Kento,Akane steal titles from China, Hiroyuki/Yuta overpowers no.1

アジア選手権決勝、自国で4種目制覇を狙った中国から、桃田賢斗山口茜がタイトルを奪った。また遠藤大由・渡辺勇大は、準々決勝の世界チャンピオンに続き、決勝では世界ランク1位を破って、この種目、日本ペアとして史上初めて頂点に立った

男子シングルス決勝は、昨年の世界選手権、ワールドツアーファイナルと同じカードとなった。桃田は直近のツアーファイナルで敗れているシー・ユーチ相手に第1ゲームを落とすが、第2ゲームに入るとじわじわ追い込んでいき、ファイナルゲームは疲れの見える中国1番手を大きく引き離して勝利。アジア選手権2連覇を達成した

女子シングルスは、前日、中国のエース、チェン・ユーフェイを退けた山口が、2番手ホー・ビンジャオを圧倒。アウェーの環境ながら相手応援が静まり返るほどの力の差を見せ、ストレート勝ち。初めて決勝に進み、オープニングゲームを奪いながらタイ・ツーインに逆転負けを喫した17年に逃したタイトルを、ようやく手にした

男子ダブルスでは、遠藤・渡辺が名実ともに現在、世界トップに君臨するマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョを相手にしながら、鉄壁なレーシーブを披露。徐々に世界1位から戦意を奪っていき、とりわけ第2ゲームはわずか3点しか与えず快勝した

アジア選手権の男子ダブルスで日本勢はこれまで、◆2011年平田典靖・橋本博且◆12年早川賢一・遠藤大由◆18年園田啓悟・嘉村健士――と、当時のエースペアが決勝までは進むが、いずれもタイトル奪取には至っていなかった。遠藤・渡辺は今回、初めてこの壁を破る快挙を遂げた

女子ダブルスは、2週前のシンガポールオープン(SUPER500)で今シーズ初優勝を遂げた永原和可那・松本麻佑が2つ目の優勝を目指し決勝に臨んだ。オープニングゲームを奪ったものの、徐々にチェン・チンチェン/ジア・イーファンの攻撃に押し込まれる場面が増え、第2ゲームを落とす。ファイナルゲームも競り合いには持ち込んだが、わずかに及ばず敗れた

初めての出場で、高橋・松友(2016、17年)、福島・廣田(18年)が先に手にしているアジアのタイトル獲りを狙ったが、「壁は薄くなかった」

日本選手不在の混合ダブルス決勝は、準々決勝で第3シードの渡辺・東野有紗から棄権勝ち、準決勝では第1シードのツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオンから初白星を挙げた中国3番手ホー・ジティン/ドゥ・ユエを、第2シードのワン・イーリュ/ホワン・ドンピンが振り切った

決勝の結果

【男子シングルス】桃田賢斗(第1シード)<12-21,21-18,21-8>シー・ユーチ(中国、第2シード)

【女子シングルス】山口茜(第3シード)<21-19,21-9>ホー・ビンジャオ(中国、第5シード)

【男子ダブルス】マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<18-21,3-21>遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)

【女子ダブルス】永原和可那・松本麻佑(第3シード)<21-19,14-21,19-21>チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)

【混合ダブルス】ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<21-11,13-21,23-21>ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国)

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各種目のメダリスト

【男子シングルス】

金メダル: 桃田賢斗(第1シード※2連覇)

銀メダル: シー・ユーチ(中国、第2シード)

銅メダル: チョウ・ティエンチェン(台湾、第3シード)、グエン・ティエンミン(ベトナム)

【女子シングルス】

金メダル: 山口茜(第3シード※日本女子シングルス史上初)

銀メダル: ホー・ビンジャオ(中国、第4シード)

銅メダル: チェン・ユーフェイ(中国、第1シード)、ツァイ・ヤンヤン(中国)

【男子ダブルス】

金メダル: 遠藤大由・渡辺勇大(第5シード※日本男子ダブルス史上初)

銀メダル: マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)

銅メダル: 園田啓悟・嘉村健士(第3シード※昨年銀メダル)、キム・ウォンホ/カン・ミンヒョク(韓国)

【女子ダブルス】

金メダル: チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)

銀メダル: 永原和可那・松本麻佑(第3シード)

銅メダル: 福島由紀・廣田彩花(第1シード)、リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス(インドネシア)

【混合ダブルス】

金メダル: ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)

銀メダル: ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国)

銅メダル: ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)、 デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第4シード)

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