
中国オープン2回戦、混合ダブルスの渡辺勇大・東野有紗組が、五輪と世界選手権を制している強豪タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組から初白星を挙げ、ベスト8に残った
渡辺・東野組はこれまでも、世界ランク1位のツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン組(中国)をはじめ、トップペアを倒す大物食いを何度も演じてきたが、今回は2度目の対戦で、2016年リオデジャネイロ五輪金メダル、17年世界選手権優勝のアーマド/ナッチル組(インドネシア)を破った
アーマド/ナッチル組には、歴代の日本代表ペア、数野健太・栗原文音、早川賢一・松友美佐紀、池田信太郎・潮田玲子は一度も勝てていない
東野選手は先ごろ、BadPaL に対し、アーマドやノバ・ウィディアントと数々のタイトルを手にしてきた混合ダブルスのスペシャリスト、ナッチル選手から学びたい意向を示していた
33歳のナッチルは、世界選手権を欠場して悲願の金メダルを目指したアジア競技大会を銅メダルで終えた後、ジャパンオープンへの出場を取りやめ今大会に臨んだが、2回戦敗退となった。この後も上位大会への出場を続けるが、スポンサー契約の切れる年末をめどに第一線から退く見通し。一方、31歳のアーマドは、下位大会でウィニー・オクタビナ・カンドウと組むなど、並行して若手とのペアリングも模索していく
日本勢はほかに、男子シングルス1人、女子シングルス2人、女子ダブルス4ペアが順当に勝ち、準々決勝に進んだ
海外勢では、男子シングルス第1シードのビクター・アクセルセン(デンマーク)が、アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)にストレート負けする波乱。ギンティンは今大会、リン・ダン(中国)、アクセルセンを連破する好調ぶりで、第2~7シードがずらりと並んだベスト8の一角に割りいった
女子シングルスでもインドネシア勢が奮起。19歳のグレゴリア・マリスカ・トゥンジュンは、1回戦で第4シードのラッチャノク・インタノンを降したツァン・ベイウェン(アメリカ)に勝利し、ノーシードながら準々決勝に進み、奥原希望に挑戦する
日本選手2回戦の結果
【男子シングルス】
桃田賢斗(第3シード)<21-9,21-9>西本拳太
【女子シングルス】
山口茜(第2シード)<18-21,21-14,21-17>大堀彩
奥原希望(第8シード)<21-9,22-20>(タイ)ポーンパウィー・チョチュウォン
カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)<21-16,14-21,21-9>高橋沙也加
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第1シード)<21-7,21-12>(中国)フェン・シュエイン/ドン・ウェンジン
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)<19-21,21-13,21-13>(インドネシア)リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス
米元小春・田中志穂(第5シード)<22-20,15-21,21-14>(中国)ツェン・ユー/ツァオ・トンウェイ
永原和可那・松本麻佑(第8シード)<21-14,21-19>(韓国)キム・ソヨン/コン・ヒヨン
【混合ダブルス】
(インドネシア、第3シード)<12-21,21-14,12-21>渡辺勇大・東野有紗タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル
準々決勝の対戦カード
【男子シングルス】
チェン・ロン(中国、第6シード)対アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)
ソン・ワンホ(韓国、第4シード)対チョウ・ティエンチェン(台湾、第5シード)
桃田賢斗(第3シード)対キダンビ・スリカンス(インド、第7シード)
シー・ユーチ(中国、第2シード)対ウン・カロン(香港、第8シード)
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)対ガオ・ファンジエ(中国)
奥原希望(第8シード)対グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(第3シード)対チェン・ユーフェイ(中国、第5シード)
山口茜(第2シード)対ホー・ビンジャオ(中国、第7シード)
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対アンガ・プラタマ/リッキー・カランダスワルディ(インドネシア)
ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国)対ワン・イーリュ/ホワン・カイシアン(中国)
チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾)対タン・チアン/ホー・ジティン(中国)
リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第2シード)対アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第8シード)
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第1シード)対永原和可那・松本麻佑(第8シード)
チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第3シード)対ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ(ブルガリア)
グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第4シード)対米元小春・田中志穂(第5シード)
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)対サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール(デンマーク)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ)
タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第4シード)対リッキー・カランダスワルディ/デビー・スサント(インドネシア)
渡辺勇大・東野有紗対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、第5シード)
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、第6シード)