2021年のシーズン開幕戦、スイスオープン(SUPER300)が2日にスタート。中断していた五輪レースの再開初戦でもある今大会は、1~2回戦を終え、一部若手の躍進とベテランの早期敗退という対比を見せている

各種目のベスト8が出揃う中、ノーシードから躍進を遂げた若手が、女子シングルスのピッタヤポーン・チャイワンとリネ・クリストファーセン、男子ダブルスのダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド
このうち、20歳になったばかりのタイのチャイワンは、初戦で元世界ランク1位のサイナ・ネワルにファイナルゲーム、2つの相手マッチポイントを凌いで23-21と逆転勝ち。続く2回戦では、元世界2位ソン・ジヒョンとの大接戦をストレート<22-20,21-19>で制し、ベテラン2人から続けて初白星を挙げ8強入りした
ともに19歳のインドネシアペア、マーシン/カルナンドは、第8シードのショーン・ベンディ/ベン・レーンにストレート勝ちし、準々決勝の一枠に割り入った

一方、東京五輪出場権を争う五輪レースで、自国内各種目2番手につけるサイナ・ネワル、キム・ガウン、ハフィズ・ファイザル/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャはよもやの初戦敗退。期待された今大会でのポイントの大幅な上乗せに失敗した
ひとつの国・地域から各種目2つ目の出場枠を得るには、シングルスは2選手とも五輪レースのランキングで16位内、ダブルスは2ペアともに8位内に入っている必要がある

◆インド女子シングルス陣で先頭を走る7位プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥに次ぐ2番手のサイナ・ネワルは現在圏外の22位◆韓国女子シングルス1番手の8位アン・セヨンを追うキム・ガウンは圏内14位ながら、すぐ後ろの15位に3番手ソン・ジヒョンが控える◆インドネシア混合ダブルスで4位プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティの次につけるハフィズ・ファイザル/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャは当落線上の8位――となっている
このほか、初戦は突破したものの2回戦で、マレーシア男子ダブルス2番手の14位ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョンが、ドイツのマーク・ラムスフス/マルビン・シーデルにストレート負け<19-21,19-21>。姿を消している
準々決勝’(5日)の対戦カード
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第1シード)対シェサル・ヒレン・ルスタビト(インドネシア、第7シード)
キダンビ・スリカンス(インド、第4シード)対カンタポン・ワンチャロン(タイ、第6シード)
クンラウット・ウィティサン(タイ、第8シード)対アジャイ・ジャヤラム(インド)
リー・ヅージア(マレーシア、題2シード)対バーミディパティ・サイ・プラニース(インド、第5シード)
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、第1シード)対ツァン・ベイウェン(USA,第7シード)
ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ、第3シード)対リネ・クリストファーセン(デンマーク)
ミア・ブリクフェルト(デンマーク、第4シード)対ピッタヤポーン・チャイワン(タイ)
プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第2シード)対ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、第5シード)
【男子ダブルス】
アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、第1シード)対ダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド(インドネシア)
マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ)対ニピトポン・プアンプアぺト/タヌパト・ウィリヤンクラ(タイ)
アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第6シード)対ウン・エンチョン/ロウ・ハンイー(マレーシア)
シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(インド、第2シード)対テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、第5シード)
【女子ダブルス】
ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第1シード)対セリーナ・ピーク/シェリル・セイネン(オランダ、第8シード)
ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、第3シード)対サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール(デンマーク、第5シード)
ティナー・ムラリタラン/パーリー・タン(マレーシア)対フレイヤ・ラブン/アマリー・マージルンド(デンマーク)
リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア、第2シード)対クリステン・ツァイ/レイチェル・ホンデリッチ(カナダ、第7シード)
【混合ダブルス】
チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第1シード)対マシアス・クリスチャンセン/アレキサンドラ・ボイエ(デンマーク)
マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第3シード)対マーク・ラムスフス/イザベル・ハートリッヒ(ドイツ、第7シード)
ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア、第4シード)対トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(フランス、第6シード)
タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、第5シード)対サトウィクサイラジ・ランキレディ/アシュウィニ・ポンナッパ(インド)