
中國オープン準々決勝、世界ランク1位と世界チャンピオンによる同国対決が行われた女子ダブルス、永原和可那・松本麻佑組が勝ち、五輪チャンピオンの高橋礼華・松友美佐紀組とともに準決勝に進んだ
8月の世界選手権・南京大会決勝の再戦となったこの試合、永原・松本組は第1ゲーム、20-15と大きくリードしながら、福島由紀・廣田彩花組に逆転を許し、落とす。先にマッチポイントを握られながらひっくり返した世界選手権決勝のファイナルゲームと逆の展開で、嫌な流れになる。ところが、何事もなかったかのように、続く第2ゲーム、第3ゲームと、ジャパンオープン優勝ペアに一度もリードを譲ることなく、勝ちをつかんでみせた。これで、両ペアの国際大会での対戦成績は、永原・松本組の2勝3敗となった
この種目の準々決勝にはほかに、日本から2ペアが臨んだが、高橋・松友組は勝利。米元小春・田中志穂組は敗退と、明暗が分かれた
また、ノーシードのブルガリア、ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ組が、ディフェンディングチャンピオンでもある第3シード、チェン・チンチェン/ジア・イーファン組(中国)に初めて勝利。前週ジャパンオープンの結果(ベスト8)を上回り、好調を維持している
日本のシングルス勢、桃田賢斗、山口茜、奥原希望はこの日、揃って勝ち、ベスト4に入った。このうち桃田は、第7シードのキダンビ・スリカンス(インド)を寄せ付けず、その強さを際立たせた。また、山口と奥原は準決勝でそれぞれ、前週ジャパンオープンで敗れた、チェン・ユーフェイ(中国)、カロリナ・マリン(スペイン)との再戦に挑む
男子シングルスでは、アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)の快進撃が止まらない。1回戦リン・ダン(中国)、2回戦ビクター・アクセルセン(デンマーク)に続き、この日はチェン・ロン(中国)を逆転で仕留め、世界選手権タイトルホルダーを連破している
一方、前日、世界選手権を2度(2013、17年)制している第3シードのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組を破る快挙を遂げた混合ダブルスの渡辺勇大・東野有紗組は、第5シードのツァン・ナン/リ・インフェイ組(中国)に敗れ、ジャパンオープンに次ぐ2週連続の準決勝進出を逃した
日本勢が初戦ですべて姿を消した男子ダブルスでは、第1シードのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(インドネシア)が順当に勝ち進んだ。対照的に第2シードのリュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ組(中国)は、アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン組(デンマーク)の前に屈し、自国でベスト4に届かず大会を終えた
準々決勝の結果
【男子シングルス】
(中国、第6シード)<21-18,20-22,16-21>アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)チェン・ロン
(韓国、第4シード)<17-21,14-21>チョウ・ティエンチェン(台湾、第5シード)ソン・ワンホ
桃田賢斗(第3シード)<21-9,21-11>(インド、第7シード)キダンビ・スリカンス
シー・ユーチ(中国、第2シード)<21-17,21-15>(香港、第8シード)ウン・カロン
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)<21-10,24-22>(中国)ガオ・ファンジエ
奥原希望(第8シード)<21-15,19-21,21-12>(インドネシア)グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン
(第3シード)<11-21,21-11,15-21>チェン・ユーフェイ(中国、第5シード)プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ
山口茜(第2シード)<21-19,21-16>(中国、第7シード)ホー・ビンジャオ
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<21-13,21-12>(インドネシア)アンガ・プラタマ/リッキー・カランダスワルディ
ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国)<21-16,21-18>(中国)ワン・イーリュ/ホワン・カイシアン
チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾)<19-21,21-12,22-20>(中国)タン・チアン/ホー・ジティン
(中国、第2シード)<12-21,13-21>アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第8シード)リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ
【女子ダブルス】
(第1シード)<22-20,16-21,15-21>永原和可那・松本麻佑(第8シード)福島由紀・廣田彩花
(中国、第3シード)<19-21,21-16,19-21>ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ(ブルガリア)チェン・チンチェン/ジア・イーファン
グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第4シード)<21-19,21-16>(第5シード)米元小春・田中志穂
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)<16-21,21-14,21-15>(デンマーク)サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<17-21,21-14,21-19>(タイ)デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ
タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第4シード)<21-15,21-11>(インドネシア)リッキー・カランダスワルディ/デビー・スサント
ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)<21-18,21-13>渡辺勇大・東野有紗
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<24-22,13-21,28-26>(デンマーク、第6シード)マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン
準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
チョウ・ティエンチェン(台湾、第5シード)対アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)
シー・ユーチ(中国、第2シード)対桃田賢斗(第3シード)
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)対奥原希望(第8シード)
山口茜(第2シード)対チェン・ユーフェイ(中国、第5シード)
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国)
アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第8シード)対チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾)
【女子ダブルス】
永原和可那・松本麻佑(第8シード)対ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ(ブルガリア)
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)対グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第4シード)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第4シード)
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)