Day 6 of WC : Yugo/Takuro added to list of finalists

世界選手権6日目、各種目の準決勝が行われ、過去にファイナリストの実績がある日本選手6人に加え、男子ダブルスで小林優吾・保木卓朗がディフェンディングチャンピオンを倒し、初の決勝進出を決めた

Takuro / Yugo made the final by defeating World no.2 and the defending champion LIU / LI of China ~photo courtesy of SportsPix360

アンダードッグとして臨んだこの日の試合、保木・小林は、昨年のこの大会、2回戦で敗れていた、連覇を狙う中国のエースペア、リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイに真っ向から挑んだ

第1ゲーム、前半はリードを許すが、中盤以降最少リードを保ったまま奪う。第2ゲームは序盤に9連続得点を決め10-2と抜け出すと、その後も主導権を渡さず走り続け、終わってみれば、途中4点(16-12)まで詰まった点差も8点(21-13)に戻して勝利した

試合後、勝てた喜びと同時に、決勝も勝って、この種目では日本で誰も取れていない金メダルの獲得、さらにランキング上昇への意欲を示した2人。最終日に待ち受けるのは、準決勝もうひと試合で同国対決を制したベテラン、ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン。ペアとしては、優勝した2013年、15年に続く3度目の世界選手権決勝進出で、今大会、インドネシアにとって唯一の金メダルを狙う

Two former champions Nozomi and Ratchanok met in the semifinals. Nozomi won and advanced to World’s final again

女子シングルスでは、2017年優勝の奥原希望が、13年女王ラッチャノク・インタノン(タイ)をファイナルゲーム21-15で振り切り、2年ぶりに決勝のコートに立つ権利を得た

ジュニア時代からこれまで何度も対戦している同じ歳の2人だが、世界選手権で顔を合わせるのは、これが初めて。第1ゲームは、奥原17-12リードの場面から、9連続得点を決めたラッチャノクが奪う。第2ゲームももつれる展開で、奥原は中盤リードしたところ(14-11)から、再びラッチャノクの連続得点を許し逆転(14-16)される。しかし今度は踏みとどまり、再逆転。試合をふりだしに戻す。ファイナルゲームは、疲れと焦りからスピードと精度の落ちたラッチャノクを奥原が徐々に引き離し、最後は3連続得点で試合を決めた

ラッチャノクは敗因について、第2ゲーム以降、ラリーの途中で決め急ぎ、簡単なミスをして点数を与えてしまった。奥原があらゆるショットを返してきたことが、プレッシャーとなった、と説明した

奥原の決勝の相手は、2年前と同じプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド)。この日は、シャトルコントロールに苦しむ中国のエース、チェン・ユーフェイからストレート勝ちを収め、3年連続の決勝進出。17年は奥原、18年はカロリナ・マリン(スペイン)に敗れ、届かなかった世界チャンピオンの称号を「3度目の正直」で獲りにくる

Kento reached the final without losing single game ~photo courtesy of SportsPix360

男子シングルスでは、第1シードの桃田賢斗がB.サイ・プラニース(インド)を翻弄。精度の高い球回しで相手に思い通りのプレーをさせず、快勝した

これで、世界選手権2年連続の決勝進出。今年はここまで、1ゲームも落とさずにきている

もうひとつの山から桃田の相手に名乗りを上げたのは、全種目通じてメダルを確保した唯一の非アジア選手、アナース・アントンセン。桃田同様、ここまですべてストレート勝ちだ。当初、メダル獲得を今大会の目標に掲げていたデンマークの22歳は、そのひとつ先、決勝に進んだ感想を聞かれ、「競技を初めたころから夢見ていたこと。アメージング」と表現。桃田に挑む決勝については、プレッシャーはない、と明言した

アントンセンは前回南京大会、優勝した桃田から唯一、1ゲーム奪った選手。1月のインドネシアマスターズ(SUPER500)では決勝で桃田と対戦し、初白星を挙げている。最近では、プレーに安定感が増してきており、好調な桃田にとっても、決して侮れない相手だ

女子ダブルスは、前年優勝の永原和可那・松本麻佑、準優勝の福島由紀・廣田彩花が揃ってストレート勝ち。決勝は、2年続けて同一カードとなった

Three times in a row, Yuki / Sayaka became the finalist ~photo courtesy of SportsPix360

とりわけ、17年グラスゴー大会、18年南京大会に次ぐ3年連続の決勝進出を果たした福島・廣田は、ファイナルゲーム18-13とリードしながら逆転負けを喫した前回敗戦の雪辱を期す。勝ち急いでしまった前回の反省を踏まえ、今回は、目の前の1点にこだわりながら21点到達を目指す構えを示している

一方の永原・松本、日本4番手での初出場で注目されない中、勢いに乗って初優勝を遂げた前回とは異なり、日本のみならず世界の1番手、第1シードとして臨む今回、再び頂点に立てるか。世界選手権後も見据え、真価が問われる大事な一戦となる

混合ダブルスの渡辺勇大・東野有紗は、かねて強さを認める第1シードの中国ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオンにこの日は圧倒され、ストレート負け。決勝には進めず、銅メダルが確定した。ただ、この種目、日本勢史上初のメダル獲得は、2018年に遂げた全英オープン(SUPER1000)優勝に次ぐ快挙で、日本の混合ダブルスをさらに一歩、前進させた

準決勝もうひと試合は、直近のジャパンオープン(SUPER750)を制するなど、4月以降好調を持続してきた第2シード、ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン優位と見られ、中国ペア同士の決勝を予想する向きが多かった。しかし、デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイがこれに待ったをかけ、この日、男女シングルスで果たせなかったタイ勢の決勝進出を、唯一成し遂げてみせた

中国勢の決勝進出も、混合ダブルスのツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオンのみとなっている

6日目(準決勝)の結果

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)<21-13,21-8>B.サイ・プラニース(インド、第16シード)

アナース・アントンセン(デンマーク、第5シード)<21-15,21-10>カンタポン・ワンチャロン(タイ、第12シード)

【女子シングルス】

奥原希望(第3シード)<11-21,21-18,21-15>ラッチャノク・インタノン(タイ、第7シード)

チェン・ユーフェイ(中国、第4シード)<7-21,14-21>プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第5シード)

【男子ダブルス】

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第4シード)<21-16,15-21,21-10>ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第7シード)

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第2シード)<19-21,13-21>小林優吾・保木卓朗(第12シード)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)<21-12,21-19>グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-11,21-17>リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第7シード)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-11,21-15>渡辺勇大・東野有紗(第3シード)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<16-21,16-21>デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第4シード)

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7日目(決勝)の対戦カード

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)対アナース・アントンセン(デンマーク、第5シード)

【女子シングルス】

奥原希望(第3シード)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第5シード)

【男子ダブルス】

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第4シード)対小林優吾・保木卓朗(第12シード)

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)対福島由紀・廣田彩花(第2シード)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第4シード)

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