香港オープン(SUPER500)は12、13両日で各種目1回戦を終え、日本の女子選手が揃って2回戦に進んだ。中でも山口茜は、8月以降2度目の初戦突破で、年末恒例の大舞台「ワールドツアーファイナル」への出場資格も確定させた

山口は前週、中国・福州オープン(SUPER750)1回戦で不覚を取ったソニア・チア(マレーシア)と2週続けての対戦。ただ今回は、所要時間36分のストレート勝ちで、無難に切り抜けた
7月の上位大会連続優勝の後、調子を崩した山口が8月以降、香港オープンの前までに出場した6大会で2回戦に進出できたのは、フレンチオープン(SUPER750)のみ。この大会を再浮上に向けた足掛かりにしたいところ
同時に山口はこの日(13日)、12月11~15日に中国・広州で開催されるワールドツアーファイナルの女子シングルス出場8枠のうち、奥原希望に次ぐ日本2枠目を確保した。これで日本から、女子2種目の出場資格を自力で獲得した6人(シングルス2人、ダブルス2ペア)が出揃った
日本女子は、山口のほか、唯一のB代表である櫻本絢子・髙畑祐紀子を含む出場全選手が香港オープン初戦を突破した
対照的に男子は、前週、中国・福州オープンを制したシングルスのエース桃田賢斗が大会初日(12日)になって、翌日の1回戦棄権を決めた。さらに西本拳太、常山幹太が敗れ、誰も2回戦に進めなかった
ダブルスでは、福州オープン準優勝の第4シード園田啓悟・嘉村健士が、韓国のチェ・ソルギュ/ソ・スンジェに初めてストレート負け。第3シードのリュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国)に力及ばなかった金子祐樹・井上拓斗とともに、早々に大会を終えた。一方、小林優吾・保木卓朗は、勢いのあるシラグシェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(インド)から逆転勝利を挙げ、遠藤大由・渡辺勇大とともに勝ち残った
この時点で、ワールドツアーファイナル出場資格を確保している日本男子は、桃田と園田・嘉村のみ
日本選手1回戦の結果
【男子シングルス】
(第1シード)<棄権>キダンビ・スリカンス(インド)桃田賢斗
<18-21,21-16,10-21>カシャップ・パルパリ(インド)西本拳太
チョウ・ティエンチェン(台湾、第2シード)<21-5,24-26,21-15>常山幹太
【女子シングルス】
山口茜(第2シード)<21-16,21-16>(マレーシア)ソニア・チア
奥原希望(第4シード)<21-12,11-0棄権>(香港)チュン・ガンイ
高橋沙也加<21-12,21-8>(トルコ※予選繰り上がり)ネスリハン・イイット
大堀彩<21-16,21-17>(スコットランド)カースティ・ギルモア
【男子ダブルス】
(第4シード)<19-21,18-21>チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ(韓国)園田啓悟・嘉村健士
遠藤大由・渡辺勇大(第6シード)<19-21,21-19,21-10>(中国)タン・チアン/ホー・ジティン
(インド)<21-17,16-21,17-21>小林優吾・保木卓朗シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ
リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第3シード)<21-11,21-5>金子祐樹・井上拓斗
アデ・ユスフ・サントソ/ワヒュ・ナヤカ・アルヤ・パンカルヤニラ(インドネシア)<6-21,21-19,21-19>(※予選繰り上がり)古賀輝・齋藤太一
【女子ダブルス】
永原和可那・松本麻佑(第1シード)<11-5棄権>(タイ)ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン
福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-14,21-14>(香港※予選繰り上がり)ユエン・シンイン/ウン・ツーヤウ
高橋礼華・松友美佐紀(第4シード)<21-14,21-14>(台湾※予選繰り上がり)チェン・チヤ/リー・チーチェン
(インドネシア)<10-21,13-21>櫻本絢子・髙畑祐紀子リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス
【混合ダブルス】
渡辺勇大・東野有紗(第4シード)<21-9,21-9>(香港※予選勝ち上がり)ユン・ミンノク/ウン・ツーヤウ
(インドネシア)<20-22,18-21>保木卓朗・永原和可那タントウィ・アーマド/ウィニー・オクタビナ・カンドウ
金子祐樹・松友美佐紀<21-16,21-13>(韓国※予選勝ち上がり)チェ・ソルギュ/シン・スンチャン
権藤公平・栗原文音(※予選繰り上がり)<21-19,15-21,21-19>(カナダ※予選繰り上がり)ジョシュア・ハルバート・ユー/ジョセフィン・ウ
日本選手2回戦の対戦カード
【男子シングルス】
なし(全員敗退)
【女子シングルス】
山口茜(第2シード)対大堀彩
奥原希望(第4シード)対ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ)
チェン・ユーフェイ(中国、第3シード)対高橋沙也加
【男子ダブルス】
遠藤大由・渡辺勇大(第6シード)対ツァン・ナン/オウ・シュエンイ(中国※予選勝ち上がり)
リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第3シード)対小林優吾・保木卓朗
【女子ダブルス】
永原和可那・松本麻佑(第1シード)対サプシリー・テラッタナチャイ/プティッタ・スパジラクン(タイ)
福島由紀・廣田彩花(第2シード)対チョン・ギョンウン/ペク・ハナ(韓国)
高橋礼華・松友美佐紀(第4シード)対セリーナ・ピーク/シェリル・セイネン(オランダ)
チャン・イエナ/キム・ヘリン(韓国)対櫻本絢子・髙畑祐紀子
【混合ダブルス】
渡辺勇大・東野有紗(第4シード)対サトウィクサイラジ・ランキレディ/アシュウィニ・ポンナッパ(インド)
ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第5シード)対保木卓朗・永原和可那
プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第7シード)対金子祐樹・松友美佐紀
ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア)対権藤公平・栗原文音(※予選繰り上がり)