21-16>アーロン・チア/ソー・ウーイイク
【第2シングルス】高橋洸士<19-21,21-16,21-15>アイディル・ショレー
【第2ダブルス】西田陽耶・目崎駿太郎<21-17,17-21,17-21>ヌル・イズディン/ゴー・ジーフェイ
【第3シングルス】森口航士朗<18-21,16-21>リョン・ジュンハオ
⑥シンガポール(2勝1敗)5-0カザフスタン(3敗)
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一次リーグ(15~18日)の結果は以下の通り~太字は決勝トーナメント進出
◆男子【A組】:インドネシア(第1シード、3勝)、韓国(2勝1敗)、インド(1勝2敗=一次リーグ敗退)、香港(3敗)
◆男子【B組】:マレーシア(3勝)、シンガポール(2勝1敗)、日本(第2シード、1勝2敗=一次リーグ敗退)、カザフスタン(3敗=一次リーグ敗退)
◆女子【Y組】:マレーシア(2勝)、日本(第1シード、1勝1敗)、インド(2敗=一次リーグ敗退)
◆女子【ℤ組】:インドネシア(3勝)、韓国(第2シード、2勝1敗)、香港(1勝2敗=一次リーグ敗退)、カザフスタン(3敗=一次リーグ敗退)
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決勝トーナメント(準決勝、19日)の組み合わせ
◆男子:①インドネシア(A組1位)対シンガポール(B組2位)②マレーシア(B組1位)対韓国(A組2位)
◆女子:①マレーシア(Y組1位)対韓国(ℤ組2位)②インドネシア(ℤ組1位)対日本(Y組2位)