Three pairs of Japan into finals while Nozomi decides not to play

ジャパンオープンSS準決勝、2年連続となる高橋礼華・松友美佐紀組のほか、金子祐樹・井上拓斗組と保木卓朗・廣田彩花組が決勝に進んだ。自国開催のSSで日本が3種目同時にファイナリストを輩出するのは、今回が初めて

男子ダブルスの金子・井上組がまた結果を残した。準々決勝で、園田啓悟・嘉村健士組を破り上がってきたウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ組(ロシア)に第1ゲームは奪われるが、第2、第3ゲームを取り返して、決勝進出を果たした

金子・井上組は試合後の会見で、技術では負けない、相手コートの空きスペースが見えていた、など、強豪相手にも自信を持ってプレーできていたことを明かした。一方、ここ数カ月、オーストラリアンオープン、USオープン、世界選手権と結果を出し続けていることに関し、「最近調子がいい」という外部の指摘は、一過性のような感じがしてすっきりしないとし、これまでの積み重ねてきたことの成果であると強調した。加えて、最近まで世界で戦っていた早川賢一元選手がコーチについたことの好影響に触れた

日本勢でこれまジャパンオープンを制したのは、◆山口茜(2013年)◆高橋礼華・松友美佐紀(14年)◆奥原希望(15年)――と、いずれも女子選手。金子・井上組には、自国開催SSでの日本男子初優勝の期待がかかる

決勝で対戦するのは、世界ランク2位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(インドネシア)。準決勝では、世界1位のマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク)にストレート勝ちしている

ジャパンオープン初優勝をかけ決勝で戦う金子・井上組については、「SS決勝で既に7回戦っている(うち優勝6回)など、経験値はこちらが上。ただここは相手のホーム。過信は禁物」と気を引き締めていた

女子ダブルスは、世界1位の高橋・松友組が、福島由紀・廣田彩花組との同国対決を制し、2年連続でファイナリストの座をきっちりつかんだ

試合後の会見では、8月の世界選手権で銀メダルを獲得した福島・廣田組の実力を認めた上で、引くことなく向かっていけた、と勝因を語った。一方で、今シーズンここまで国際大会で2連敗しているが、だからいってライバル視しているわけではないと明言。日本女子ダブルスの第1人者として、プライドをのぞかせた

決勝の相手は、福万尚子・與猶くるみ組を破った、韓国27歳の実力者キム・ハナ選手が20歳のコン・ヒヨン組と組む、予選勝ち上がりペアとなった

一方、混合ダブルスでは、日本の予選勝ち上がりペア、保木・廣田組の快進撃が止まらない

予選2試合を含め、今大会6試合目となったこの日の準決勝は、前日、接戦を制して勝ち上がった世界19位プラナーブ・ジェリー・チョプラ/ネラクリヒ・シキ・レディ組(インド)に勢いがあり、第1ゲームを先取される。ところが続く第2ゲームを奪い返すと、ファイナルゲームは21-19で競り勝ち、見事に決勝進出を決めた

混合ダブルスは、日本勢が唯一、SSでタイトルを獲得できていない種目だけに、22歳保木、23歳廣田両選手の決勝での奮起が期待される

もうひと種目、日本勢の決勝進出が期待された女子シングルスは、世界チャンピオンの奥原希望選手がプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手(インド)との2回戦後、右ひざに違和感を感じ、準々決勝は何とか試合できたものの、その後も腫れがひかず、準決勝棄権を決断した

このため、対戦予定だったカロリナ・マリン選手(スペイン)が不戦勝となり、中国勢同士の対決に勝利したディフェンディングチャンピオン、ホー・ビンジャオ選手とジャパンオープンのタイトルを争う

男子シングルスは、世界チャンピオンのビクター・アクセルセン選手(デンマーク)が決勝に勝ち上がり、ディフェンディングチャンピオンのリー・チョンウェイ選手(マレーシア)からタイトル奪取を狙う。さらに、アクセルセン選手はこの日、世界1位のソン・ワンホ選手(韓国)を破ったことで、世界バドミントン連盟(BWF)が28日に更新する世界ランキングで、ソン選手を抜いて初めて世界1位に立つことが確定した

準決勝の結果

【男子シングルス】

ソン・ワンホ(韓国、世界1位)<16-21,16-21ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界2位)

シー・ユーチ(中国、世界4位)<19-21,8-21リー・チョンウェイ(マレーシア、世界7位)

【女子シングルス】

チェンユーフェイ(中国、世界10位)<14-21,23-25ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)

カロリナ・マリン(スペイン、世界5位)<棄権>奥原希望(世界8位)

【男子ダブルス】

ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界13位)<21-12,18-21,19-21金子祐樹・井上拓斗(世界17位)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)<15-21,14-21マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界2位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)<21-11,21-15>福島由紀・廣田彩花(世界5位)

福万尚子・與猶くるみ(世界9位)<19-21,11-21キム・ハナ/コン・ヒヨン(韓国、世界122位※予選勝ち上がり)

【混合ダブルス】

プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)<14-21,19-21ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界9位)

プラナーブ・ジェリー・チョプラ/ネラクリヒ・シキ・レディ(インド、世界19位)<21-14,15-21,19-21保木卓朗・廣田彩花(世界435位※予選勝ち上がり)

 

決勝の対戦カード

【男子シングルス】 ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界2位)対リー・チョンウェイ(マレーシア、世界7位)

【女子シングルス】 カロリナ・マリン(スペイン、世界5位)対ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)

【男子ダブルス】 マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界2位)】対金子祐樹・井上拓斗(世界17位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対キム・ハナ/コン・ヒヨン(韓国、世界122位※予選勝ち上がり)

【混合ダブルス】 ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界9位)対保木卓朗・廣田彩花(世界435位※予選勝ち上がり)

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