
中国オープン準決勝、高橋礼華・松友美佐紀組が、今週更新の世界ランキングで順位を逆転されたインドネシアのライバルとの競り合いに勝利。決勝で、世界選手権覇者の永原和可那・松本麻佑組と「SUPER1000」のタイトルを争う
世界バドミントン連盟(BWF)が20日に更新した世界ランキングで4位に下げた高橋・松友組はオープニングゲームを先取するが、入れ替わりに3位に上がったグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ組に第2ゲームを奪い返される。突入したファイナルゲーム、中盤15-10とリードを広げるが、ここから6連続失点で逆転を許してしまう。それでも、直後に6連続得点を決め返し、大味な展開ながら、しっかり勝利を引き寄せた
準決勝もうひと試合は、永原・松本組がブルガリアのストエバ姉妹にストレート勝ち。決勝は、同国対決ながら、「五輪金メダリスト対世界チャンピオン」の好カードに。今シーズン、インドネシアオープン(SUPER1000)準優勝、世界選手権優勝と、上位大会で実力を開花させた永原・松本組を実績・経験で勝る高橋・松友組が止められるか、が焦点となる。国際舞台での通算対戦成績は、永原・松本組の3勝1敗
男子シングルスは、世界ランクを自己最高タイの2位に戻したばかりの桃田賢斗が、今大会と同じく中国で開催された世界選手権の決勝での敗北の雪辱を狙った第2シードのシー・ユーチを返り討ち。優勝を飾ったジャパンオープンからここまで9試合すべてストレート勝ちで、2週連続となる決勝進出を果たした
優勝を争うのは、リン・ダン、ビクター・アクセルセン、チェン・ロン、チョウ・ティエンチェンと世界ランク上位選手ばかりを続けて倒し、勝ち上がったアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)。桃田にとっては、優勝も期待された8月アジア大会(個人戦)で、メダル獲得はおろかベスト8入りを阻まれた相手。覚醒した感のある年下のライバル、ギンティンを押し返せるか
一方、女子シングルスの日本勢2人、山口茜と奥原希望は、ジャパンオープンで敗北を喫した相手との再戦に挑んだが、ともに敗れ、決勝進出を逃した
日本勢不在の種目では、男子ダブルス世界ランク1位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(インドネシア)が、中国の伏兵、世界23位のツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ組に敗れ、中国オープン3連覇達成の道を断たれた
混合ダブルスでは、準々決勝で渡辺勇大・東野有紗組を止めた第5シードのツァン・ナン/リ・インフェイ組(中国)が第2シードのワン・イーリュ/ホワン・ドンピン組(中国)に勝って、決勝で第1シードのツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン組(中国)の連覇と2週連続優勝を止めにかかる
準決勝の結果
【男子シングルス】
(台湾、第5シード)<21-12,17-21,15-21>アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)チョウ・ティエンチェン
(中国、第2シード)<10-21,17-21>桃田賢斗(第3シード)シー・ユーチ
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)<15-21,21-12,21-13>(第8シード)奥原希望
(第2シード)<14-21,21-15,14-21>チェン・ユーフェイ(中国、第5シード)山口茜
【男子ダブルス】
(インドネシア、第1シード)<19-21,21-11,17-21>ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国)マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ
アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第8シード)<21-13,21-19>(台湾)チェン・フンリン/ワン・チリン
【女子ダブルス】
永原和可那・松本麻佑(第8シード)<21-16,21-12>(ブルガリア)ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)<21-17,12-21,21-16>(インドネシア、第4シード)グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-19,21-15>(香港、第4シード)タン・チュンマン/ツェ・インシュー
(中国、第2シード)<10-21,21-19,14-21>ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン
決勝の対戦カード
【男子シングルス】桃田賢斗(第3シード)対アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)
【女子シングルス】チェン・ユーフェイ(中国、第5シード)対カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)
【男子ダブルス】アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第8シード)対ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国)
【女子ダブルス】高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)対永原和可那・松本麻佑(第8シード)
【混合ダブルス】ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)