First thing Kento must do to catch up with real rivals

Kento stands at starting point for chasing his real rivals, incl. the reigning world champ Viktor @archives

桃田賢斗選手が、国際舞台復帰から5カ月でA代表入りを確定させた。ただ、5大会連続優勝を遂げた今シーズン対戦してきた相手より一段上のレベルにいる、世界選手権覇者ビクター・アクセルセン選手をはじめとする真のライバルたちと再び対等に戦っていくには、上位大会への出場を繰り返し、そこで勝つ感覚を取り戻していくしかない。そのためにクリアすべき最初のハードルは、来年1月末時点の世界ランク32位となる

日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は3日、全日本総合選手権が終了した直後の会場で、全ての選手が出揃うのに先立ち、異例の早さで桃田選手の特別推薦枠でのA代表入り内定を発表した。背景には、1月16日に開幕する来シーズン最初の上位大会、マレーシアマスターズのエントリー締め切りが2日後に迫っていたことがある

世界バドミントン連盟(BWF)は、2018年から国際サーキットの名称と格付けを変更する。07年にスタートさせたスーパーシリーズ(SS、プレミアとファイナルズ含む)とグランプリ(GP、ゴールド含む)を廃止。代わりに、格付けの高い大会から順にレベル1~6とする新たなシステムを導入する

1月16~21日開催のマレーシアマスターズは、現行のSSと同等に位置付けられるレベル4。日本バドミントン協会は11月7日、レベル4以上の大会への出場を原則、代表選手に限定する旨を通達している。仮に、自力復帰の条件だった全日本総合決勝進出を逃した桃田選手の代表入り決定(内定)の発表がエントリー締切日である12月5日より後になった場合、これに抵触する可能性があった。BWFが同8日に示した最初のエントリーリストには、桃田選手の名は男子シングルス予選出場枠16の中の5番目にあり、大会出場が無事確保されている

A代表復帰を認められた桃田選手が来シーズン、まずクリアすべき課題は、1月末までに世界ランキングを現在の48位から32位前後まで上げること。そのためには同月に出場可能な2大会、マレーシアマスターズと翌週のインドネシアマスターズ(ともにレベル4)で、合わせて約8,000点のランキングポイントを稼ぐ必要がある。これにはBWFのトーナメント規則改定が影響している

BWFは来年から、レベル2(プレミアオブSSプレミア相当の3大会=全英オープン、インドネシアオープン、中国オープン)とレベル3(SSプレミア相当の5大会=マレーシアオープン、ジャパンオープン、デンマークオープン、フレンチオープン、チャイナマスターズ)では、予選を実施しないことを決めている。そのため、各種目の出場枠は本戦の32のみ。48位ではエントリーしても出場できない可能性が出てくる

来シーズン最初の大一番、全英オープン(レベル2、3月14~18日)のエントリー締切は1月30日。エントリー者「足切り」の指標となるのが、インドネシアマスターズの結果までが反映される2月1日付世界ランキングと規定されており、この時点で40位台にとどまっていた場合、五輪/世界選手権に次いで高いランキングポイント(優勝:12,000点)が設定されている全英オープンへの出場は断たれる恐れがある。ランク上位者に出場しない選手もいるため、必ずしも32位内にいる必要はないが、出場を確実にするためには少なくとも30位台を確保しておきたいところ

BWFの来シーズンの国際サーキット並びに規則の改定については、追って掲載する

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