U19(19歳未満)日本代表のヨーロッパ遠征第2戦、ドイツジュニアが4~8日、ベルリンで開催され、水津愛美と加藤佑奈・廣上瑠依で女子2種目を制した
今年の大会は、コロナウイルス感染拡大の影響で昨年4種目を制した中国チームが早くに出場取りやめを決めた。さらに開幕直前になって、インドをはじめ各国・地域の選手が多数(男子シングルス17人、女子シングルス17人、男子ダブルス7ペア、女子ダブルス5ペア、混合ダブルス11ペア)棄権する中、実施された

予定通り参戦した日本勢は、女子シングルスで16歳の水津が、ノーシードから、第7、第3、第2シードを破り頂点に立った。準決勝では、前週オランダジュニアインターナショナルの3回戦でファイナルゲーム21-23で競り負けた韓国の17歳イ・ソユイに、きっちり借りを返した

女子ダブルスでは、ともに17歳の加藤・廣上が、日本勢で唯一ベスト4入りしたオランダジュニアの結果を上回り、優勝。初戦から6試合すべてストレート勝ちで、準決勝と決勝では韓国ペアを連破した
U19日本代表はこの大会、ジュニア強化策の一環で本格参戦を始めた2015年以降、4年連続で優勝者を輩出するなど、確固たる地位を築いていた。しかし昨年、参戦再開2年目の中国勢に4種目で優勝され、その座を奪われた。今年は中国勢不在とはいえ、3年ぶりに複数のタイトル奪取に成功した
◆ドイツジュニアにおけるU19日本代表の優勝実績(2015~20年)
15年:混合ダブルス(渡辺勇大・志田千陽)
16年:女子シングルス(仁平菜月)、男子ダブルス(山下恭平・山澤直貴)、女子ダブルス(松山奈未・保原彩夏)、混合ダブルス(山澤直貴・松山奈未)
17年:女子シングルス(水井ひらり)、男子ダブルス(金子真大・久保田友之祐)
18年:混合ダブルス(緑川大輝・齋藤夏)
19年:優勝なし(※最高位は女子シングルス3位タイの高橋美優)
20年:女子シングルス(水津愛美)、女子ダブルス(加藤佑奈・廣上瑠依)
一方、男子2種目は、新たにジュニア選手を担当することになったミスブン・シデク氏率いるマレーシア勢が制した。また、混合ダブルスでは、インドネシアのテゲス・サトリアジ・カヒョ・フトモ/インダ・カヒャ・サリ・ジャミルが、オランダジュニアに次いで2週連続のタイトル獲得となった
準決勝の結果
【男子シングルス】
コク・ジンホン(マレーシア、第3シード)<16-21,21-16,21-17>(デンマーク、第14シード)マグナス・ヨハネセン
(マレーシア、第13シード)<19-21,17-21>アルビ・ウィジャヤ・チャイルラ―(インドネシア)ジャスティン・ホー
【女子シングルス】
(韓国、第3シード)<11-21,14-21>水津愛美(日本)イ・ソユイ
ステファニー・ウィジャジャ(インドネシア、第2シード)<21-16,21-12>(香港)チェン・シンヤン
【男子ダブルス】
(デンマーク、第6シード)<21-17,22-24,12-21>ラーマト・ヒダヤット/ムハンマド・ラヤーン・ヌル・ファディラ(インドネシア)マッズ・べスターゴール/ウィリアム・クライガー・ボー
ムハンマド・ハイカル/ジュナイディ・アリフ(マレーシア)<12-21,21-12,21-15>(韓国)キム・ジェヒョン/ジン・ヨン
【女子ダブルス】
(インドネシア、第1シード)<10-21,17-21>ユ・アヨン/イ・ソユイ(韓国)トライオラ・ナディア/メラニ・ママヒト
加藤佑奈・廣上瑠依(日本)<21-18,21-10>(韓国)ヒ・スジョン/チェ・ヘジン
【混合ダブルス】
(香港、第16シード)<21-12.15-21,18-21>イ・ハクジュ/ユ・アヨン(韓国)コ・シンヘイ/ルイ・ロクロク
テゲス・サトリアジ・カヒョ・フトモ/インダ・カヒャ・サリ・ジャミル(インドネシア、第2シード)<21-17,18-21,21-17>(マレーシア)ムハンマド・ハイカル/ロウ・イーンユアン
決勝の結果
【男子シングルス】コク・ジンホン(マレーシア、第3シード)<21-15,21-15>アルビ・ウィジャヤ・チャイルラ―(インドネシア)
【女子シングルス】ステファニー・ウィジャジャ(インドネシア、第2シード)<21-18,15-21,17-21>水津愛美(日本)
【男子ダブルス】ラーマト・ヒダヤット/ムハンマド・ラヤーン・ヌル・ファディラ(インドネシア)<21-13,18-21,16-21>ムハンマド・ハイカル/ジュナイディ・アリフ(マレーシア)
【女子ダブルス】加藤佑奈・廣上瑠依(日本)<21-13,21-14>ユ・アヨン/イ・ソユイ(韓国)
【混合ダブルス】テゲス・サトリアジ・カヒョ・フトモ/インダ・カヒャ・サリ・ジャミル(インドネシア、第2シード)<6-21,21-16,21-10>イ・ハクジュ/ユ・アヨン(韓国)