デンマークオープン(SUPER750)準決勝、桃田賢斗と園田啓悟・嘉村健士が勝ち、日本男子では40年ぶりとなる優勝に王手をかけた。女子は、福島由紀・廣田彩花と米元小春・田中志穂がそろって決勝に進み、2年ぶりのタイトル獲得が確定した

この日は10 試合すべて、世界ランク上位者の順当勝ちで波乱なし。日本勢は、男子シングルス世界1位の桃田が、大会連覇を狙うインドのスリカンス・キダンビに危なげなく勝利し、デンマークオープンでは、4回目(2013、14、15、18年)の出場にして初めて、最終日に残った

男子ダブルス世界4位の園田・嘉村は2年ぶりにリオデジャネイロ五輪銅メダリスト、イングランドのクリス・ラングリッジ/マーカス・エリスと対戦。男子ダブルスらしいスピード感ある白熱した試合を見せ観客を沸かせた上で、ストレート勝ち。今シーズン通算5度目の決勝に進んだ
大会の格付けは今とは大きく異なるが、デンマークオープンで日本の男子選手が最後に優勝したのは、1978年の飯野佳孝・土田証雄。桃田と園田・嘉村はこれに続く、40年ぶりのタイトル奪取に挑む
一方、女子は、ダブルス準決勝に臨んだ福島・廣田、米元・田中がそろって勝ったことで、最終日を待たずに、2016年の山口茜、高橋礼華・松友美佐紀以来、2年ぶりの日本女子による優勝が確定した
ファイナリストとなった両ペアはこの日、世界1位の福島・廣田が現時点で日本勢にとって最強のライバルのひとつ、インドネシアのグレイシア・ポリー/アプリ・アニラハユ、世界6位の米元・田中が今大会2回戦でディフェンディングチャンピオンの高橋・松友を降した韓国コン・ヒヨン/キム・ヘジョンに、ともにストレート勝ち。日本ダブルス陣の強さをあらためて示した
日本勢不在の2種目、女子シングルスと混合ダブルスでは、波乱の続いた今大会にあって、揺るぎない強さを見せる台湾タイ・ツーインと中国ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオンが、第1シードから順当に決勝進出。大会最終日にはそれぞれノーシードから勝ち上がった、インドのサイナ・ネワル、タイのデチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイを迎え撃つ
準決勝の結果
【男子シングルス】
チョウ・ティエンチェン(台湾、第4シード)<19-21,21-11,21-12>(デンマーク)アナース・アントンセン
桃田賢斗(第2シード)<21-16,21-12>(インド、第7シード)キダンビ・スリカンス
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<21-14,21-12>(中国、第7シード)ホー・ビンジャオ
サイナ・ネワル(インド)<21-11,21-12>(インドネシア)グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<21-18,24-22>(インドネシア)ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン
園田啓悟・嘉村健士(第4シード)<21-17,21-19>(イングランド)クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第1シード)<21-13,21-16>(インドネシア、第3シード)グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ
米元小春・田中志穂(第5シード)<21-12,21-14>’(韓国)コン・ヒヨン/キム・ヘジョン
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-11,19-21,21-17>(インドネシア、第3シード)タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル
デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ)<21-16,17-21,21-16>(韓国)ソ・スンジェ/チェ・ユジョン
決勝の対戦カード
【男子シングルス】桃田賢斗(第2シード)対チョウ・ティエンチェン(台湾、第4シード)
【女子シングルス】タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対サイナ・ネワル(インド)
【男子ダブルス】マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対園田啓悟・嘉村健士(第4シード)
【女子ダブルス】福島由紀・廣田彩花(第1シード)対米元小春・田中志穂(第5シード)
【混合ダブルス】ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ)