Koharu/Shiho’s spirit never dies till the end to reach QF with two rivals

Koharu YONEMOTO / Shiho TANAKA survived @archives

中国オープンSSプレミア2回戦、SSファイナル出場枠2つを争う日本の女子ダブルス3ペアが揃って勝ち、ベスト8入りした。中でも米元小春・田中志穂組は、絶体絶命とみられた相手マッチポイントにもあきらめず、試合をひっくり返して、値千金の白星をつかんだ

まず、高橋礼華・松友美佐紀組が、2連敗中の難敵ホワン・ヤチオン/ユー・シャオハン組(中国)と対戦。第1ゲームは序盤より先行されるがしっかりついていき、15-18から長いラリーを制するなどして追いつくと、そのまま逆転。21-19で取る。第2ゲームに入ると主導権を掌握。徐々に打つ手がなくなっていく中国ペアを尻目に次々と点数を重ね、前半を11-4と圧倒。後半も20-5まで進み、最後に1点を献上したものの、21-6と完勝した

次にコートに立った福島由紀・廣田彩花組は、21歳の若い台湾ペアを寄せ付けず、21-11、21-9で快勝。難なく高橋・松友組に続いた

そしてこの日、日本勢最後に登場した米元・田中組。前月のフレンチオープンSSで初めて対戦し勝っているウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン組(マレーシア)が相手ながら、その時の点差はわずか(24-22、21-19)。マレーシアバドミントン協会(BAM)からのプレッシャーもあり、今回は是が非でも勝ちたいウーン/フー組が第1ゲームを先取する。第2ゲームも流れは変わらず、米元・田中組は反撃の糸口を見いだせないまま、14-20と追い詰められる。ところが、この大差に迷いも吹き飛んだか、ここから集中力を切らさず起死回生の8連続得点。試合をふりだしに戻すと、ファイナルゲームは、気持ちの切れたマレーシアペアを12点に抑えて、逆転勝ちを決めた

日本の女子3ペアは、今シーズンのSS第10戦フレンチオープンを終えた時点で、1位米元・田中組、2位高橋・松友組、3位福島・廣田組と、SSランキングの上位を占める。仮にこの試合で米元・田中組が敗れていた場合、3ペアのポイントはほぼ横一線となり、準々決勝以降、試合を残す高橋・松友、福島・廣田の両ペアが優位に立ったが、米元・田中組はしっかり踏みとどまった。準々決勝では、高橋・松友組と米元・田中組が対戦する

女子シングルスでは、山口茜選手がSS3大会連続で顔を合わせた世界選手権銅メダルのサイナ・ネワル選手(インド)をストレートで破り、今年に入り負けなしの4連勝。とりわけ今回は、第1ゲームで突き放した前月のデンマークオープン、フレンチオープンの時と異なり、逆に第1ゲームに仕掛けてきたネワル選手にリードを許しながら、終盤追いつき仕留めた勝利で、対策を講じてきた相手を返り討ち。次戦以降に向けても精神的ダメージを与える内容となった

男子ダブルスの小林優吾・保木卓朗組は、1回戦で園田啓悟・嘉村健士組を破って上がってきた開催国中国のツェン・シウェイ/ホー・ジティン組にストレート勝ち。昨年のこの大会の結果、ベスト8に到達し、SSファイナル初出場に向け、また一歩前進した

小林選手は、松友選手と組む混合ダブルスでも、SSファイナル優勝の実績を持つクリス・アドコック/ガブリエル・アドコック組(イングランド)に、デンマークオープンに続き2連勝し、準々決勝に進んだ。一方、保木選手と廣田選手のペアは、今シーズンGPゴールド優勝2回(台湾、US)で、世界ランクを15位まで上げてきた韓国期待のソ・スンジェ/キム・ハナ組を追い詰めたが、白星には結びつけられなかった

 

日本勢以外では、男子シングルスでリー・チョンウェイ選手(マレーシア)が、ブリス・レベルデス選手(フランス)に21-6、21-9と完勝し、8月の悪夢、世界選手権初戦敗退<https://badpal.net/2017/08/23/day-2-in-glasgow-chongwei-ousted-by-french-brice-not-chinese-man/>からの復調をアピールした

日本選手2回戦の結果

【女子シングルス】 山口茜(世界4位)<21-18,21-11>サイナ・ネワル(インド、世界11位)

【男子ダブルス】 小林優吾・保木卓朗(世界19位)<21-17,21-18>ツェン・シウェイ/ホー・ジティン(中国、世界ランクなし)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)<21-19,21-6>ホワン・ヤチオン/ユー・シャオハン(中国、世界39位)、福島由紀・廣田彩花(世界5位)<21-11,21-9>ヤン・チントゥン/チャン・チンフイ(台湾、世界53位)、米元小春・田中志穂(世界6位)<16-21,22-20,21-12>ウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン(マレーシア、世界14位)

【混合ダブルス】 クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界6位)<18-21,13-21小林優吾・松友美佐紀(世界46位)、ソ・スンジェ/キム・ハナ(韓国、世界21位)<16-21,21-17,21-16>保木卓朗・廣田彩花(世界61位)

 

準々決勝の対戦カード(※これ以降、16日更新の世界ランキングを反映)

【男子シングルス】

ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界1位)対チョウ・ティエンチェン(台湾、世界6位)

リー・チョンウェイ(マレーシア、世界7位)対ウン・カロン(香港、世界9位)

チェン・ロン(中国、世界5位)対シー・ユーチ(中国、世界8位)

ソン・ワンホ(韓国、世界3位)対リー・チュクイウ(香港、世界50位)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、世界1位)対ラッチャノク・インタノン(タイ、世界6位)

山口茜(世界4位)対ジー・シュティン(中国、世界201位※予選勝ち上がり)

カロリナ・マリン(スペイン、世界5位)対ホー・ビンジャオ(中国、世界10位)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界2位)対ガオ・ファンジエ(中国、世界89位※予選勝ち上がり)

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界1位)対ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界14位)

ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界4位)対リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、世界5位)

モハンマド・アーサン/ライアン・アグン・サプトロ(インドネシア、世界18位)対小林優吾・保木卓朗(世界19位)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)対マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界6位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対米元小春・田中志穂(世界6位)

グローニャ・サマービル/セトヤナ・マパサ(オーストラリア、世界46位)対イ・ソヒ/キム・ヘリン(韓国、世界328位)

福島由紀・廣田彩花(世界5位)対リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、世界ランクなし)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界4位)対チャン・イエナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界89位)

【混合ダブルス】

タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界11位)対ツァン・ナン/リュウ・シュエンシュエン(中国、世界ランクなし)

小林優吾・松友美佐紀(世界44位)対ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界160位)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界7位)対ソ・スンジェ/キム・ハナ(韓国、世界15位)

タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)対マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界118位)

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