Fair chance of regaining medal in Thomas, lifting cup in Uber

from 20 to 27 May

男女別の国・地域別対抗戦トマス・ユーバー杯一次リーグの組み分け抽選会が22日、タイ・バンコクで行われ、日本男子は前回2016年、4大会ぶりに逃したメダルの奪還に向け、一次リーグ敗退もあり得るが1位通過も狙える、極めて公平なチャンスを得た

2月22日付世界ランキングに基づくチームランキング(=シングルス上位3人とダブルス上位2ペアの合計ポイント)が、中国、デンマーク、インドネシア、台湾に続く5位だった日本男子は、第1~4シードから漏れ2巡目の第5~8シードとなり、抽選の結果、4位台湾が先導する【C組】に、10位香港、12位ドイツとともに入った

この4チームの中で、自力で出場権を獲得したのはヨーロッパ団体選手権でベスト4入りしたドイツのみ

台湾は、2月にマレーシア・アロースターで開催されたトマス杯予選を兼ねたアジア団体選手権前のチームランクが4位(※アジア3位)で、5大陸予選終了後の世界ランク順でトマス杯出場資格を得られることが確実になったため、エースのチョウ・ティエンチェン選手の出場は必要なしと判断。同時期に行われたマレーシアのプロリーグに参戦することを認めた。その結果、アジア団体は一次リーグ敗退に終わった。日本も同5位(※アジア4位)で出場資格はほぼ確保できていたが、あえてフルメンバーでアジア団体に臨み、準々決勝でインドネシアに敗れ、自力での出場権獲得の条件であるベスト4には届かなかった

一方、10位(※アジア8位)だった香港はアジア団体ベスト4に入らなければ出場できない後のない状況で、2月はフルメンバーで一発勝負に挑んだ。しかし準々決勝で中国に敗れ、道を断たれた。ただその後、世界バドミントン連盟(BWF)が出場権を得た16チームに対し実施した出場意思確認の過程で、財政状況が厳しい中、4月に開催される4年に1度の英連邦に属する国・地域の総合競技大会「コモンウェルスゲームス」に出場するイングランドが辞退を表明。組み分け抽選会の直前になって、繰り上げで出場資格が舞い込んだ(3月20日にBWF発表)

チームランキングを構成する上位選手(2複3単)を基に各チームの戦力を分析すると、まずドイツは、2017年世界選手権を最後に国家代表から退いたかつてのエース、マーク・ツイブラー選手を呼び戻して(※同選手も引退時、団体戦には出場する可能性を示唆していた)ヨーロッパ団体選手権を戦い、ベスト4に入った。ただ総合力ではアジア3チームを下回る

台湾は、エースのチョウ・ティエンチェン選手(世界8位)を頭に、◆ワン・ツーウェイ選手(13位)◆スー・ジェンハオ選手(27位)◆チェン・フンリン/ワン・チリン組(世界7位)◆リー・ジェフエイ/リー・ヤン組(世界8位)――と、全体的にバランスのとれたチーム。とりわけ、最近はダブルス陣の躍進が著しく、3、4番手まで含め「勝てる」布陣になっている

香港は、◆ウン・カロン選手(世界9位)◆ウォン・ウィンキ選手(世界16位)◆フ・ユン選手(世界36位)――とシングルス陣の並びは、台湾、日本とさほど変わらない。ただダブルス陣は、◆タン・チュンマン/オール・チンチュン組(世界35位)◆リー・チュンヘイ/ロウ・チュクヒム組(世界49位)――で、混合ダブルスで躍進を果たしたタン・チュンマン、リー・チュンヘイ両選手の力は侮れないが、男子ダブルスで見れば、台湾、日本に比べその力は劣る

日本は、◆西本拳太(世界14位)◆坂井一将(世界19位)◆桃田賢斗(世界26位)◆園田啓悟・嘉村健士(世界5位)◆金子祐樹・井上拓斗(世界9位)――と、現状、世界ランク1ケタがいない第1シングルスで台湾、香港に少し後れをとるほかは、互角またはそれ以上の力を有する。全英オープンでベスト8に入るなど上昇傾向にある西本選手の調子を考えれば、チームランク上位の台湾とも横一線といえる。懸念材料は、今シーズンここまで、昨シーズンほどの勢いが見えないダブルスのエース、園田・嘉村組。彼らが本来の調子と自信を取り戻し、一次リーグ最終戦でぶつかる台湾のダブルス陣を崩せれば、【C組】1位通過は十分可能だ

日本男子は、2010 年クアラルンプール大会:銅メダル、12年武漢大会:銅メダル、14年ニューデリー大会:金メダル(=史上初優勝)と、3大会連続で表彰台に上がった後、16年昆山大会、準々決勝で優勝したデンマークに2対3で敗れ4大会ぶりにメダルなしに終わった。再起を図る今年のバンコク大会は、メダル奪還に挑む

◆トマス杯(男子)の一次リーグ組分け

【A組】 中国(1位)、インド(6位)、フランス(13位)、オーストラリア(15位)

【B組】 インドネシア(3位)、韓国(8位)、タイ(9位)、カナダ(14位)

【C組】 台湾(4位)、日本(5位)、香港(10位)、ドイツ(12位)

【D組】 デンマーク(2位)、マレーシア(7位)、ロシア(11位)、アルジェリア(16位)

※組ごとに総当たり戦を行い、各組上位2チーム、計8チームが決勝トーナメント(準々決勝)に進出する

 

女子国・地域別対抗戦ユーバー杯では、前回大会覇者の中国を抑え、第1シードの座についたアジア団体選手権チャンピオン、日本が自動的に一次リーグ【A組】に入った

インド戦とカナダ戦で、とりわけ第1シングルスが難しい戦いを強いられる可能性はあるが、大勢は総合力で勝る日本優位で揺るがない。優勝を狙う上で、中国、韓国、タイといった強豪との対戦が待つ決勝トーナメントに向け、より多くの選手に初めての大会会場「インパクトアリーナ」で試合を経験させることが、一次リーグの1つの命題になる

なお、日本女子は団体戦でここ数年、インドとの対戦が続いているが、◆2014年ユーバー杯準決勝(3対2)◆16年アジア団体一次リーグ(5対0)◆16年ユーバー杯一次リーグ(3対2)◆18年アジア団体一次リーグ(4対1)――と、いずれも勝利している。ただ、シングルスで星を落とすことが多く、今回、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥサイナ・ネワルの2人を封じ込むことができるかも注目される

◆ユーバー杯(女子)の一次リーグ組分け

【A組】 日本(1位)、インド(6位)、カナダ(13位)、オーストラリア(15位)

【B組】 タイ(4位)、台湾(5位)、香港(10位)、ドイツ(12位)

【C組】 韓国(3位)、デンマーク(8位)、ロシア(11位)、モーリシャス(16位)

【D組】 中国(2位)、インドネシア(7位)、マレーシア(9位)、フランス(14位)

※組ごとに総当たり戦を行い、各組上位2チーム、計8チームが決勝トーナメント(準々決勝)に進出する

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