インドオープン(SUPER500)が3月26~31日に開催され、ラッチャノク・インタノン(タイ)とビクター・アクセルセン(デンマーク)がそれぞれ3度目、2度目の栄冠を手にし、今シーズンの好調をあらためて印象付けた

上位大会アジア3連戦の初戦とあって、日本をはじめとする主要国・地域のトップが、1つ格付けの高い次週開催のマレーシアオープン(SUPER750)を見据えエントリーを見送った。そんな中、世界ランク8位のラッチャノクは、準決勝で中国3番手(世界13位)、決勝で中国2番手(世界7位)を破り、優勝した
インドオープンのタイトル獲得は2013、16年に次いで3度目で、3年ごとに優勝していることになる
世界ランク上位陣の主戦場の1つに位置付けられる「SUPER500」は、今シーズンこれまでに全7大会中3つを消化。ラッチャノクはこのうち、1月のマレーシアマスターズに次いで2つ目を制した
男子シングルスは、世界4位のアクセルセンが同7位キダンビ・スリカンス(インド)を決勝で破り、2年ぶり2度目の優勝を遂げた。デンマーク25歳のエースは今シーズン、出場したワールドツアー5大会で、◆優勝2回◆準優勝1回◆ベスト4が2回――と、結果が安定している
一方、自国開催の大会で4年ぶり2度目の優勝を狙ったスリカンスだったが、果たせず、今シーズン初のタイトル獲得も次回以降に持ち越しとなった。同じくタイトル奪取を期待された女子シングルス2017年優勝のプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥは、準決勝で敗れ、姿を消した
男子ダブルスは、昨年末のチェン・フンリン代表引退に伴い今シーズンからペアを組み始めたリー・ヤン/ワン・チリン(台湾)が、「SUPER500」を初制覇した。このペアは五輪レースのスタート前に世界ランキングを上げるため、2月19日のスペインマスターズ(SUPER300)から休みなしで連戦中で、インドオープンは6週目。続けて7週目、マレーシアオープン(SUPER750)に出場予定だ
女子ダブルスと混合ダブルスは、ともに第1シードのグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア)、ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国)が順当勝ちで今シーズン初優勝。世界ランク上位が揃うマレーシアオープンに向け、弾みをつけた
準決勝(30日)の結果
【男子シングルス】
キダンビ・スリカンス(インド、第3シード)<16-21,21-14,21-19>(中国)ホワン・ユーシアン
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第2シード)<21-11,21-17>(インド)カシャップ・パルパリ
【女子シングルス】
ラッチャノク・インタノン(タイ、第4シード)<21-15,19-21,21-18>(中国、第7シード)ハン・ユエ
(インド、第2シード)<21-23,18-21プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ>ホー・ビンジャオ(中国、第3シード)
【男子ダブルス】
(デンマーク、第1シード)<12-21,18-21>リー・ヤン/ワン・チリン(台湾)アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン
(インド、第6シード)<12-21,17-21>リッキー・カランダスワルディ/アンガ・プラタマ(インドネシア)B.スミース・レディ/マヌ・アトリ
【女子ダブルス】
グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第1シード)<21-9.19-21,21-5>(インドネシア)デラ・デスティアラ・ハリス/タニア・オクタビアニ・クスマー
(タイ、第2シード)<21-18,19-21,19-21>リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア、第3シード)ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン
【混合ダブルス】
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第1シード)<21-13,21-16>(インドネシア、第4シード)ハフィズ・ファイザル/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャ
プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第5シード)<21-9,23-21>(台湾)リー・ヤン/ヤン・チントゥン
決勝(31日)の結果
【男子シングルス】ビクター・アクセルセン(デンマーク、第2シード)<21-7,22-20>キダンビ・スリカンス(インド、第3シード)
【女子シングルス】ホー・ビンジャオ(中国、第3シード)<15-21,14-21>ラッチャノク・インタノン(タイ、第4シード)
【男子ダブルス】リー・ヤン/ワン・チリン(台湾)<21-14,21-14>リッキー・カランダスワルディ/アンガ・プラタマ(インドネシア)
【女子ダブルス】グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第1シード)<21-11,25-23>リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア、第3シード)
【混合ダブルス】ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第1シード)<21-13,21-11>プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第5シード)